

早朝の窓の外、大型台風18号が通過、北西から南東へ低く垂れ下がった雲が猛スピードで移動しています。
被害が最小限で済みますようにと … 台風は一気に秋季を進めてしまいそうです。
福栄寺住職さまから送付くださった 「10月4日夕焼け小焼け」 金剛・葛城 … 二上山。
二上山 小焼け



真っ新なピカピカの一日の始まり … 夜明け前の映像です。
橿原市見瀬丸山古墳からの夜明け前
光芒 旭日模様のよう。
日録として



9月27日(土)

朝、九州の旅から自宅に戻ったのが10:30 … 買い物、昼食の準備をして出かける。
連れ合いから「寝てないのに大丈夫か?」 「大丈夫!早めに帰ります!」
近鉄郡山駅からバスで片桐小学校前で降車 … 会場の郡山総合庁舎グランド目指して歩く。
矢田丘陵を臨みながら長閑な田園風景が続きます。
せんとくん と れんかちゃんも応援かなあ!
がんサロンでのお仲間がスタッフとして忙しく駆け回っておられます。
メッセージの書かれたルミナリエ袋がグラウンドに並べられています。
参加をお約束していた紺色のテント … 「がん哲学サロン ・ 大仏さんカフェ」
リレー・フォー・ライフは、"Save Lives"を使命とします。
がんと闘っている人たちの命を祝福し(Celebrate)、亡くなった人たちをしのび(Remember)、
がんと闘っている人たちを勇気づけます。
そして、がん征圧のために力を合わせて立ち向かいます(Fight Back)。

偶然隣り合わせた日本対がん協会 常務理事関原健夫さん、
だと、(後で知ることになります)。
関係者と参加してくださったようです。
知識の乏しかった私の脳に一撃! 一言一言納得 ・ 説得力!
若くてして再発の苦悩を参加者と共有されたことばに唸る。
帰宅と同時にネットで著書(10年以上も前)を検索して即購入。
一気に読ませていただきました。
人とのつながりの尊さがストンと心に落ちました。
代表のNさんに久しぶりにお会いできて嬉しい

抗がん剤投与の後しばらく入院して静養後の参加だったそうです。
関原健夫さん、5年生存率5%のNさんに、 「宝くじに当たるほど確率での生存ですよ!」 …
明るい性格のNさん高笑い

そうなんです!「腫瘍マーカー、振り切れて測れません!」 なんて笑顔で話されのですから。
(記載了承済)
日暮れに灯るルミナリエを観たかったのですが … そうはままなりません。
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10月5日(日)

以前に申し込んでいた奈良県文化会館での上野千鶴子さんの講演を聞くために奈良市へ。
「おひとりさまの最期」 ~家でひとりで死ねますか?~

家族がいてもいなくても、人生最後は皆おひとりさま。
自分で考え、自分の言葉で意思を伝える。
超高齢社会をいち早く「おひとりさま」の時代ととらえ、研究者として高齢期をめぐる課題に切り込んで
きた上野千鶴子さんの講演です。
最後の最期まで住み慣れた家にいたいという想い。
一方に残る、病気になったときの不安やひとりぼっちで往かなければならない淋しさ。
答えが出ないまま、介護・医療ともに在宅へと社会の仕組みはすべり出しています。
安心のシステムは「介護・看護・医療」の連携が必須です。
それを良質なものにするには「消費者がかしこくならないと質はあがらない」 … と。
「私も民生委員さんから訪問を受けたおひとりさまです!」 … と。

時たま、柚子胡椒を効かせたような話術講演の最期に、お父様(医者)ががんの末期の時、
「モルヒネを使って自死しなかったことに感謝している。
姉弟で交代で見舞って看取る時間をいただいた。
連携によって普段疎遠になりがちだったつながりが、深くなりました」 … としんみり。
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会場を一歩離れると「多分まだ他人事」と心の隅でささやいている声が聞こえます。

10月5日の講演設定が参加するご縁になりました。
東大寺勧進所の五劫思惟阿弥陀如来・僧形八幡神坐像・一般開扉日(毎年10月5日)だったのです。