

東京では”ソメイヨシノが満開” の便りを聞く中、
こちらは寒の戻りとでも言うのでしょうか、どんより曇り空は寒々しくさえ感じる。
ソメイヨシノよりひと足先に満開を迎える淡墨桜があります。
薬師寺の玄奘三蔵院伽藍・写経道場前の 淡墨桜 (薄住桜)
金堂が落慶した昭和51年に、山田法胤管主のご縁で
ふるさとの根尾村から薄墨桜の若木が贈られたそうです。
石碑には「淡墨桜(薄住桜)」と、側面には第26代継体天皇の歌が刻まれています。
「 身の代と遺す桜は薄住よ 千代に其名を栄盛へ止むる 」
淡墨桜(薄住桜)・・・蕾は薄いピンク、満開になると白色、散りぎわには独特の淡い墨色になり、
淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの淡墨色に因みます。
写経道場前、満開を過ぎ散り際の淡墨色・銀色にも近い 淡墨桜
向かい合うように植えられている 薄墨桜 ”淡と薄” の1字違い
福井県越前市の花筐公園の展望台奥に、
継体天皇が形見に残されたという樹齢約600年の薄墨桜があり、
その若木がこの地の贈られたそうです。
若木の勢いから隙間無くビッシリ花が付いて、手まりの塊のようにさえ感じます。
笑みがこぼれた風景 … フラットコーテッド・レトリーバーが薄墨桜をバックに
”ハイ ポーズ” と 記念撮影に応じています。
薄ピンクの蕾を何輪か見つけました … 手まりを集めてたように咲く薄墨桜
玄奘三蔵院伽藍通路をはさんで、左・薄墨桜 右・淡墨桜(薄住桜)
左・薄墨桜 右・淡墨桜(薄住桜)
玄奘三蔵院伽藍から解体修理で覆われた 薬師寺 国宝 東塔
岡崎市天然記念物の「奥田山の枝垂れ桜」の挿し木で移植されたもの。
本坊寺務所前の 枝垂れ桜 エドヒガンザクラ
玄奘三蔵院伽藍 近くに咲く花
シロボクハン ツバキ科 シデコブシ モクレン科 モクレン属
アセビ ツツジ科 アセビ属 ユキヤナギ バラ科 シモツケ属
振り返ってもう一度 … 薄墨色にも銀色にも見えました。
今年もこの桜のご縁に遇えました。
参道の 満開を過ぎた シュゼンジカンザクラ
カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種とか。
地面には花弁が散って … 先に散る桜。
散る桜 残る桜も 散る桜
良寛さんの辞世の句を 先日先に往った法友を偲んで。
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28日、伊丹空港から、昼前のJALで羽田に向かう予定です。
ひまわりの仲間5名 (婆と中婆)で、おのぼりさんになります。
多分相当な珍道中を覚悟でツアーに便乗します。