入佛法要 ・ 橘窓忌

6月14日(土) 


   浄照寺太鼓楼の改修工事が完成し、長屋門を多目的ホール「了賢会館」と命名されました。


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13:00  了賢会館 入佛法要  

正徳元年(1711)本願寺より寺号「了賢寺」とともにご本尊の阿弥陀如来立像が免許されたそうです。

寺号の認可から303年、了賢寺が浄照寺に移管されて、寺号がなくなるのは淋しいとの願いの中、

浄照寺太鼓楼門を改修工事をして、長屋門を多目的ホール「了賢会館」としてリスタートとなりました。



                     完成した了賢会館で入佛法要が厳修されました。


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     御本尊及び宮殿は京都の仏師・伝統工芸師が半年もの月日をかけて修復してくださったそうです。

         阿弥陀如来立像は 御丈61cmの木彫立像(江戸前期・中期本願寺仏師 渡辺康雲 作)



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      内・外陣壁画は地元の 画家 寺田 知世 さんの絵画「極楽の風を感じる生き方が与えられるような

      場を創りたいと」の願いの画が完成いたしました。

      寺田さん壁画の想を練る時、婆ちゃんが夏の縁側で「極楽の余り風」と喜んでいた姿が、真っ先に

      浮かんだそうです。


                  壁画の渦はまさに極楽浄土から娑婆に通う風なのでしょうね。


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             内陣右の壁画 … 蓮華の蕾から開花そして実になる様子が描かれています。


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     阿弥陀如来立像少し前に傾いておられます

     傾き方に少しの違いはあるかもしれませんが、どこのお寺の御本尊も、どの家のご本尊も、

     木像であれば、少し前に傾いておられます。

     観無量寿経に、「説是語時、無量寿佛、住立空中」とあります。

     いつでも、どこでも、どんな時にも、「すぐに」という意味で常に前傾姿勢で衆生を救う為にはたらいて

     下さることを表している「住立空中尊」です
と … そのように聞かせていただいています。


          普段は滅多に拝見することのない横からの阿弥陀如来立像方便法身尊像です。


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               蓮華座の美しさに … 白蓮華の蓮弁に桜色と紋様が施されています。

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                            入仏法要次第

       合掌礼拝 ・ 導師焼香 ・ 頂禮文 ・ 三奉請 ・ 表白 ・ 發起序 ・ 

       佛説阿弥陀経 ・ 成就文 ・ 十一句念佛 ・ 回向 ・ 合掌礼拝


                      記念品の 御葩(おはな) 和ろうそく
                 

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会館御本尊・お宮殿修復・須弥壇・荘厳具新調は了賢寺御門徒会計から全額御寄附くださったそうです。


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                 了賢会館入仏法要終了後、本堂へ移動してに引き続いて、

        14:00  橘窓忌  (前々住職祥月法要)

                     法話  節談説教  滋賀県  藤野 宗城 師

                     御讃題   報恩式文

   敬いて大恩教主釈迦如来、極楽能化弥陀善逝、称讃浄土三部妙典、八万十二顕密聖教、
   観音・勢至・九品聖衆、念仏伝来の諸大師等、総じては仏眼所照微塵刹土の現不現前の
   一切の三宝に白して言さく、弟子四禅の線の端に、適、南浮人身の針を貫き、曠海の浪の
   上に、希に、西土仏教の査に遇えり。
   ここに祖師聖人の化導によりて、法蔵因位の本誓を聴く歓喜胸に満ち渇仰肝に銘ず。
   しかればすなわち、報じても報ずべきは大悲の仏恩、謝しても謝すべきは師長の遺徳なり。
   かるがゆえに、観音大士の頂上には本師弥陀を案じ、大聖慈尊の宝冠には釈迦の舎利を
   戴きたまう。縦い、万劫を経とも、一端をも報じ叵し、しかじ、名願を念じて彼の本懐に順ぜんに
   今、三つの徳を揚げて、将に、四輩を勧めんとおもう。
    一つには真宗興行の徳を讃じ、二つには本願相応の徳を嘆じ、三つには滅後利益の徳を述す。
   伏して乞う、三宝、哀愍納受したまえ。



                   尾田組より寄贈くださった真新しい檜の高座でのお話です。

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    法座が終わって再度了賢会館のお内陣を拝見させていただいて、合掌礼拝させていただき、

    本日の法要が終わりました。
                
    

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