
啓 蟄…予報通り、春の陽射しを暖かく感じる日になりました。
二月堂から眺める夕日とお松明の光景を想像しながら、
すでに頭の中では、出かけるつもりで15:00には、夕食の段取りを始めています。
日の入りの時刻は17:56 遅くとも30分前にはお参りを済ませたい。
東大寺二月堂修ニ会(お水取り) 5日目・回廊からの夕日。
間に合いました … 日が長くなって信貴山近くに夕日が沈みます。
東大寺大仏殿の向こうに沈む夕日。
回廊から夕日を静かに眺めながら…私の至福のひと時です。
オート機能で撮った夕日
手前が参籠宿所・ 仏餉屋 ・ 湯屋 ・ 左に開山堂 ・・・大仏殿
18:00前、担当の職員さんよ「り回廊はクリアにしますので直ちにこの場から退場して下さい」 と。
右は良弁杉 ・ 夕日が落ちる5分前でした。
回廊はお松明の準備に…火の粉が舞うので欄干や回廊・そして近くにある樹木にまで
噴霧器で水を噴霧されています、裏方のご苦労を知りました。
お松明は、本来、二月堂に上堂する練行衆の道明かりとして灯されます。
修二会期間中の3月1日から3月14日に毎日あげられています。
すでに本日5日の上堂用松明が登廊に10本準備されています。
先日拝見した 「 さだまさし」 さんの奉納松明はすでに上堂されたのでしょうか・・・
見当たりませんでした。
早くから場所を確保されている多くのお参りの方々。
さらに添乗員さんに誘導されて来られる大勢のツアーの方々。
東大寺の職員さん・警備員さん・警察官 ・・・ それぞれの立場からの呼びかけ。
何度も「三脚・一脚を使用しての撮影とストロボ・フラッシュを使用しての撮影禁止」です。
「お松明が終了しても、拍手をしないで下さい。
仏教行事ですのでお松明が終わったら二月堂に静かにお参り下さい」 など等。
時の経過とともに暗さが増して回廊の灯りがお堂を幻想的な雰囲気に。
どの位置で拝観させていただこうかと思ったのですが、
子供の頃は二月堂南門から入った階段で火の粉を被っていたことを思い出して… 決めました。
現在階段は進入禁止です。
母と毎年12日の大松明(籠松明)に… 母は 「お松明を拝みに行こう!」 そんな呼び方をしていました。
当時は人も少なく、警備も無く、案内もなく ・・・ 厳かに粛々と行事が執り行われていたのでしょう。
19:00全ての灯りが消されました…
鐘を合図に北の登廊から煙が立ちこめ、1本目の松明が童子さんに担がれて上登してきました。
北西の角で松明を突き出してぐるぐる回し、火の子は勢いよく飛び散り・・・
回廊を転がすように、南西のこの場所でも同じように突き出してくるくる回し・・・
カメラを固定する場所が無くぶれて上手く撮れません・・・
この場所で7本観覧させていただき、帰り支度に人を掻き分けやっとの思いで、広場に出れました。
最後の10本目を開山堂前から。
やはり多くの方の拍手が聞こえてきます。
私は合掌礼拝して、警備の方の誘導で車道を下りました。
修ニ会のご縁有り難く嬉しく、またのご縁があれば、
二月堂の東西南北に設けられた局と呼ばれる部屋で
日没(にちもつ)例時作法 阿弥陀経、観音経を聴聞させていただきましょう。
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先日の浄照寺の永代経、講師の 清岡 隆文師 のお話のなかに、
阿弥陀経は釈尊の涅槃に近い時期に説かれたので、結びのお経とも呼ばれていると。
弟子舎利弗に説く無問自答、一代の結経。
38回にもわたって繰り返し「舎利弗よ」と語りかけられる釈尊。
「舎利弗よ」の呼びかけを、自身の名前に置き換えて聞かせていただいたら・・・とのことでした。
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東大寺二月堂修二会の主な行事予定表
東大寺 修二会お松明
東大寺別当の北河原公敬師のメッセージ
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この記事へのコメント
anadera
なるほど、なるほど、観光イヴェントではなく、宗教行事なのですから、拍手は、よくないのですね。私なんぞは、拍手にとどまらず、大声で騒いでしまいそうです。
至福のひと時の光景は、なにも考えず、うっとりですね。
anadera さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。
お松明始まる前に何度かアナウンスがあるのです。
多分耳に入っていないのかも…もしかして…
イベントのような感覚で拝観されているのでしょうね。
夕焼け大好きなので静かに落ちてゆく日を見ていました。
早く退場してください…慌てて下りました。
コケ魔女
夕日の落ちる瞬間から、写真はまるでドラマを見ているかのような流れで展開されドラマチックでした。
東大寺は修学旅行で行ったかな。。
忘却の彼方の記憶を呼び起こしながら、素晴らしいお松明の行事をみさせていただきました。
北河原氏のメッセージの3.11ももうすぐですね。
魔女も一緒に手を合わさせていただきました
次元の違う空間にさ迷いこんでしまったような厳かな行の数々ですが、素晴らしいですね
手を合わせ、祈ることで、気持ちが一つになったような嬉しさを感じています
素敵な写真、記事ありがとうございました
空
密着取材で、今まで知らないでいたことも…
やろいさんの子供時代の経験がうらやましいです。
罪を悔い、晴れ晴れとした気持ちで春を迎える…
素敵な行事ですね。
空でも思わず拍手してしまうことでしょう(^_^;)
nobara
私も実際には見ておりませんが・・
そちらに伺った時にたくさんの写真やら
お松明を見せて戴きました。
お接待所でお茶をごちそうになりながら・・・
そのお松明が駆けあがっていく階段を下りました。
御髪塔(正倉院と同じ造り)と女子学生の様子を今も思い出します。
奈良に出かけてる頃がほんとに懐かしいです。
それに傾きかけた夕日に涙が出るほど感動です。
厳かな行事なのですね~静かに見せて戴かなくちゃね~
はるわか
まだ、ブログを始めていなかった時 お水取りに行きました。
沢山の人でした。
明るい内に 噴霧器で回廊などにお水をまいているのを見ました。
なるほどと思った事でした。あの火の粉ですものね。
あの重いお松明を持って駆け上がるのは大変だなぁと思いました。
信仰の生せるわだでしょうか。
知らない事沢山教えて頂きました。ありがとう御座いました。
fujisan
ミクミティ
大松明は本当に神聖な行事なんですね。迫力あって美しい。でも写真を撮るのが難しいのはよく分かります。
十分その雰囲気は伝わってきます。私もいつか拝みたいです。
sakko
今日は風が強かったですね。今夜は炬燵に入っています
綺麗な夕陽を堪能されましたね
お水取り、一度は見に行きたいです
いつもテレビで見ているだけで
実際に近くで見たら迫力が有るでしょうね
思わず拍手をしたくなるほどの感動なのでしょうね
大仏殿の夕陽、いいですね。
日の入る場所がどんどん北に変っていますね
真冬は二上山のあたりでしたがね。
矢車草
いつもテレビで見せて頂く光景ですが
やろいさんの写真と言葉で伝えて頂くと
より臨場感があって
美しい光景にうっとりしています
コケ魔女 さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
夕日の好きな私は眺めながら至福のひと時をいただけました。
戦災から2年になります。
被災者の方々のことを考えたあの夜に気持ちをしばし戻しまよう。
奈良は修学旅行が多いですね・・・京都へも近いので。
修ニ会は遠い昔に記憶があるだけなので、
暖かかったことが幸いして出かけるご縁をいただけました。
空 さんへ
コメント有り難うございます。(*^_^*)
暖かかったお陰でご縁をいただくことができました。
別火坊を知らないという友人を案内しながら、
違った雰囲気のひと時でした。
夕日はどうしても出あいたかったので…お陰で
亡き友を思い出しながら至福のひと時でした。
何度もマイクで放送があったのですが、
つい感動の表現が拍手なんでしょう。
nobara さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
随分とイベント的な行事の扱いに自然になっるのでしょうね。
12日のお松明はとても有名ですが、少し小さな松明は毎夜10本も
上堂するのです。
上堂される練行衆の灯なので。
常時はお接待所でお茶を… そのお松明が駆けあがっていく階段を。
そうなんです18:00になると昇降が禁止されます。
早く降りないと20:00近くまで足止めになります。
それに傾きかけた夕日・・・至福の時をいただきました。
はるわか さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
お松明お参りされてのですね。
>噴霧器で回廊などにお水をまいている…でしょう!
凄い火の粉が飛びますから…
階段の屋根は真っ黒にすすけていましたよ。
若い童子さんに受け継がれていて、頼もしく思いました。
暖かかったので出かけられました…覚え書きに残しておこうと思いました。
思い切って出かけてよかったです。
fujisan さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
夕日が好きので、暖かかったことが後押ししてくれて、
出かけました。
近いのに何十年とお松明にはご縁がありませんでした。
fujisan さんのように素晴らしい写真を撮られる方の
目には恥ずかしいのですが、覚え書きに残すことができました。
夜景は全く苦手…ぶれて固定の場所がありません …人人人!
ご縁がありましたらお出かけいただければ嬉しいです。
12日の籠松明は特に有名です。
ミクミティ さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
夕日が見たくて…そんな勿体無い雑な気持ちでお参りしたのです。
素晴らしい夕日に至福の時をいただけました。
落日を見ていたかたのですが、
今降りないと20:00近くまで降りれませんよ!
そんなお言葉に落日を見ないで降りました。」
夜の写真は特に駄目なので…でも覚え書きに残しておきます。
ご縁がありましたら奈良もお訪ね下さいまうよう。
sakkoさんへ
コメント有り難うございます。(*^_^*)
気温の差が激しいので困ります。
奈良市内で育ったので、若い頃はご縁がありました。
ここ何十年、お松明にはご縁がありませんでした。
暖かかったので、この機会を逃すと2度と行けない気がして…
別火を知らないという友と出かけました。
落日まで回廊に居たかったのですが、今降りないと降りれなくなると言われて、
帰りが遅くなるのも困るので、
行けて良かったです…12日の籠松明見事だと思います。
矢車草さんへ
コメント有り難うございます。(*^_^*)
お水取り…特に12日の籠松明は何度もテレビで写りますよね。
籠松明は大きくてやはり迫力があります。
12日は人が多いので、とても行けなくなりました。
何十年と行けなかったので、覚え書きに残しておきたかったので。
夕日私の至福のひと時でした。
暖かいお松明でした。
若山
3月5日啓蟄、私の町でも松に巻き付けたムシロを外し始めましたが、依然として暖かくなったり寒くなったり気温の差が激しい日々が続いています。
幼き頃より、奈良のお水取りが終われば本格的な春が来ると教えられてきましたが行事については報道以外知らないままでお恥ずかしい次第です。
東大寺の奥に沈む夕日、松明の炎・・・・・実際に目にすると荘厳さと迫力は凄いものでしょうね。写真を見せて頂き想像を逞しくしています・・・・
若山 さんへ
気持ち玉・コメント有り難うございました。(*^_^*)
三寒四温上手く言いますよね。
公園の筵を外す作業が報じられていました。
育ったところが市内だったので、昔は娯楽が少なく、
行事は楽しみの1つのだったのかも知れません。
夕日ばかりはこちらの都合ではどうにもなりませんので、
天気予報と相談して出かけました。
何十年ぶりのお水取りでした。
観光化して、マイクでスリの注意まで繰り返し述べられますと、
ここは何処? 何て思います。
時の流れを感じました。
山ちゃん
特にトップの写真素晴らしいです。
東大寺はあの大仏殿のあるお寺でしょうか。
すみません、こんなことで・・
山ちゃん さんへ
コメント有り難うございます。(*^_^*)
東大寺二月堂からの眺めた夕日は私の至福のひと時でした。
夕日の写真有り難うございます。
ソウなんですよ…東大寺の大仏殿なんですよ。
大仏殿・二月堂・三月堂・阿吽像で名高い南大門…多くの国宝…
世界遺産なのです。