
落札できた青春18きっぷを利用して婆2・それなりの婆1・私の年齢からは娘1での夏の旅。
6:50発の近鉄を乗り継いでJR王寺発 7:19 京都 8:37着 京都発 8:52 米原9:49着
米原発 9:54 東海道線醒ヶ井駅9:59着 下車。
中山道 醒ヶ井宿、地蔵川に梅の花そっくりな小さく可憐な水中花
「バイカモ(梅花藻)」 キンポウゲ科 キンポウゲ属
醒ケ井駅から徒歩5分、 中山道醒ヶ井の宿、地蔵川へ。

湧き水に端を発した澄みきった水の地蔵川 … 川縁のサルスベリの花弁が地蔵川に落ちる。
バイカモのグリーンと白い花にサルスベリの花、「あれ!ピンクの花も?」と一瞬錯覚。
落ちた花弁は地蔵川の流れのままにゆられて下っていきました。
水温が年間14℃前後の清流にしか生息しない貴重な「清水の妖精」ともいえますね。
清流は一般家庭にも大きな恩恵が … 網に入った西瓜が川に浸かって流れにゆらゆら。


開花は初夏から晩夏で、8月頃が見頃です。
植物体全体が水面下にあり、根は水底に固着している沈水植物です。
花の大きさは1cm~1.5cmととても小さな花です。

醒井宿資料館 問屋場
完全な形で現存する問屋場は、全国でも珍しく貴重だそうです。
醒ケ井木彫美術館 … 清流・梅花も・そして百日紅。
上丹生は、昔から木彫りの盛んな地域です。
当地出身の彫刻家・森 大造氏の作品などが展示されています。
洗い物などが出来る「川戸(かわと)」と呼ばれる階段を下りてみました。
手を浸けた体感は30℃を超える気温には14℃の水温は冷たく心地よいです。
流れも結構速いです。
醒井の名跡「三水」のひとつ第2の湧水「十王水」
平安中期の天台宗の僧、浄蔵により水源がひらかれた名水、初めは浄蔵水と呼ばれていました。
この近くに十王堂があったことから「十王水」と呼ばれるようなったそうです。

沈水植物のバイカモの花は水面上に顔を出してくれません。
澄んだ水は水の深さを感じさせませんが、水中カメラだったら美しく撮れるんでしょうが!
加茂神社 … この地域の氏神さまだそうです。
以前はもっと南にあったそうですが、名神高速が開通にあたってこの場所に移されたとか。
この階段を上ると名神高速を走る車の音の賑やかなこと。
加茂神社の境内に醒ヶ井宿の第1湧水点、古事記で記述されている名水「居醒(いさめ)の清水」。
今でも枯れることなく湧き出している鈴鹿山脈の北端の霊仙山の地下水流。
日本武尊が伊吹山征伐の後に腰をかけて休んだとされる「腰掛石」と
その際に馬の鞍を掛けたとされる「鞍掛石」は、この湧水池のなかにあります。
泉にかかる橋が「ねがい橋」で、橋のたもとには日本武尊の像が建てられています。
「居醒の清水」は、醒井の名跡「三水」のひとつ・『平成の名水百選』(環境省)にも選ばれています。
古くは、「古事記」や「日本書記」にも登場し、かつて伊吹山の大蛇の毒気にあてられ
高熱に苦しんだ日本武尊が、この湧水で体を冷やしたところ、熱が醒めたと伝わっている。
中山道醒井宿を流れる地蔵川の源流です。
「居醒の清水」からバイカモを眺めながら元来た道を折り返し戻ります。
バイカモの茎は長さが1~2メートルになり、流れに揺れる様はとても美しいです。
各家の「川戸」付近に育てられているお花たち。
ニラ の花 ユリ科 ネギ属 ツキヌキニンドウ スイカズラ科 スイカズラ属
サギソウ ラン科 サギソウ属 ゲンノショウコ フウロソウ科 フウロソウ属
バイカモと地蔵川の流れ … 各家に架かる橋そして川戸。
何時までも見ていたい地蔵川の流れに揺れるバイカモの花。
地蔵川沿いに咲く何本ものサルスベリの古木。
醒井の名跡「三水」のひとつ 第3の「西行水」
西行法師が飲み残した茶の泡を飲んだ茶店の娘が懐妊、男子を出産した?
それを知った西行が、「もし自分の子どもなら元の泡に戻れ」と言うと、
その子はたちまちもとの泡になったという不思議な伝説がある湧き水。 説明板より抜粋
醒ヶ井バイカモの花を堪能させていただいて、醒ヶ井水の宿駅で昼食。
醒ヶ井は、東洋Ⅰのニジマスの養殖場で知られています。
友は虹鱒フライ定食 ・私は虹鱒蕎麦 (虹鱒の甘露煮が蕎麦の具)
予定していた12:11醒井駅発 … 10分遅れの米原行に乗車、乗り継いで次の下車地「近江八幡」へと。
つづく。
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