

桜井での所用が早めに終わったので、鹿路まで行ってみよう。
もしかして梅の花が見れるかなあ!の想いで…妹と。
標高500mの山里、梅の蕾は小さくまだまだ固たそう。
輝やいて見える マンサク マンサク科 マンサク属
早春に咲くことから、「まず咲く」「まんずさく」 … とか

駐車場から坂道を上がったところに 花の里山 鹿華苑の案内板
真っ赤な実を重そうに垂らした ナンテン が迎えてくれました。
鹿華苑への坂道 鹿華苑のご自宅
坂道を登りきったところ シナマンサク マンサク科 マンサク属 が満開です。
マンサクより シナマンサクのほうが香りは甘く強いらしい。
ねじれたリボンのような黄色い花弁は4枚、萼片も4枚、雄しべは4本。
サンシュユ ミズキ科 ミズキ属 の蕾
花の咲く様子から、 ハルコガネバナ
秋の赤い果実からサンゴバナなどと呼ばれています。
ミツバツツジ ツツジ科 ツツジ属 蕾 シダレウメ 蕾
1ヶ月後にはこのベンチからの眺めは、カラフルで色彩の豊かな眺めが楽しめることでしょう。
足元に フクジュソウ キンポウゲ科 日が射して輝いていました。
「これは何?」っと妹 「クレマチス花後の種?」 … 根っこへ辿っていきました。
ああ 思い出しました!
鹿華苑には多くの カザグルマ (風車) キンポウゲ科 センニンソウ属 の花が咲くことを。
クレマチスの園芸品種は、19 世紀に収集家によって、
主に日本から西洋にもたらされたカザグルマを元に作られたそうです。
カザグルマは、環境省の「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物
― レッドデータブック ―(RDB)」 では絶滅危惧Ⅱ類。
種子に触れるとパラパラと落ちました。
この姿形… 何かに似てませんか

ご主人様にお出会いしたので、お礼を言って、「梅の見頃は」とお訊ねすると。
「3月末から4月の初めですね、その頃にはミズバショウが咲きますから!」と。
ミズバショウの頃、もう一度訪ねましょう …
春遠からじ … 鹿華苑駐車場への坂道から。
鹿華苑から国道に出て直ぐに目に付いたのが、
やがては大和川となって流れる倉橋川に架かる勧請縄 … 鹿路の集落に入る手前に。
綱掛神事は勧請縄とも呼ばれ、大和の多くの村で行われてきました。
その形式も様々ですが、蛇や龍に見立てられ、村の入り口などに懸け、
魔や邪、疫病などの入らぬようにとの謂われがあります。
出来上がった綱は神社に奉納されます。
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日本三大文殊安倍の文殊さん(安倍の文殊院)への案内の標識を見つけて 「寄ってみよう!」 かと、妹。
「10年ぐらい前に来たことがある!」私は「40年は来てない!」
田んぼの中の細い参道を歩いた記憶があるのですが… そりゃ40年ですもの。
家が建て込み、10年前の妹さえわからなくなるほどの変り様。
駐車場から展望台へ、境内 ・ 大和三山 ・ 二上山そして金剛山を一望できます。
陰陽道の祖安倍晴明公が当時天文観測の地としてこの丘に登ったといわれています。
毎年新春を迎えるために、手作り花絵が境内広場に。
パンジー約8,000株で植え込まれた12支を描いた花絵。
この花絵は縦20㍍横25㍍のキャンパスに描かれているそうです。
秋にはコスモス迷路の花壇になり、子どもたちの楽しみな場所になります。
テレビの放映で度々拝見はするのですが、本物は初めてです。
安倍仲麻呂 望郷の詩 歌碑
留学生として唐に渡り、唐の皇帝・玄宗の信頼を得て重用されていた仲麻呂・・・
「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」
百人一首にも選ばれている。
本堂に御安置の国宝 渡海文殊 快慶作。
境内あちらこちらに ボケ バラ科 ボケ属のお花が育てられています。
境内で ぼけ酒 が販売されていました。
古く唐の時代からこの花の実が薬膳酒に使われていました。
記録によれば楊貴妃がこのボケ酒を飲んで美貌を保ったとの伝承があります。
現在では品種勾配によって約150種以上の品種があり、その花は一重咲きから
八重咲き等々1月頃から3月末頃にかけて境内に色とりどりの花を咲かせます。
近くを始終行き来していますが、滅多に立ち寄ることのない安倍文殊院。
本堂前の絵馬賭けには真新しい願い事の書かれた絵馬が堆くかかげられて、
受験シーズンだったからなんだなあ!・・・と実感して戻りました。