水牛車で由布島 ・黄金のオオゴマダラの蛹・オオベニゴウガン・オオシロゴウガン・スターフルーツ

     西表島美原の沖合、約500mのところにある周囲約2kmの由布島。

      
    1969年の台風で多くの死者が出たことで住民のほとんどが西表島に移り住みましたが、

    西表正治ご夫婦が「南国の楽園にしたい」と願い、10年かけて島に植林して開墾し、

    由布島亜熱帯植物園をオープンしたことなど水牛使いさんが話してくださいました。


画像


                      浅瀬の海の中を水牛車でのんびりと干潟を渡ります。

画像画像


          今では珍しい木製の電柱は、台風対策のために木が使われている。

          海水がしみ込むことで、より強度を増すそうです。

          遠い昔、この場所のCM「電気は海を渡ってやってくる・・・」?そんな記憶が。


画像


       ガジュマル  クワ科 イチジク属         サンダンカ アカネ科 サンタンカ属

       最初に出迎えてくれた大木のガジュマル  オオゴチョウ、デイゴと並んで沖縄の3大名花の1つ

画像画像



           ビヨウタコノキ (美容蛸の木)  別名 パンダナス タコノキ科 パンダヌス属

           名前の由来は支柱根が蛸足に似ていることから。

           ビヨウとは、タコノキの中で特に葉が一番美しい。

画像



        トックリヤシモドキ  ヤシ科 トックリヤシ属  生長しても幹は大きな「徳利」を形成しないから。


画像画像


                            由布島 亜熱帯植物の散策道

画像


           由布島は、島全体が亜熱帯植物園になっていて、20種類以上のヤシ類やガジュマル、

           マングローブ等が生い茂り、30種類以上の花や蝶々、その他珍しい植物が見られます。


画像画像



           パパイア           パパイアの花              シュロガヤツリ 
画像画像画像


    小浜島との間にあるヨナラ水道はマンタの通り道と言われており「マンタウェイ」とも呼ばれています


画像画像



          オオベニゴウガン (大紅合歓)  別名 アカバナブラシマメ マメ科 ベニゴウカン属

                南米原産で高さ2~3mの常緑低木で合歓の木によく似ている。

画像

画像画像



      オオシロゴウガン (大白合歓)  別名 シロバナブラシマメ マメ科 ベニゴウカン属

                                英名はホワイト パウダー パフ …納得。

画像画像


                   
               セイロンベンケイ   ベンケイソウ科 リュウキュウベンケイ属

   
画像



                 コダチヤハズカズラ  キツネノマゴ科 ヤハズカズラ属


画像画像



              蝶々園の中に育つ  スターフルーツ カタバミ科 ゴレンシ属

              和名は横断面が五芒星型をしているところから 五歛子(ごれんし)

              黄色に熟して食べごろなんですが … ただ眺めるだけ!


画像画像



                  散策中、青色の模様が印象的な リュウキュウアサギマダラ 


画像

                                  蝶々園へ

                 日本最大の蝶「オオゴマダラ」は、羽を広げると約13cm位にも。

画像


                        ルリハナガサに群れるオオゴマダラ


画像画像


                      ルリハナガサ キツネノマゴ 科エランテムム属

          花序は、下から上に向かって咲きま、花から2本の雄しべが飛び出しています。

画像


                     オオゴマダラの 蛹  大きさが4cm~5cmぐらい。

                     尾部の1点でホウライカガミの枝に逆さにぶら下がる。

                 蛹の中に黄色の液体がつまっているために金色に見えるそうです。

画像


                    ホウライカガミ  キヨウチクトウ科  ホウライカガミ属


         オオゴマダラの食草ホウライカガミの葉は楕円形で厚く、光沢があります。

         オオゴマダラが大空を悠々と飛んでいられるのは、幼虫時代にこの毒草を食べ、

         体内に毒蓄えているためで、野鳥はそのオオゴマダラを食べても吐き出してしまうようです。

         優雅に飛ぶ日本最大の蝶の秘密はホウライカガミの毒にあったのです…と教わりました。


画像画像


                 金色のオオゴマダラの蛹 ・ 銀色のオオゴマダラの抜け殻

画像



    郷土料理の昼食をいただいて、散策の後、往きとは違った牛車に乗って美原へ戻りました。

    案内してくださる水牛使いの小父さんが、三線を弾いて、乗り合わせた14名で、

    牛車の天上に張り付けてある歌詞を見ながら「安里屋ユンタ」を歌いました。

                                       牛車を引いてくれたのはイチロー君です。


画像画像



     わずか15分の水牛の渡し … この環境は16年前と全く変わらず再度印象に残りました。


                           由布島が遠く小さくなりました。

画像



          美原から再びバスで西表大原港に戻り、 高速船で40分、次の観光地、

          隆起サンゴ礁でできている竹富島へ移動します。

          雨粒がぶら下がったような空も、ほんの少し雲がばらけてきたようです。




この記事へのトラックバック