

夜半から雨 … 病院ボランティア「ひまわり」、年に1度のウォーキング。
時間をやりくりしてくださったので、雨でも決行することになりました。
榛原駅下車した時点で、気温の変化を敏感に感じ、2℃は低いかなあ!
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真言宗 室生寺派 大本山 女人高野 室生寺
自然石積みの幅広い急な石段は「鎧坂」と呼ばれます。
その両脇には4月下旬には シャクナゲ が迎えてくれます。
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門前に連なる茶店や旅館を過ぎると、室生川に朱塗りの反り橋が架かっています。
今年5月に落慶式が行われたばかりの太鼓橋と本坊山門の屋根。
金色に見えた山門は、新しく杉板で葺き替えられたそうです。
仁王門 右 赤仁王像 左 青仁王像
仁王門をくぐると左に凡字池があり、急な石段の「鎧坂」
鎧坂を登ると、穏やかな柿葺の 国宝 金堂 … 平安時代前期。
高床の正面一間通りは江戸時代に付加した礼堂で、それ以前は、
この石段上から堂内の仏像の姿が拝めたのだそうです。
国宝金堂にご安置の仏像
仲間のYさん特に女性的な優しさの漂う国宝十一面観音菩薩立像がお気に入りで、
度々その目的で拝観されているようで、暫く見入って離れそうにありません。


金堂前庭の左に、 重文 弥勒堂 … 鎌倉時代前期。
興福寺の伝法院を受け継いだと伝える鎌倉時代の建築 … 弥勒像がご安置されています。
読み方が分からなかったので、僧侶にお尋ねしました。
「しっちいん … 悉 (しつ)は、 ことごとくという意味です」・・・と。
国宝 本堂(灌頂堂) に掲げられている扁額 「悉地院」
「悉地」とは 梵語で成就の意…密教で修業によって完成された境地のこと。
国宝 本堂(灌頂堂) … 鎌倉時代。
真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行うお堂。
粉糠雨は降ったり止んだり … 樹木のグリーンが鮮やかほんの少し紅葉した葉っぱも。
本堂前苔生した灯篭 … 滴がポタリ・ポタリ。
石段を上ったところから眺めた国宝 本堂。
本堂横の高い石段を上ったところに 国宝 五重塔 … 奈良時代後期。
我が国で最も小さく、また法隆寺五重塔に次ぐ古塔。
修復された檜皮葺の屋根や丹塗りの組物が、樹林に包まれた美しい姿にうっとり。

平成10年の台風で大きな損傷を受けましたが、
ふたたび「女人高野」の名にふさわしい優美な姿を取り戻しました。
奥の院への石段から眺めた 国宝 五重塔。
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去りがたい室生寺を後に、室生川に沿って約1Kさかのぼった龍穴神社へ。
川沿いから眺めた室生の里山は、粉糠雨に煙り墨画の様。
室生龍穴の信仰は室生寺の創立とほぼ同じ平安前期以来で、
朝廷の崇敬厚く度々雨乞いが行われ、龍神の室生として知られるようになりました。
樹齢どのくらいになるか想像できないような 杉樹林。
ひっそりとした境内 ・・・ お仲間と途中ご一緒した物理の先生のみ。

今回のウォーキング … 実はこんなお誘いがあったのです。
宇陀ぐるりんバス … お仲間が新聞の案内に気付き、利用させていただくことになったのです。
近鉄榛原駅を基点に1日5便をぐるりん … 室生寺を周るウッピールートで。
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昼食は道の駅 宇陀路室生 元気玄米茶がゆ御膳
くるりんバスの到着予定の13:04に合わせて予約を入れておきました。
初めての茶がゆをいただく方あり、季節の地元の食材に皆さん大満足でした。
お土産に地元の富裕柿 ・ 長葱をお持ち帰り!
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雨に濡れる室生路の草花たち
ノコンギク キク科 シオン属 濡れた紫色の蕾は美しい。
トネアザミ キツネノマゴ ゲンノショウコ
タウコギ ヒメジソ アキノキリンソウ
ミソソバ イヌタデ ミゾカクシ
道の駅宇陀路を出発する頃には雨は止みました。
宇陀市の職員さんに今回の宇陀ぐるりんバスのアンケートをお渡しして、
ウォーキングの行事は終了しました … ひまわりのお仲間 「楽しかった!!」と拍手。
室生寺へ初めてのお仲間が感激!紅葉の頃に再び訪ねよう・・・と。
なおなお書き … この行事もボランティアの一環、世話人さんが大きなゴミ袋を持参、
でもそのゴミ袋は開くことはありませんでした …
雨に濡れる緑の美しさに、ごみが目に入らなかったことにしておきます。
いえいえ …ごみがもともと無かったのかのかも知れません。

お付き合い有難うございました。
