バスを乗り継いで椿寿庵へ。
侘助 (わびすけ) ツバキ科 ツバキ属
千利休ら茶人に愛され、今も初釜などの「茶花」として重宝される。
「茶人・笠原 侘助が好んだ」 など名前の由来には諸説がある。
ツバキとお茶の木を掛け合わせた園芸書で、花はツバキより小さく、冬から春先に咲く。
白やピンクの花びらが筒形に小さく開く様子が 「わび」 「さび」 を体現しているとされる。
読売新聞より
小夜侘助 (さよわびすけ) 別名 紅一休 (くれないいっきゅう)
久留米市内のヤブツバキから選抜された品種。
数奇屋侘助 (すきやわびすけ)
数寄屋とは茶室・水屋など、また障子に張る美濃紙の称でもあります。
和紙のような柔らかい花びらが、侘び寂びの茶室を飾るお花になるのでしょう。
一子佗助 (いちごわびすけ) 佗芯椿の第1号です。
侘芯 とは… 雄しべの葯が退化して、変形した椿
開き始めの花姿がとても美しいです。
姫侘助 (ひめわびすけ)
雄しべ の葯は退化、変形し 縦絞りが入るのが 特徴。
赤侘助 (あかわびすけ)
江戸後期から紅色の侘助として最も普及している.品種で、
茶花として好まれています … 花付が良く冬中咲き続けます。
白侘助 (しろわびすけ)
源種は発見されておらず、藪椿とお茶との交雑種ではないかとする説もあるが、
起源ははっきりしていない ・・・ 白侘助はその園芸品種。
尾張侘助 (おわりわびすけ)
花弁には尾張藩・名古屋市章の「八」の字に、深くしわが入る。
侘芯(雄しべは葯まで成長せず、雌しべだけが目立つ)。
相模侘助 (さがみわびすけ)
有楽椿 (織田有楽斎が、茶花として愛用した)の自然実生種と考えられています。
侘助椿の仲間 紫式部 (むらさきしきぶ) 天倫寺月光 (てんりんじがっこう)
桃雀 (ももすずめ)
富山県の八尾発祥地とか ・・・ 花姿に一目ぼれ。
お手入れされていた奥様に … 「侘助を見せていただきたくお邪魔しました」
「今年はあまり成績が良くないのです!ごゆっくりどうぞ」 と。
受けとめる 大地のありて 椿咲く
受けとめる 大地のありて 椿落つ 武内 洞達
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1月14日(月)

朝の天気予報、雪のマークがづらり



9時頃から降りだした雪は、水分をたっぷり含んだ重たい牡丹雪。
見る見るうちに屋根、庭の木々は雪をかぶってしまった。
雪で思い出した…
先日の読売新聞コラムに 雪の字の下半分、カタカナの 「ヨ」 に似ている部分は
何だろう…と記されていた。
雪の字の下の「ヨ」は、万物を掃き清める 「箒(ほうき)」と見る説が有力のようだが、
作家の幸田露伴は、「ヨ」 は、手の説を唱えていると …。
「雨は手で受けることはできぬが、手で受けることのできるのは雪だ」
「箒だなどというのは愚説だ」…と。 記されていた。
確かに雪はそっと掌にのせて受けてみたくなる。




少し他も検索してみた。
雪の旧字体は、雨かんむりに 「彗 (ほうき)」。
彗は、細い木を手で束ねてるという
形から 「箒」 の意味。
その「彗」の上の部分がなくなって
「雪」という字になった。
「雪辱」 のように辱めを
「雪ぐ(そそぐ)」というような、 白西王母(しろせいおうぼ) ・ 神等去出(からさで)
掃き清めてなくしてしまう、という意味があることもその一例。
よって箒で掃ける雨を雪という…と。

爆弾低気圧の、もたらした大雪は確かに箒では掃けませんよね。
私は欲張ってその両方をいただきましょう。

この記事へのコメント
woosan
雪と云う字に拘った事はありませんが、雪は嫌なもの汚れたものを隠してしまい美しい光景を見せてくれますので好きです、でもあまり降り過ぎると・・・
手のひらでソット受け止めたくなるような…やろいさんの心の優しさ、奥深さが偲ばれます。
nobara
やろいさんと同じく、桃雀に胸キュンです☆
福岡に居る頃、百道(ももち)の近代的な街並みに
なぜかたくさんの種類の侘助があり、いつもレポートしました。
椿寿庵さんは多くの花がさいてやろいさんを歓待でしたね。
雪の考察、面白く見させていただきました。
なかなか面白いですね~
手で受ける、かざす?など所作が見えていいですね~
東京の雪は道路、歩く部分だけ消えましたが、まだまだあります。
またぞろ、雪の予報も出るらしい・・もー、たくさんです(^o^)丿
woosan さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
椿の中でも侘助が特にお気に入りなので、見せていただきまいた。
個人のお宅で勿論無料で観賞できるのです。
お手入れが大変でしょうと察します。
全国からマニアのお方が集まれると聞きました。
雪…あまりにも過ぎるとこまりものですね。
奈良は年に何度かなので珍しいのです。
雪国のお方から顰蹙をかいそうです。
雪の字の下の「ヨ」にもこのような係わり方があるとは
知りませんでした。
「愚説」…へえええ!と。
雪国のお方には、もううんざりでしょうね…
掌でなんで受けてみたくもないなあ!何て思いますよね。
自分勝手なものだなあ!なんてつくづく思いました。
nobara さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
侘助、いいですよね!・・・でしょう!嬉しいです。
>桃雀に胸キュンです・・・色と形申し分ありませんよね。
近代的な街並みに侘助…何だか侘び寂びの分かる
担当のお方だったのかなあ!
雪の考察・・・普段は考えたことがなかったのですが、
コラムでへえええ!何て印象に残っていました。
作家の幸田露伴は特に和漢の深い学識で知られていたとか!
たかが雪の下の「ヨ」されど色んな意味があるのですね。
東京の雪…2・3日でもう沢山ですか(笑)
笑ってはいけませんが、その気持ち何となく共感です!
矢車草
多い椿の種類の中でも 特に侘助には小さい花の中に
強いインパクトを感じます
以前何年も花を咲かせなかった侘助が
有る年沢山咲いた事が有りました 知り合いの侘助です
今また沈黙中です
きっと難しいのでしょうね
やろいさんに見せて頂いた 侘助
どんなにか丹精を込められているのだろうかと
感心しています
椿の花の命は如何程なのだろうと
考えています
若山
今まで、ワビスケを含む椿の花を図鑑や資料でチョイ・チョイ目にしましたが、軽くイナスだけで熱心に頭の中に収納して来なかった事がハッキリと自覚致しました。なかには山茶花だろうと思っていた品種もありました。色・形状様々なワビスケのあることを教えて頂き有り難うございました。
矢車草さんへ
コメント有難うございます。(*^。^*)
郡山の椿寿庵…全国に名前の知れた椿のコレクターなのです。
お手入れが大変なようです。
私は侘助が大好きで、毎年のように訪れます。
小さな花ですが、とてもインパクトがあります。
花姿がとてもお気に入りです。
家にもミリンダと言う可愛い椿は毎年沢山花を咲かせてくれます。
4月のお寺のはなまつりに、花御堂にお飾りをします。
詫助は管理が難しいのかも知れません。
椿の開花は1花蕾が開きかけ落ちるまで案外長持ちします。
1週間は…
若山さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
華やかに咲く椿の種類も沢山あるのですが、
何故だか私は詫助の花姿が大好きなんです。
毎年のようにこの椿寿庵へ詫助を拝見に行きます。
花は小さくて華やかさは欠けますが、手で囲いたく
なるような気持になります。
雪の下のカタカナの「ヨ」…
和漢の深い学識で知られる幸田露伴が
「箒だなどというのは愚説だ」…と記されていた、
と新聞で読んで驚きました。
ホウキではと聞いたことはあったのですが、
詳しいことは初めて知りました。
両方いただいておきます(笑)
sakko
コメントしたのですが、「コメントは受け付けていません」と
言われました。それでも3回も押したので重複していないかと
心配していましたが
届いていなかったのですね
椿寿庵に行かれたのですね
郡山駅からバスで、お一人でですか
小夜侘助、いいですね
この形が一番好きです。色も。
雪の字、知りませんでした
雨冠の下に箒ですか。
箒で掃ける雨を雪という、なるほどね
でも露伴の説もいいですね。
雪だ~と思ったら手が出て受けていますね。
fujisan
ひょうすけ
わびすけっていろいろあるのですね。すけを共有しているのでちょっと興味がありました。箒で掃ける雨が雪ですか。最近の大雪はとても掃けませんね。
コケ魔女
わびすけにこんなに様々なものがあったなんて驚きました
桃雀に魔女も一目ぼれです。道で出会うと目を留めてしまう程、今の季節を華やかにさせてくれる貴重なお花ですね
ここのところまだ融けぬ雪に苦慮しているこちらですが、また大雪情報がでていて、対処を考えなければ。。
眺めて楽しい雪でもあり、生活には難儀の雪。
さてさて雪の字の深い意味を吟味して味わい深く読ませていただきました
sakkoさんへ
コメント有り難うございました。(*^_^*)
寒い日が続きます。
度々ログイン出来なかったり、編集の保存が出来なかったり、
困りますよね。
お手数おかけしました。
本願寺からの帰り1人でバスを乗り継いで出かけました。
この時期どうしても侘助が見たくねるのです。
小夜侘助、別名、紅一休くれないいっきゅう)好いですね。
形が本当に綺麗です。
コラムを思い出してへえええ!何て思いました。
箒は愚説…露伴が堂々とおっしゃるとそんな気もします(笑)
どか雪は箒の様な優しい道具では(笑)
雪を手で受けたくなるのは、私たちで雪国では愚説かも(笑)
fujisan さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
特にお花の少ない寒中…サザンカや早咲きの椿が彩ってくれます。
侘助は特にお気に入りで、ここに来ればあえるので、
毎年訪ねてしまいます。
管理がとても大変なようです。
侘助の透き通った白い花びら…私も一票です。
侘助の花姿は特に好いですね。
ひょうすけ さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
侘助…沢山の種類をここでは育てておられます。
シーズンには全国からカメラマンガお訪ねとか!
「すけ」の共有・・・ 字も同じなのかなあ!
箒で掃ける雪…雪国のお方には苦笑でしょうね。
先日の重たい雪は、奈良でも箒でははけないようです。
先人は色んなことを考えてくださったのだと受け取ります(笑)
コケ魔女 さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
寒のお花の少ない時期、サザンカや椿は目を楽しませてくれます。
侘助は椿のような華やかさには欠けるかも知れませんが、
椿よりひと足先に咲き楽しませてくれます。
人をひきつける何かがあるのです。
地方によって眺めて楽しい雪でもあり、
生活には難儀の雪…箒ではとても対処できませんよね(笑)
先人たちの頃には爆弾低気圧なんて無かったのかも!
I子
美しく優しい侘助ですね。
こんなに品種がたくさんあるって知りませんでした。
何か奥ゆかしく心惹かれ、
どの花を見ても好きになりそう。
とりわけ白侘助が印象的です。
雪・・・現在は文字が簡略されているので本来の語源が読み取れないのですね。
手で受け取ることができるのが雪・・・趣がありますね。
箒で掃いたり手で受け取ることができるような雪は
こちらではかわいい雪という感じがします。
I子 さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
侘助って好いですよね。
この場所にはまだまだ多くの侘助があるのですよ。
全国でもその道では知られているそうです。
園芸種の華やかな椿もまた好いですが、私はこの小さなお花が
お気に入りなんです。
白侘助・・好いですね!
I子 さんだったらもっと素的に撮ってくださるだろうなあ!
そんな思いです。
奈良のように年に何度かの雪に出合う人の思いでしょう。
どか雪の地方の方から思えば確かのに滑稽だと思います。(笑)
箒で掃ける雪…確かに可愛い雪ですよね。
この字考えられたのは、もしかして日本列島の
南の方かも知れませんよ!(笑)
空
侘助の様々な品種を堪能されて、羨ましい限りです。
「雪」の字の幸田露伴説、初耳でした。
露伴説をとりたいですね。
空 さんへ
コメント有り難うございます。(*^_^*)
良かったです!
侘助がお気に入りで、途中下車になってしまいました。
この場所は沢山の遠くからのリピーターがいらっしゃいます。
私も近くなのですがその1人で、楽しみにしています。
読売のコラムで読んで…面白いなあと思いました。
和漢の深い学識の幸田露伴さんの説…納得ですね。
豪雪地帯の方にとっては…手で受けるのも、箒で掃くのも…
お笑いかも知れませんね(笑)
ミクミティ
これだけしっかり解説して頂けるとよく分かります。こんなに色々な種類があるのですね。それに、やっぱり歴史を感じる花。
その名前とともに、しぶい魅力を感じるのですよね~。
ミクミティ さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございます。(*^_^*)
椿も色々で個人的には侘び助がお気に入りです。
茶花には無くてはならないお花なので、床の間の一輪が好いですね。
種類がドンドン増えるのですね。
本来の小さな侘助が名前のとおりに感じるのは
私だけではじゃなないかもしれません。