エノキハトガリタマフシ(榎葉尖り玉付子)

       自治会公園の近くに大きなケヤキの大木と、切り倒された根元から蘖(ひこばえ)が育ち、

       随分大きくなったエノキがあります。

              このケヤキの木陰で、毎年夏になるとカラスウリの雄花が見られます。

                    ケヤキ(後方) と エノキ ニレ科 エノキ属 。


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                     何気無しに目に留まったのが、エノキの葉の様子、

               何だか尖った妙なものが無数くっついています。  
     

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                  ああああ!前に何かで見た記憶があります。

                  検索してみました。

                    エノキハトガリタマフシ (榎葉尖り玉付子)

                                          

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      名前の付け方には決まりがあって、(植物)名+部位名+形状+付子(虫こぶ) とか!    

                    エノキ ハ トガリ タマ フシ (榎 葉 尖り 玉 付子)。

                             へええ・・なるほど納得 



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              尖った妙なものの正体は虫のこぶ・隠れ家・シェルターとでも言いましょうか 

           このこぶを作ったのは・・・・  「エノキ トガリ タマ バエ」  タマバエ科
 

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                エノキ ハトガリ タマ フシを1つ割ってみました・・・

            小さな幼虫が一匹、シェルターとも思える隠れ家に横たわっています。

          エノキ トガリ タマ バエ は、エノキの新葉が出てくる直前に羽化して産卵し、

          葉が柔らかいうちに虫こぶを作るそうです。

          虫こぶは、5月・6月に成熟し、地上にぽろりと落ち、そのまま地上で、蛹に生らず

          虫こぶの中で、翌春まで休眠し、また羽化するそうです。


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                      このような生態が記されていました


          たまたま、この世に いのちを恵まれても、

          大部分のタマバエの成虫の口器は退化し、

         ほとんど摂食しないので寿命は短く1~2日と記されています。

         雄の成虫は近くの静止している雌をみつけて交尾し、産卵場を求めて飛び立ち、

         このエノキに集中して産卵する選択しか無いのでしょうね・・・・

          そのいのちを繫ぐためにエノキの蘖(ひこばえ)が育ってくれたのかもしれません。

         この蘖から「たった一つの小さないのちの在りよう」を学んだことでした。


                 東京農工大学「昆虫研究会」の掲示板に問い合わせてみました。

                 短い命なので成虫を見られた方はほとんど無く、

                 「Cecidomyiidae」検索画像に似た外見の成虫だと教わりました。


                                  

              
                   いつの日にか エノキの新芽に出あったら、

         葉っぱを見て不思議な エノキ ハ トガリ タマ フシ を探してみてください。 


                                 


                   お口直にしともなりませんが、今庭に咲く紫色の花を。

                      クレマチス   キンポウゲ科  センニンソウ属 


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                     バビアナ   アヤメ科 バビアナ属

                            和名 ホザキアヤメ


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            カンパニュラ・グロメラータ    キキョウ科 ホタルブクロ属

            花友さんから株分けしていただいた時は、 ツリガネキキョウ  と教わりました。

            星咲きリンドウ・夏咲きリンドウ・とも呼ばれているそうです。


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                 花期の長い ハーデンベルギア  マメ科 ハーデンベルギア属 

                      和名   コマチフジ

                                         タツナミソウ シソ科 タツナミソウ属

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               オステオスペルマム キク科 オステオスペルマム属

                             オキザリス・レグネリー カタバミ科 カタバミ属

                      ビオラ スミレ科 スミレ属

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                    「九十九夜の泣き霜」という言葉通りの朝でした。 

              冬物を引っ張り出したり、ひざ掛けを出したり、寒さの苦手な私は困惑しています。


                    A校区全体の溝掃除の日、朝8:30公民館に集合

                   溝・用水路に積もった砂などを浚えて10:00過ぎに修了。

                         連れ合いが出てくれましたお疲れさま。             
                                                    2012.5.13


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