
Yさんが以前から「是非訪ねたい!」と望んでいた大塚国際美術館へ4婆での旅。
手の骨折のこともあり、遠慮しますと伝えたのですが却下され、同行することになりました。
近鉄奈良=第2阪奈・阪神高速・第2神明・神戸鳴門淡路=淡路ハイウェイオアシス(休憩)=
鳴門北IC鳴門公園P=マイクロバスで鳴門公園千畳敷。
昼食場所 大鳴門橋 鳴門公園千畳敷
橋の下を急流の大河のように流れる速い潮の流れ … 白波を立てて渦巻く渦潮。

大小の観潮船が行き交います。


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休憩場所「淡路ハイウェイオアシス」の庭を散策。
初めて知った 淡路柿 の新芽 ミツバツツジ ツツジ科 ツツジ属
満開の リキュウバイ バラ科 ヤナギザクラ属
満開過ぎの ウコン(鬱金) バラ科 サクラ属
快晴の空の向こうは同じ色の海、通過した明石海峡大橋も臨めます。
大輪の真っ赤なツバキが、木々の新芽の色を鮮やかに映える役目をしています。
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大塚国際美術館
B4の入口から延びる長~いエスカレーター!で上ると、B3のエントランスホールへ。
エスカレーターを降りるとそこはB3 システィーナ・ホール。
同行くださる学芸員さんがお出迎えくださる。
「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」 ミケランゼロ
20,000色の色彩と特殊技術で名画を陶板で再現しています。
陶板でカーブの天井壁画の再現技術の厳しさを教わりました。
真ん中 ・ システィーナ・ホールで行われた 横綱 白鵬の結婚式。
右 ・ 59期王将戦 王将 羽生善治氏 - 挑戦者 棋王・久保利明氏
さすがプロですね… この雰囲気で将棋を指せるのですから。
ボッティチェッリ 春(ラ・プリマヴェーラ) … 「ヴィーナスの誕生 」と対で描かれた作品とも。
一面に咲いた春の花は40種類以上、500本ともいわれ、当時のフィレンツェの野原に咲く花々を
忠実に描いたものだそうです。
ヴィーナスの誕生
1F庭園には、この名画に描かれた花の咲く花壇が設置され、海を臨みながら
花の鑑賞が出来ます … 身近に見るお花でしたよ。




B2のダ・ヴィンチの部屋の左右両壁面に、2枚の「最後の晩餐」が相対して飾られている。
2点を比較することが出来るようになっています。
絵は「この中に裏切者がいる」というイエスの言葉に驚く弟子達の瞬間の動作を捉えている。
遠近法が駆使され、その消失点(天地の交わる点)にキリストの頭があるよう描かれている…と。
最後の晩餐 レオナルド・ダヴィンチ (修復前) 学芸員さんの解説。
最後の晩餐 (修復後) テーブルの下の部分が大きく変わっています。



スクロヴェーニ礼拝堂は、イタリアのパドヴァにあります。
日本に居ながらスクロヴェーニ礼拝堂の、ジョットのフレスコ壁画を
原寸大で忠実に再現している礼拝堂内部を体験できるのです。
スクロブエーニ礼拝堂壁画 入り口上部の「最後の審判」全体図
ラピスラズリのブルー
スクロヴェーニ礼拝堂は、天井のブルーが特徴です。
美しいブルーが天井一面に塗られ、星の輝きが一層引き立てています。
ステンドグラスが利用される以前の形式だそうです。




全て陶板画 … 1000余点 2000年以上にわたってそのままの色と姿で保存できるそうです。
10年ごとの「著作権使用契約」や、ピカソに至っては1年ごとの契約更新だそうです。
「真珠の耳飾りの少女」 フェルメール 「オルガス伯爵の埋葬」 スペイン、トレド エル・グレコ
「モナリザ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ 「落穂拾い」 ミレー … 「受胎告知と二聖人」 シモーネ・マル
「鳥と少女」 ルノワール 「笛を吹く少年」 マネ 「日傘をさす女」 モネ
「舞台の踊り子」 トガ 「泉」 アングル 「叫び」 ムンク
学芸員さん同行の解説は1時間以上にもなりました。
残りの時間は3時間余り … 到底全部は鑑賞できません。
地下3階から地上2階までの約9000坪に展示されている作品の数々。
ゴッホのコーナー 「ひまわり」 「ゴッホの部屋」 …
種まく人(種をまく人、農夫)」 「オーヴェールの教会」 …



モネの 「大睡蓮」 の周りを囲む池では6月頃から睡蓮の花が咲き始めるそうです。
カフェ・ド・ジヴェルニーで温かいコーヒー。
陶板の特性を活かし、屋外展示で自然光の「大睡蓮」が鑑賞できる素晴らしさ。
この屋外展示の「大睡蓮」は雨に濡れた陶板の睡蓮が美しいとか。
快晴の空のブルーと「大睡蓮」のラピスラズリのブルー ・ とても美しいです。
私は屋外の展示 … ほっとして何時までもここに留まりかったです。
長い時間滞在の美術館内は、苦手な映画館と同じ雰囲気になりそうだったので。
私のお気に入りの空間でした。



「オフィーリア」 ジョン・エヴァレット・ミレイ
シェイクスピアの物語を題材にしたオフィーリアの悲劇のお話。
オフィーリアが美しい花と一緒に水に流されていくシーンを美しく再現しています。
暫くここから離れず見入っていました … 醒ケ井の バイカモ の花を思い浮かべながら…
4時間はこんなに短いの!! 閉館時刻17:00が … 急いでB3出入り口へ。
すべて複製画で本物の持つ魅力には残念ながら遠く及ばないのですが、
西洋の美術史全体のほぼすべての名画を一度に鑑賞できるというのは素晴らしいものです。
複製の大きさはすべてオリジナルと同一のものです。
第二次世界大戦に焼失し、二度と観ることができなかった
再現された通称"芦屋の 「ヒマワリ」 "を鑑賞に、睡蓮の花の咲く時期に再訪したいものです。




17:00過ぎ アートくん がお見送りしてくれました。
名前 : 大塚アート 性別:男 身長:142cm 体重:100㎏
特技 : 自律走行、時速:1㎞/h 4ヶ国語を話すことができる。
ウラ技 : レーザー光線も使う! ・弱み:アガリ症で一方的にしかしゃべれない。
宿泊の「ルネッサンスリーゾートナルト」へ移動。
鳴門の海の幸・里の幸満載のお持て成しを受けました。
旬の桜鯛のお刺身 ・ 初鰹 ・ 蓮根 ・ 鳴門金時 ・ 新玉ねぎ
わかめ ・ 地元の食材を美味しくいただきました。
食後、 阿波踊りを見学 … 明日もお天気に恵まれそうです。
何とか助けを借りながら、1日目の旅は終わろうとしています。
旅は、待っている間が一番楽しいのかなあ! いくつになっても。