静かです … 畑一面に二輪菊の挿し芽がされています。
葛城市は1本の茎に2つの花をつける「二輪菊」の生産日本一なのです。
他の畑は水を張れる状態に田植えの準備ができています。
橋本院の山門から大師堂・観音堂を経て瞑想の庭へ。
院主さまが庭の手入れをされていましたので、ご挨拶をさせていただくと…
「ハンカチの木が見頃が過ぎましたがまだ大丈夫です!」 と案内してくださった。
「これが!!…わああ!!へえええ!」 色んな感嘆詞が飛び交う!
ハンカチノキ ミズキ科 ダビディア属
白いハンカチがぶら下っているよう … 大木です noboraさんも新宿御苑で…
木の下に白いハンカチが無数に散っています。
1人が散ったハンカチを丁寧に拾い集めハンカチの束にしましたよ。
木漏れ日を避けて首がだるくなるほど眺めさせていただけました。
瞑想の庭をゆっくり周りながら…
「もしかして椿??枝垂れて咲く椿ってあるの?」 「確かに細長いけど椿の葉っぱ!」
クジャクツバキ(孔雀椿) ツバキ科 ツバキ属
紅色に小さな白斑があり八重咲き … お花の最盛期期が過ぎているよう。
初対面の大木のクジャクツバキに少し驚きました。
橋本院を訪ね理由の一つ … 2種類のオオヤマレンゲの花の観賞。
オオヤマレンゲ(大山蓮華) … と通常呼ばれているお花は、
このオオバオオヤマレンゲ(大葉大山蓮華) モクレン科 モクレン属のことのようです。
オオヤマレンゲの自生地は奈良の大峰山系などに限られ、ユネスコ世界遺産にも登録されている。
オオヤマレンゲは、平地で植栽をしても成長をしないとのことです。
下向きに咲く オオバオオヤマレンゲ 楚々とした美しさ。
オオヤマレンゲは、雄しべの葯の色が黄色、オオバオオヤマレンゲは赤なので区別できます。
蕾はああ!「スズラン燈のよう…」 そう思いました。
陽射しを受けた葉が透き通り緑色が白い花びらを黄緑色に染めている。
雪洞のような美しい花姿に魅入ってしまいました。
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オオバオオヤマレンゲよりひとまわり花は大きく咲きます。
ウケザキオオヤマレンゲ (受咲き大山蓮華) モクレン科 モクレン属
オオヤマレンゲ(大山蓮華)とホオノキ(朴の木)の自然交雑種と言われています。
花径は12センチから15センチくらいで花被片は9枚、香りが漂っています。
オオバオオヤマレンゲと真反対に 「受け咲き」 と名前の通り雨も陽射しも受けて咲きます。
大きなゆで卵のような蕾も上向き。 花枯… 雄蕊はたれ、雌しべが空を仰ぎます。
多分、昨日だったら美しい花姿だったかも … 無常を教わります。
もう一つの楽しみ モモイロナツツバキ ツバキ科 ハクウンボク(白雲木)蕾 エゴノキ科 エゴノキ属
蕾かたし・時期が少し早かったようです。 花の咲く様子が、白い雲を思わせるから。
シャク セリ科 シャク属 オヘビイチゴ バラ科 キジムシロ属 スイバ タデ科 ギシギシ属
蝶の幼虫?がお食事中。
チョウジソウ キョウチクトウ科 チョウジソウ属 茶花に。
花の形が横から見ると「丁」の字形に見えるかららしい。
花が終り秋には美しく黄葉するのがまた楽しめます。
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橋本院からさらに山麓線を北へ、 葛城古道 一言主神社 参道。
「いちごんさん」とも呼ばれ、全国各地の一言主大神を祭神とする神社の総本社。
古事記や日本書紀、今昔物語にも登場する一言主大神が祭神。
大和朝廷が制圧する前のその地方の支配者、鴨・葛城氏の氏神と言われています。
幹周/3.85m、樹高/25m、樹齢/1200年・県指定保護樹木に指定されているイチョウ。
無数の乳根を付けて巨大に広がった特異な樹形は見応えがあります。
樹木の色とりどりの新芽を眺めながら秋の紅葉を想像して参道を降りました。
お弁当をいただきながら午後からの行き先の相談。
桜井の鹿華苑に決定 … 多武峰談山神社をナビに設定。
記憶を呼び起こしながら ・・・葛城古道を後に。