アッケシソウの群生地(岡山県寄島干拓地)を訪ねる ・かもがた町家公園

10月17日(水) 

       台風の21号影響を受けて朝から小雨、次第にシトシトと秋雨に変わる。


       続いた秋晴れが、私のお出かけを雨に嫉妬された感じ。

       6:30、何時もの旅メンバーでお出かけ。

         岡山県 「寄島アッケシソウを訪ねる」 バスツアー。  


                      アッケシソウの群生地(岡山県寄島干拓地)


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          中国道自動車道、吉川(IC)~中国吹田IC間集中工事のため、湾岸線を迂回して、

           山陽自動車道から、鴨方IC経由寄島町干拓地、2時間近く遅れで到着。


      雨は本降り、右手の干拓堤防の向うに、穏やかな瀬戸内海(水島灘)の

       青い海と三ツ山(三郎島)が見えるはず!!!だったんですが、視界は最悪の状態。

          海を見る機会の少ない私としては、ただ、残念!!

                                 容赦無く降る雨に、足元はずぶ濡れに近い状態。

                                            正面、雨にけむる青佐山
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    本州唯一のアッケシソウ自生地(天然記念物)

                 岡山県浅口市寄島町寄島干拓西堤防下。

                 国内では北海道(現存)と宮城県(絶滅)瀬戸内海沿岸のごく一部、

                 香川県(現存)、徳島県(絶滅)、愛媛県(現存)


                 晴天で眺めるアッケシソウは鮮やかな珊瑚の色だったろうに!

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                「アッケシソウを守る会」 のボランティアさんの説明では

                「紅葉のピークはもう少し先になりますね…」と。


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               黄色の上着の方は「アッケシソウを守る会」のボランティアさん。


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       自生地の傍に近寄ることが出来ませんので、アッケシソウの形や様子が全く分かりません。

       そんなために「実物観察用見本」が置かれています。

                                     身近で拝見出来ました。

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                      茎および枝の先端部が円柱状の穂状花序です 。


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                    1891年、北海道の厚岸町厚岸湖のカキ島で発見され、

                     町名にちなみアッケシソウ(厚岸草)と命名されました。

         寄島のアッケシソウは江戸時代に北海道からもたらされたというのが定説でしたが、

         北海道のアッケシソウのDNAとは異なり、ソウルから持ち帰ったアッケシソウの

         葉緑体DNAの塩基配列がいずれも100%一致することが判明したので、

                ルーツは韓国だそうです…… と、ボランティアさんの説明でした。 


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    アッケシソウ アカザ科 アッケシソウ属

  海水の流入する沼地(塩湿地)に生育する1年草。

茎は多くの枝に分かれ、草丈は10~14cmに達す。

  葉は肉質で燐片状に退化している。

  秋に緑から紅色に変るので、

  サンゴソウの別名がある。

  絶滅危惧種の指定(環境省) 絶滅の危険が増大している植物として、

  環境省から、「絶滅危惧種 Ⅱ類」に指定され、国のレットリストに登録されている

  (盗掘・採取厳禁)
 
   

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       アッケシソウの保護についての注意

アッケシソウは環境省の 「絶滅危惧種 Ⅱ類」

(絶滅の危険が増大している種)に指定されている

大変重要な植物で市指定の天然記念物です。

この植物は塩湿地(海水が流入する沼地)と呼ばれる

特殊な環境に自生する海浜植物のため、

持ち帰っても栽培することは不可能です。

絶対に盗掘・無断採取しないようお願いします。

           アッケシソウは踏みつけても田大変弱い植物です。

           自生地に進入し踏み荒らすことの無いようにご協力お願い致します。


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            重く低く垂れ込めた雨雲は無常にも見学者をバスへ急がせます。

            もう少しゆっくり見学したかったのに……

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                       昼食は13:30をすでに過ぎていました。

                           日本料理 「銀座」 犬養健氏の命名とか。

               寄島漁港で揚がる天然の瀬戸の魚介、器、楽しみながらいただきました。


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                  昼食後、江戸へ182里 「かもがた町家公園」へ。

             江戸時代、西山拙斎ら多くの文化人たちが行き来した備中鴨方藩の中心地。

 
                     安政3年(1856)建てられた土蔵(ふれあいの館)

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                かもがた伝承館 当時鴨方藩主のご陣屋野文化人の交流の場に使われていた。

   旧高戸家住宅  かもがた伝承館                     束立式と登梁り式の併用した

                                             全国的にも珍しい構造。

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                     なまこ壁の美しい土蔵 … 公園内郷土の館(東倉)。


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                伝統植物園   雨に濡れるロウバイの果実 ・ ヒオウギの果実


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                      ~~~~~    再会  ~~~~

                

      かもがた伝承館で同じツアーのお方が 「間違っていたらすみません… もしかしてやろいさん!」

        そう声掛けくださった  …… 直ぐに幼馴染の「Tちゃん・Kちゃん」 だと 

                  50年ぶりぐらいかなあ! 面影が残っています。 

                  気付いてくださって有り難う!! 




                     ~~~~~   遭遇  ~~~~~



      時間の遅れは取り戻すことは出来ませでした …… とんでもないお土産付きで  

              
     20・00大阪阿波座付近で4・5台前を走行していたタンクローローリーが横転する事故が発生。

     目前に、救急車・警察・レスキュー隊・事故検証……費やした時間が2時間。

     出発が1分早かったら、この現場には居合わせなかったかも ……

     事故車を見て、もし炎上して巻き込まれていたら … 背筋が冷たくなりました。

     添乗員さんからだめ押しがありました。

     運転手さんの乗務が16時間過ぎると、出発場所には業務規定により戻れないと告げられました。

     帰宅したのが 23:40 …… 旅でこんなに遅くなったのは初めて!

         普段は早く休んでいるはずの連れ合いが、寝ずに待って迎えてくれました。

                         ただ無事を喜びました。