
昨日から雨と分っていながら、年1度の「ひまわり院外親睦・長谷寺紅葉狩り ] のために、
天気予報を何度検索したことでしょう。
世話人から「院外学習、紅葉狩りとゴミ拾い」 との案内には一瞬戸惑いましたが、
ボランティア保険との関係があるためでしょうか。
雨でも決行しますと連絡をいただいたので、慌ててお弁当を作りました。
長谷寺の舞台から眺めた雨の紅葉と墨絵の背景。
長谷寺仁王門
入母屋造本瓦葺の楼門、両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像をご安置。
「長谷寺」 額字は、後陽成天皇の御宸筆。
登廊 (のぼりろう) 重要文化財
平安時代に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、
108間、399段、上中下の3廊に分かれてる。
下廊、中廊は明治に再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。
お仲間を後ろから1枚
登廊 ・下廊

歓喜院(左)、梅心院(右)の間を通る美しい漆喰の土塀が続く坂道。
梅心院の漆喰の土塀から、紅葉に交じってジュウガツザクラの可憐な花が見えます。
古今集・源氏物語などに詠まれた 二本(ふたもと)の杉への案内。
中廊の天狗杉を眺める。

登廊 ・下廊 登廊 ・中廊に並ぶ灯篭 紅葉の絨毯
登廊 ・上廊に並ぶ灯篭 本堂近く。 上登廊最上段 ・鐘楼下へ直ぐ
上登廊を登り終えた建物は鐘楼 … この場所から雨の登廊を振り返ると墨絵の世界。
国宝 本堂
懸造り(舞台造)された南面の大殿堂である。
正面(内陣)は桁行(間口)の柱間九間、梁間(奥行)同五間、入母屋造本瓦葺で、
また礼堂(外陣)は正堂よりやや低く、桁行九間、梁間四間、正面入母屋造本瓦葺。
舞台(懸造り)から眺めた雨にけむる紅葉と墨絵
舞台(懸造り)から眺めた北側 長谷型の灯籠の向うに紅葉と五重の搭
本堂の舞台は、京都・清水寺の舞台と同様の懸造り構造。
崖にせり出すように広縁が伸びており、それをフレーム状の柱で支えています。
お願いして参加者8名で記念撮影 … 医大生H君20代から70代まで何と幅が広いこと。
晴天の眩いばかりの紅葉も見たかったのですが、墨絵の景色もまた風情があります。
外陣から眺めた雨にけむる 「昭和の名塔」と呼ばれる五重塔と紅葉

晴れた日には、磨き上げられた礼堂の床に紅葉が映る床紅葉が見れるはずだったんです。
賓頭盧尊者座像
本堂から弘法大師御影堂への途中、高野槇の大木。
弘法大師御影堂 開山堂
雨はいよいよ本降りになり、お弁当をいただく休憩所へ。
長谷寺では、常時20人以上の若い修行僧が、寝食をともにしながら修行の日々を送っているそうです。
午前中のお勤めが済んで、宿坊に戻られるところなのでしょうか。
雨は止みそうにありません … 音を立てて降り、風は紅葉吹雪をよびます。
初めて体験する紅葉吹雪 … 砂利道が一面紅葉絨毯になりました。
紅葉と墨絵のコラボ
五重の搭前、落雷で焼失した三重の塔跡のオオモミジ吹雪



三重の塔跡から眺める墨絵とオオモミジの鮮やかなオレンジ色紅葉。
長谷寺本坊山門 樹姿の整った天皇陛下のお手植えの松
本坊から…五色幕が風になびく本堂 ・登廊 手前一面にボタンの株。
本坊から階段を避けて側道を下る … 可憐なジュウウガツザクラに足が止まる。
参道まで下ってくる頃には雨が止み、草もちのお土産を買われる方も。
申し訳ありませんでしたが、ゴミ袋の中身は、自身のお弁当、おやつのごみのみ…すみません仰々しくて。
(ひまわり院外学習、紅葉狩りとゴミ拾い)ではなく (ひまわり親睦会長谷寺紅葉狩り)に変更です。