第64回正倉院展 ・ 崇神天皇陵からの夕日

11月11日(日) 

       第64回正倉院展、最終前日の夕暮れに、かけこみ拝観ができました。

       正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵(しょうごぞう)4件の

       総計64件が出陳されます。

        車を登大路県営駐車場へ、横なぐりの雨のなか、連れ合いと奈良国立博物館へ。

              16:00を過ぎていたので待ち時間無く入館できました。  


     

          博物館の中庭の奥に、 江戸時代中期に建てられたお茶室八窓庵があります。

       もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、 含翠亭ともいい、 大和の三茶室の一つです。


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                     何点か覚え書きにしておこうと思います。



              瑠璃坏・(るりのつき)に館内で時間待ちの行列が出来ています。

                  コバルトによる発色が鮮やかなガラス坏。

             周囲には同質のガラスリングが22個貼りめぐらされています。


      NHK「日曜美術館」で現代のガラス職人が「瑠璃坏」の再現に挑戦していましたが、

      ガラスのリングを均一な大きさで表面につけるのが、温度管理やガラスの伸び縮みの影響で、

      見た目以上に難度が高いように思いました。




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        瑠璃坏・(るりのつき)


    18年ぶりの公開だそうです。

     以前に拝見して良く覚えています。

     素材や作り方などから、容器はペルシャ、脚の部分は

     唐または朝鮮半島で7世紀頃に作られたとの説もある。







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       螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)


       聖武天皇が愛用したとされる4弦の琵琶。

       裏面に、人の顔をした想像上の鳥

       「迦陵頻伽(かりょうびんが)」がデザインされている。








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   赤字鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾 (幡の脚かざり)
      (あかじおしどりからくさもん
      にしきのだいばんのきゃくたんかざり)


   聖武天皇が 亡 くなってちょうど1年にあたる757年5月2日、

   東大寺で法要が行われました。

   そのときにお堂を 飾 った 旗 。

  「 幡 」は、現在は完全な姿で残っていない。




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銅薫炉 (どうのくんろ)


 銅でできた球形の香炉。

お香をたくのに使う入れ物で、寝具に入れたり、

この上に衣服をかけたりして、香りをつけた。

香炉が転がっても、中の皿がいつも

水平になる仕掛けが施されている。




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