
西本願寺へ 「御正忌報恩講法要」 に参拝させていただきました。
「御正忌報恩講法要」とは宗祖親鸞聖人のご正忌で、聖人の90年のご生涯にわたる
ご苦労をしのび・ご遺徳を讃え、ご恩を報謝する御仏事です。
朝の西本願寺 左御影堂 ・ 右 阿弥陀堂
9:30からの日程 仏教讃歌・東日本大震災支援金協力・御堂法話
短い御堂法話 苅屋 光影 師
一休禅師と、本願寺の第8代門主蓮如上人とは親交があり、伝えられるエピソードを披露くださった。
一休禅師から蓮如さんに手紙、
「あれしてこれして あれしてこれして … … と長い繰り返し、とかくこの世は忙しい」 ・・・ と。
返信は 「ねてくて ねてくて … … … そして棺桶」 と書かれていたそうです。
親鸞聖人の二百回忌法要に参詣した一休禅師、
親鸞聖人の御影前に次のような和歌を捧げられたそうです。
「襟まきの あたたかそうな黒坊主
こいつが法は 天下一なり」
10:00 日中法要 正信念仏渇 ・・・ 満堂の御影堂
日中法要が終わって、法務員さんが、
「あと10分でお荘厳の入れかえのため閉扉いたします、撮影のお方は今のうちに!」
お荘厳 午後からかわります。
1月9日から12日、お日中の法要までのお荘厳。
中央は親鸞聖人の御真影さま
日中法要の後、聞法会館総会所に移動。
本願寺布教使 苅屋 光影 師 の特別講演
ご讃題 「聞」というは、衆生、仏願の生起本末を聞きて疑心あることなし、これを「聞」というなり。
12:00 阿弥陀堂で 龍谷大学吹奏楽部
御堂演奏会
御影堂の渡廊下に展示している 「供物」 説明書をいただきました。
供物は、本来仏・法・僧の三宝に捧げて供養する物の総称で、華・香・灯・飯食(ぼんじき)
あるいは伎楽なども含まれます。つまり広い意味では仏堂内において行われる法会での
荘厳・諷経(ふうぎん)讃唄(さんばい)のすべてを指すと思われますが、後世になって、
尊前にお供えする餅・菓子・果物などを指すようになりました。
本願寺では御正忌報恩講法要においては、御真影様の御前に十具(十対)の供物を
内側より彩色餅・白雪香・山吹・州浜・蜜柑・香梅糖・松風・紅餅・銀杏・千盛饅頭の順に
お供えします。
供物を盛るものには、供笥・鏡台・雲脚台などがあり、御正忌報恩講法要においては、
極彩色の供笥が用いられます。
高さ50cm以上もあるお供物
銀杏 山吹 香梅糖 白雪香
うずたかく盛られた千盛饅頭(せんもりまんじゅう)1m12cm 造花の椿が添えられています。
ここまでになると、供物は芸術品ですね! (亀屋陸奥さんの供物)
1月9日から厳修されている御正忌報恩講法要は1月12日、日中法要の後、
荘厳がかわります。
違いを初めて拝見させていただきました … 左側 午前 ・ 右側 午後。
1月9日から12日の日中法要までのお荘厳 1月12日 午後からのお荘厳
仏華 ・ 打ち敷き ・ お供物 などがかわっています。
仏華もすっかりかわりました … 左側 午前 ・ 右側 午後。
水仙、2200~2300本 椿、およそ400輪が使われています。
真ん中に南天・菊、小菊、赤芽柳 など 「巻真」 梅 ・水仙 ・ 椿 ・ 笹 など「梅真」
12日にお参りして午前と午後の滅多に拝見できない違ったお荘厳とのご縁でした。
葉を落として目立つ強い幹や枝ぶりの銀杏。
法要が終わって聞法会への途中、「やろいさん!ようお参りで…」と。
法要に出勤するためホテルに滞在しておられる奈良の僧侶が声をかけてくださった。
法要の散華に用いられた 御葩(おはな)。
出勤の記念品としていただかれた貴重なお品を手渡してくださった。
総会所でお聞かせいただいた、本願寺布教使 苅屋 光影 師 の特別講演。
会場に笑いが…新聞の投稿からのお話、
ある夫妻が車の買い替えで車の色で二分したとのこと。
白と黒…意見がまとまらない時に、夫のお母さんが言われたひとこと。
「黒色の車はそんなに慌てなくても、必ずこれから1度は乗れるから…」 と。
そんなことで決まった色がグレーだったそうです。
昨年は門前でお出迎えのお手伝いでした、つい先日のような錯覚。
何だか先が気忙しいこと…とかくこの世は忙しい
