
紅葉の中尾山古墳が美しいと聞いていながら、今までこの時期に訪れることが無かったので、
小春日和に誘われろように、散策に出かけました。
飛鳥駅より徒歩で7~8分、国営飛鳥歴史公園館のすぐ近くに位置します。
中尾山古墳の紅葉
国営飛鳥歴史公園館前の県道を渡って直ぐ、中尾山古墳の案内板に沿って階段を上って行きます。
手前から眺めた中尾山古墳
中尾山古墳 (国史跡)別名「中尾石墓」と呼ばれる終末期古墳です。
古墳の周囲を囲むようにモミジの木が植えられてモミジのトンネルのような雰囲気です。
古墳の周りが散策道になっています … 古墳の向こうの広場は国営飛鳥歴史公園です。
国営飛鳥歴史公園を挟んで向うに高松塚古墳があります。
墳丘の周りはモミジのトンネルです。
オレンジ色と黄色のイロハモミジが多いようです。
国史跡 中尾山古墳 石碑と案内板
墳丘の直径22m・高さ3.2m、全面を葺石で覆う三段構成の八角形墳です。
石槨は底石(1.7m)、天井石(1.32m)と1mを古超える花崗岩の巨石を使用し、
側石、閉寒石は凝灰岩の切石を使用しているそうです。
内部はきわめて狭く、火葬骨蔵器が納められていた考えられています。
現在は天井石のみ露出しています。 明日香村文化財説明より
被葬者については中尾山古墳の立地や年代、火葬墓であることなどから
文武天皇檜隈安古上陵の蓋然性が高いと考えられています。
墳丘については下段部分が約47度の傾斜で正八角形状に川原石を巡らしており、
中段部分は約50度の角度で八角形状に石を巡らしています。
墳丘の上段近くに大木のクスノキ?でしょうか … 緑が映えます。
中尾山古墳の紅葉は今日明日が最高の見頃かもしれません。
色さまざまな イロハモミジ
こんもりとした墳丘 中尾山古墳
たった1本、大木の一際紅く映えるイロハモミジ
紅葉の向うは国営飛鳥歴史公園
中尾山古墳から国営飛鳥歴史公園に下りて高松塚古墳に上って行きます。
飛鳥歴史公園で集めた落ち葉を活用したイベン里山落ち葉まつりが開催されています。
親子連れが 落ち葉でお面づくり・クラフト体験などされています。
色んな落葉で作られた 大きな「朱雀」
歴史公園から高松塚古墳への散策道
マンサク ・ ホトトギス ・ キチョウ・ホトケノザ ・ マツヨイグサ種子
国営飛鳥歴史公園から見上げた中尾山古墳の紅葉
高松塚壁画館
築造当時の状況に復元整備された高松塚古墳の墳丘
高松塚古墳の天井に描かれた星図の一部を自然の石で再現した“星宿の広場”
衝撃の発見から40年以上、本来の石室も壁画も内部にない「平成の高松塚」?
内部の壁画の修理に10年を必要と聞いてます。 (修復作業の見学もさせていただきました)
その後、修復された壁画をどのように公開されるのがこれからの問題のようです。
文化庁のHP に 恒久保存工程 が記されていました。
壁画の修理及び保存処理が終了した後、カビ等の影響を受けない環境を確保した上で、
現地に戻すこととする ・・・と。
国宝に指定した壁画がカビで汚染され、その汚れを完全に除去できたとしても、壁画は1300年の
昔に描かれた元の壁画ではななく、21世紀の現代人の手が加わった平成の産物ですものね。
明日香の里山を振り返りながら、古墳を下りました。