森林インストラクターによる「秋の自然観察会」を兼ねることができました。
10:00 公園館前出発 ・ 鉢植えの皇帝ダリアが、地植えよりひと足早く咲いて
迎えてくれました。
1グループに1人の森林インストラクターさんがついてくださいます。
「話の途中でも何でも遠慮なく聞いてください」…と。
目前のカツラの木 カツラ科 カツラ属 のお話から
映画 「愛染かつら」の木 … 知らない方のほうが多いかも!
香出 黄葉した「カツラ」の葉はとても良い香りがする。
カツラの和名は香出(かづ)・香りが出るから、カツラとなったようだ。
クスノキ クスノキ科 ニッケイ属
鳥の砂嚢(さのう)を通過することによって 発芽率が上がるそうです。
医大生のHさん「何故砂嚢(さのう)を通過するとでしょう?」 と。
「次回まで調べておきましょう!」…… と苦笑い

エキスで 樟脳 が作られる。
コハウチワカエデ カエデ科 カエデ属
森林インストラクターさんから、紅葉のメカニズム について教わっています。

スダジイ ブナ科 シイノキ属
葉の裏面には淡い褐色鱗状の毛があり、光沢があり黄金色に見える。
ヌルデ ウルシ科 ウルシ属
□の印 … 葉に付いている大きな虫コブは「ヌルデミミフシ」といい、
ヌルデにつくられる耳状の虫コブ、ヌルデミミフシにはタンニンの含有量が高く、
乾燥させたものは「五倍子」というもので染料に使われるそうです。
ムクノキ ニレ科 ムクノキ属
葉がざらざらして三度ペーパーになり、骨や角細工を磨くのに用いられた。
モミ マツ科 モミ属
信仰の対象となっていたことから
「臣の木」とする説もある。
手作りの資料を用意してくださって、丁寧な説明に興味深く頷きます。
こんがりと煎った マテバシイ ブナ科 マテバシイ属 の実を持参してくださっていました。
待てばシイになれる?? アスナロ … 明日は檜になろう?? 少し単純かなあ?
「マテバシイはアクが少ないので試食してみてください」…と。
殻を割ると、アーモンドみたいな感じ、香ばしくてもちっとした食感でした。
森林インストラクターさんから初めて教わって気付いた公園の拘ったコーナー。
木偏に 春夏秋冬が付く木が植えられています。
春は 椿(ツバキ) ツバキ科 ツバキ属
夏は 榎(エノキ) ニレ科 エノキ属(枝の木)と言って葉をたくさんつけて
木陰を作ってくれる ・・・ 以前にハトガリムシで。
秋は 楸(ヒサギ) ノウゼンカズラ科 キササゲ属 キササゲの古名
ササゲの実のような形がぶら下がっています。
冬は 柊(ヒイラギ) モクセイ科 モクセイ属 枯れたのかなあ!
ユリノキ モクレン科 ユリノキ属
ユリノキは生きている化石といわれています。
新第三期(2600~200万年前)の地層から葉の化石がよく見つかるそうです。
(左) トチノキは、 トチノキ科 トチノキ属 5~7枚の小葉の付け根はぴったり1カ所に集まっています。
一度に付け根から落葉します。
(右) ホオノキは、モクレン科 ホオノキ属 複数の葉が集まって掌状複葉のように見えますが、
葉の付け根をよく見ると微妙に位置がずれています。
1枚1枚落葉します。



ヘリコプターの翼のようにくるくると竹とんぼのように回りながら落花します。
背の高い医大生のHさん、何度も何度も上から落として見せてくれました。
シナノキの実 シナノキ科 シナノキ属
通称 「菩提樹」 … この樹の下でお釈迦様が悟りをお開きになったと言われています。
その菩提樹を日本では「インドボダイジュ」と呼びます。
「インドボダイジュ」は日本の環境では生育しにくいので、
中国より栄西禅師が持ち込み代用とされたと言われているのが
「シナボダイジュ」 ・ 「シナノキ」
日本で菩提樹というとこの「シナノキ」属の菩提樹を指すそうです。
晩秋の名残のように咲くフジバカマに集まる イチモンジセセリ ・ ツマグロヒョウモン
花見茶屋附近に咲く多くの種類のダリアが見事でした。
奈良県がダイアの球根生産高日本1だそうです。
ジュウガツザクラがちらほろ咲き… ガマズミの実がたわわ…
瞬く間の2時間でした… もっともっと時間があったら… そんな印象でした。
お礼を言って、12時を過ぎ、樹木を眺めながら芝生で昼食 …
定例会は、日本病院ボランティア協会の総会に参加くださったTさんより報告を聞き、
持ち寄りのデザートで今日の自然観察会の体験談で花を咲かせました。
「また参加したい!」との全員の感想でした。
そのうちのいくつかを覚え書きにしました……有り難うございました。

2012/11/3