報恩講法要 ・ 雅楽 ・迦陵頻

5月2日(水) 

                    浄照寺 報恩講法要 執行

      浄土真宗において最も大切な報恩講法要がお勤まりになります。

      2日間にわたり、親鸞聖人のご苦労を偲びつつ、阿弥陀さまのお心を

      共にお聴聞させていただきましょう。
                               そのようなご案内をいただいております。            


                        2日目の舞楽 「迦陵頻」(かりょうびん)

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                仏旗と五色幕で飾り付けが終わり法要の準備がととのった御堂。

           8:00 明日召し上がっていただく お斎の準備のため、担当者が集合。

                  煮物類を一旦煮て、当日再び火を入れる。
                  天麩羅 ・ 酢の物 などの下準備。


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                 13:00 御伝鈔上巻 拝読   

          新しく佐賀県から着任してくださった法務員さんが蝋燭の灯の導きで上巻の拝読。

          「御伝鈔」は、親鸞聖人の曾孫覚如上人が聖人の生涯をつづった『親鸞伝絵』 のうち、

           詞書をまとめたものです。

 
                 14:00     法要  勤行  念仏正信偈

                           ご法話  龍谷大学大学院教授 葛野 洋明 師


              正覚門の浄土 ・摂化門 

              今生きている私を見抜いて解き示されている私のための浄土。 

              覩見(とけん) ・・・・仏説観無量寿経から 韋提希の過去の因縁も見抜かれて

                            釈尊が説かれる。

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                 19:00     法要  勤行  初夜礼讃偈

                          ご法話  龍谷大学大学院教授 葛野 洋明 師

                  ご讃題  南無阿弥陀仏の回向の 恩徳広大不思議にて
                        往相回向の利益には 還相回向に回入せり
                        往相回向の大慈より 還相回向の大悲をう
                        如来の回向なかりせば 浄土の菩提はいかがせん

                          還相 ・・・・・・
                            
                               示法如仏 ・・・・ 私に仏法を示してくださる・
                        
                                          仏法のご縁をつくってくださる。

                           佛 ・・・・・ 自他一如  怨親平等にみていくこころ  


                                           御伝鈔上巻 拝読

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 5月3日 (木) 

          8:00  お斎の仕上げ ・・・・  110食分。

                献立    御飯   筍御飯

                       煮物   飛龍頭 ・6角小芋 ・ 花人参 ・ キヌサヤ

                             蕗 ・ 高野豆腐 ・ 椎茸

                      天麩羅  薩摩芋 ・ 南京 ・ シシトウ ・ 紅生姜 ・ 蓮根

                        煮豆  白花豆 

                       酢の物  大根 ・人参 ・ 胡瓜

                       果物   缶詰  さくらんぼ ・ パイナップル ・蜜柑  

        10:00 仕上がり、残り物を試食  ・  これがまた好い横のつながりになるのです。


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      11:00 芸術観賞会  (報恩講 舞楽 ・雅楽公演)

      国内外で活躍の葛城楽所 雅遊舎による

      舞楽・雅楽の特別公演

      公演の前に雅楽についてのお話。

      楽器についての個々に音色と特徴など。

       「何方か龍笛を試しに吹いてみませんか」 ・・・・と。

      若男性が挑戦されたのです・・・・が、

      微かな音も聞こえませんでした。

      難しいのですね!

      演奏には10年の練習が必要だそうです。

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       本堂正面左に三鼓 と言われえる 3種の打楽器 羯鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)。

       一番右側の羯鼓の演奏者が洋楽の指揮者の役割を担い、全体のテンポを決めていると。

        右側に三管 笙(しょう)・龍笛(りゅうてき・おうてき)・篳篥(ひちりき)の演奏者。

           「天から差し込む光」を表す笙。

           「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す龍笛。

            「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥。


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     雅楽  迦陵頻(かりょうびん)とは、「林邑八楽」(りんゆうはちがく)の一つ。

          左方(唐)楽に属する童子の四人舞で、番舞は胡蝶。

          演目名は極楽浄土に住むという人面鳥身で美声を持つ霊鳥迦陵頻伽に由来している。


                      本堂ので廊下で待つ4人の童舞の子どもたち。


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                    1年かけて練習に励んでくださってそうです。 


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             いよいよ本番の入堂です ・・・・・ 子どもたちの緊張が伝わってきます。


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        祇園精舎の供養の日に極楽にいるといわれているめでたい迦陵頻伽という

        霊鳥が飛んできて舞った有様を妙音天が舞としたと教わる。



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         佛説阿弥陀経に説かれている・・・・

        迦陵頻伽.共命之鳥.是諸衆鳥.晝夜六時.出和雅音.其音演暢.

        五根五力.七菩提分.八聖道分.如是等法.其土衆生.



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          子ども舞人の頭には紅梅を挿頭花とした天冠、背には美しい意鳥の羽をつけ、

          両手に銅拍子を持って打ちながら舞います。

          迦陵頻伽といわれる鳥の刺繍が施されています。

               銅拍子を合わせて鳴る音が迦陵頻伽の鳴き声にたとえられているそうです。

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                  とても優雅で可愛くて素敵な舞楽迦陵頻でした。

              一年間のお稽古の成果拝見できました。


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                13:00 御伝鈔下巻 拝読 

                     浄照寺若院さんの下巻拝読、堂々として頼もしく感じました。


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                14:00  御満座法要   正信念仏偈

                       ご法話    龍谷大学大学院教授 葛野 洋明 師

                 ご讃題   弥陀成仏のこのかたは いまに十劫をへたまへり

                         法身の光輪きはもなく 世の盲冥をてらすなり 


                  さとりそのもの  法性法身 ・方便法身

                             色も形もない真如法性

                              垂名示形(すいみょうじぎょう)

              色も形も見えませんが、南無阿弥陀仏という名を垂れて(南無阿弥陀仏)

              形を示しておられるという意味だそうです。

                  
                     今年も報恩講のご縁をいただくことができました。


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