
11月の自然塾は矢田寺から矢田丘陵散策、お天気に恵まれハイキング日和です。
集合場所 矢田寺前バス停 10:00
散策コース
矢田寺前バス停 → 矢田寺 → 国見峠(昼食)→ 矢田峠 → 矢田寺前バス停。
森林インストラクター(5名)を含めて40数名の参加。(ひまわりの仲間と参加)
森林インストラクターより、散策する矢田丘陵里山についての短い事前学習を受ける。
あじさいとお地蔵様の 矢田寺 本堂前
長い坂道を上ってようやく矢田寺山門 山門から境内への長い長い石階段
石段をのぼり切ってようやく本堂が見えてきました。
本堂への石畳 みそなめ地蔵
矢田寺本堂と鐘楼 … アジサイの時期には人・人・人、本堂に参拝することすら容易ではありません。
シーズンオフのこの時期、 静かな本堂・境内
矢田寺本堂前を右に折れ、矢田丘陵里山へと、一番最初に驚いた竹の異常繁殖。
いずこの里山も同じように里山を守る人たちの減少 … 竹が繁殖して里山を荒廃させています。
ヤブムラサキ シゾ科 ムラサキシキブ属
ムラサキシキブでは、葉の表裏に毛はありません。
ヤブムラサキでは葉の表裏に毛が密生していて触るとビロードのような感触があります。
森林インストラクターの説明通り葉を触ってみるとフカフカしているのです。
ヒヨドリジョウゴ ナス科 ナス属
赤いて美味しそうな果実ですが、食べられた形跡がありません。
神経毒であるソラニンを含んでいるとのことで、たくさん食べると中毒する可能性があるそうです。
フユイチゴ バラ科 キイチゴ属
冬に、採れるイチゴから、フユイチゴの名前に、別名には、カンイチゴ(寒苺)とも。
友人はジャムにしたこともあるという … ジャムにするには沢山採取しないとね。
酸味があり甘味は少ないかなあ!… 自然からいただくお味ですね。
アリドオウシ 別名(イチリョウ) アカネ科 アリドオシ
葉の脇に生える細くて鋭い棘が「蟻をも刺し通す」というのが和名の由来だそうです。
一両 ・ 十両 ・ 百両 ・ 千両 ・ 万両 … これですべて知ることができました。
庭に無いのは一両と百両。
コシアブラ ウコギ科 ウコギ属 ヘラシダ メシダ科 オオシケシダ属 ツリガネニンジン
若芽で作るコシアブラご飯 最後の一輪かも
木には、「陽が当たらないと育たない樹・陽樹」と、「陽が当たらなく暗いところでも育つ樹・陰樹」
の区別があり、木の下で直接子供の木(稚樹)が生えることができるか、できないかで分けられます。
種子が真下に落下する樹木が陰樹、種子が風により広い範囲に散布される樹木が陽樹といえます。
「このアカメガシワ陽のあたる空間を見つけては、こんなに勢力を伸ばしています」 … と
森林インストラクたーより教わりました。
陽樹 アカメガシワ トウダイグサ科 アカメガシワ属
自然豊かな里山だった矢田丘陵は、段々畑が耕作放棄され、そんな様子も知ることになります。
このあたり、丁寧に積まれた石垣が残り、多分家や畑があり、人が暮らしていたであろう様子を
うかがい知ることができます。
僧坊谷橋を渡るとここから国見台展望台まで山道の登りが始まります。
植物について教わりながら歩き始めて90分足らず、昼食場所国見台展望台に到着、
大和三山の位置を確認して、(香久山の確認は困難)、
展望台の特等席から景色を眺めながらお弁当をいただきました。
若草山、春日山、高円山、城山、天理市外の貝ヶ平山、鳥見山、竜王山、
桜井市街の三輪山、音羽山、竜門岳、そして大和三山が望まれると案内に記されています。
全て薄っすらと確認することが出来ました。
矢田峠へ続く道 杉林の根本、ウラジロノ群生
矢田峠から眺める大和郡山市街
予定していた時刻より30分遅れで出発地、矢田寺に戻ってきました。
塾生全員揃うまで待って、次回の連絡等々、予定のバス時刻はすでに経過、
森林インストラクターの車で近鉄郡山駅まで便乗させていただきました。
矢田寺から駐車場へ下って行きます。
イロハモミジの大木、これからが見ごろを迎えます。
出発前に「秋の落とし物さがし」のちらしと袋をいただきました。
普段あまり見かけない長さ1cmぐらいの小さな スダジイ ブナ科 シイノキ属 の実を、
秋の落とし物袋に入れました。
森林インストラクターから、スダジイもアクがほとんどないどんぐりでなので、
「そのまま皮を剥いて食べられるんですよ、煎ると香ばしく美味しいです!」と、教わり
帰宅して皮を剥いてみました。
真っ白な実、口に入れると、渋みは無く、栗 ? いえいえそんなに美味しくありません。
上手く表現できませんが、あああ! 強いて言えばお正月の御鏡開きのお餅の味


初めて口にしたスダジイの実の何でもない味に感激 … 小さな感激の積み重ね沢山待っています。