馬見丘陵公園自然観察会・マテバシイの実試食・シナノキの実

         11月のひまわり定例会は、会場を馬見丘陵公園に。

         森林インストラクターによる「秋の自然観察会」を兼ねることができました。

        10:00 公園館前出発 ・ 鉢植えの皇帝ダリアが、地植えよりひと足早く咲いて

                          迎えてくれました。

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                 1グループに1人の森林インストラクターさんがついてくださいます。

                 「話の途中でも何でも遠慮なく聞いてください」…と。


            目前のカツラの木 カツラ科 カツラ属 のお話から  

            映画 「愛染かつら」の木 … 知らない方のほうが多いかも! 

            香出 黄葉した「カツラ」の葉はとても良い香りがする。

            カツラの和名は香出(かづ)・香りが出るから、カツラとなったようだ。


                         クスノキ  クスノキ科 ニッケイ属 

             鳥の砂嚢(さのう)を通過することによって 発芽率が上がるそうです。

                   医大生のHさん「何故砂嚢(さのう)を通過するとでしょう?」 と。

                       「次回まで調べておきましょう!」…… と苦笑い

                            エキスで 樟脳 が作られる。


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               コハウチワカエデ カエデ科  カエデ属

               森林インストラクターさんから、紅葉のメカニズム について教わっています。


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                 スダジイ  ブナ科 シイノキ属

             葉の裏面には淡い褐色鱗状の毛があり、光沢があり黄金色に見える。


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                     ヌルデ  ウルシ科 ウルシ属 

          □の印 … 葉に付いている大きな虫コブは「ヌルデミミフシ」といい、

          ヌルデにつくられる耳状の虫コブ、ヌルデミミフシにはタンニンの含有量が高く、

          乾燥させたものは「五倍子」というもので染料に使われるそうです。


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  ムクノキ  ニレ科 ムクノキ属  

   葉がざらざらして三度ペーパーになり、骨や角細工を磨くのに用いられた。

                                     モミ マツ科 モミ属  
                                      信仰の対象となっていたことから
                                              「臣の木」とする説もある。
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          手作りの資料を用意してくださって、丁寧な説明に興味深く頷きます。


     こんがりと煎った マテバシイ ブナ科  マテバシイ属 の実を持参してくださっていました。

        待てばシイになれる??  アスナロ … 明日は檜になろう??  少し単純かなあ? 

             「マテバシイはアクが少ないので試食してみてください」…と。

           殻を割ると、アーモンドみたいな感じ、香ばしくてもちっとした食感でした。



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         森林インストラクターさんから初めて教わって気付いた公園の拘ったコーナー。

              木偏に 春夏秋冬が付く木が植えられています。

          春は  椿(ツバキ)   ツバキ科 ツバキ属

          夏は  榎(エノキ)    ニレ科 エノキ属(枝の木)と言って葉をたくさんつけて

                         木陰を作ってくれる ・・・ 以前にハトガリムシで。

          秋は  楸(ヒサギ)   ノウゼンカズラ科 キササゲ属  キササゲの古名 

                          ササゲの実のような形がぶら下がっています。 

          冬は  柊(ヒイラギ)   モクセイ科 モクセイ属    枯れたのかなあ! 

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                   ユリノキ モクレン科  ユリノキ属  

                     ユリノキは生きている化石といわれています。

            新第三期(2600~200万年前)の地層から葉の化石がよく見つかるそうです。


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 (左)  トチノキは、 トチノキ科 トチノキ属  5~7枚の小葉の付け根はぴったり1カ所に集まっています。

                              一度に付け根から落葉します。

 (右)   ホオノキは、モクレン科 ホオノキ属 複数の葉が集まって掌状複葉のように見えますが、

                              葉の付け根をよく見ると微妙に位置がずれています。   

                              1枚1枚落葉します。

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           ヘリコプターの翼のようにくるくると竹とんぼのように回りながら落花します。

         背の高い医大生のHさん、何度も何度も上から落として見せてくれました。

                  シナノキの実  シナノキ科   シナノキ属

     通称 「菩提樹」 … この樹の下でお釈迦様が悟りをお開きになったと言われています。

                 その菩提樹を日本では「インドボダイジュ」と呼びます。

                 「インドボダイジュ」は日本の環境では生育しにくいので、

                 中国より栄西禅師が持ち込み代用とされたと言われているのが

                         「シナボダイジュ」 ・ 「シナノキ」

                 日本で菩提樹というとこの「シナノキ」属の菩提樹を指すそうです。



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            晩秋の名残のように咲くフジバカマに集まる  イチモンジセセリ ・ ツマグロヒョウモン


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           花見茶屋附近に咲く多くの種類のダリアが見事でした。

             奈良県がダイアの球根生産高日本1だそうです。

           ジュウガツザクラがちらほろ咲き… ガマズミの実がたわわ…


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      瞬く間の2時間でした… もっともっと時間があったら… そんな印象でした。

       お礼を言って、12時を過ぎ、樹木を眺めながら芝生で昼食 … 

       定例会は、日本病院ボランティア協会の総会に参加くださったTさんより報告を聞き、

       持ち寄りのデザートで今日の自然観察会の体験談で花を咲かせました。

              「また参加したい!」との全員の感想でした。

     そのうちのいくつかを覚え書きにしました……有り難うございました。 

                                              2012/11/3

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