
1262回を数える東大寺二月堂の修二会(お水取り)にこもる練行衆が、
戒壇院「別火坊」で、別火に入られている。
普段の生活とは別の火を使うことから、「別火」と呼ばれる。
2月28日 別火坊での前行を終え、練行衆は上堂用の装束で和上さま(筒井寛昭師)を先頭に
別火坊をご出発して二月堂下の参籠宿所へと移られます。
東大寺大仏殿裏道 ・・・ 右 大仏殿
二月堂の修二会別火坊 戒壇院の庫裏が別火坊になります。
2月28日、別火坊玄関 ・・・ 練行衆のお宿にも係わらず履き物は全く置いてありません。
26日からの「総別火」は私語や土の上に降りることさえ許されないと知りました。
昨年の「総別火」
入り口に結界の縄を二重巻きにして束ねた
「輪注連」が。
修二会で使われる注連は、
縄に幣と樒を挟んだもの。
幣は神道に、樒は仏教に関わり深く、
この二つを用いた注連縄は独特です。
午後3時過ぎ上堂用の装束で和上さまを先頭に玄関をお出になられました。
玄関に履物が無かった理由が分かりました。
坊の中から履物を履かれたまま玄関をお出になったのです。
東大寺大仏殿前で合掌礼拝されてお進みになります。
道中左側に続く アセビ ツツジ科 アセビ属の木々の花が満開を迎えています。
塔頭近く 黄緑梅 と聞きましたが…
大仏殿を後に二月堂参道 法衣(袈裟)には各々の家紋が織り込まれていました。
土塀が続く二月堂参道 二月堂参道 階段前
二月堂参籠宿所にご到着です。
娑婆古練方がお出迎えされています。
練行衆がご到着前に、お香の煙で薫蒸され練行衆の荷物が
別火坊から 二月堂参籠宿所に運ばれて来ました。
それぞれの方の家紋が入っている荷物を童子さんが運び入れられます。
珍しい差懸(さしかけ)は、本行中に練行衆が使用する特別の履物。

二月堂参籠宿所 左側は「登廊」と称され、
練行衆が参籠宿舎から二月堂へ上堂する時ここを上がられます。
修二会(お水取り)の準備が整った 二月堂と良弁杉。
全ての青々した真竹は大きな重そうな根っ子付きです … バランスを取るため根はつけたまま。

さだまさしさんと東大寺 ・・・ ご縁があるのですね 「修二会」 の歌も。
明日から籠松明準備 ・ 上堂松明づくりが始まります。
参籠宿所入りに先立って27日、「修二会(お水取り)」の籠たいまつ、長さ約7メートル、重さ約80キロ。
東日本大震災から2年を迎える宮城県多賀城市に向けて送り出された・・・とニュースで知りました。
籠たいまつは現地で追悼と復興を願い、ともされるそうですが、
修二会以外で燃やされるのは極めて珍しいと聞きます。
多賀城市長の強い依頼で実現したそうです。
3月1日、1262回を数える東大寺二月堂の修二会(お水取り)が本行入りしまた。





