東大寺二月堂韃靼帽戴かせ ・ 丸窓梅林(片岡梅林)

3月15日(日)  

奈良県 NCN若草の会主催 第4回 「がん哲学外来 大仏さんカフェ」へお誘いを受けていました。

おりしも今日、3月15日は東大寺二月堂で 「韃靼帽戴かせ」 が行われます。

子どものころ毎年、祖母に連れられて韃靼帽戴かせにおまいりしていました。

ほんの思いつきで、少し早く出かけて、東大寺二月堂へ急ぎます。

                         東大寺二月堂回廊から登廊・参籠宿所


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         近鉄奈良駅前から「奈良 ぐるっとバス」乗車、ワンコインで若草山麓まで行けるんです。

         こんな便利なバスがあったんだ!二月堂・手向山八幡宮前下車、

         古今和歌集詠われている手向山八幡宮です。

         「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」    菅原道真

                                          国宝 法華堂 (三月堂)

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           国宝開山堂内の「糊こぼし椿」の開花は?と眺めたのですが、蕾は固いようでした。

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      国宝開山堂に置かれているのは、修二会で焚きあげられた籠松明だと青竹からわかります。

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         韃靼帽戴かせにお参りされる家族が次々、閼伽井屋前の石段を登って行かれます。

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       27日間にわたる「十一面観音悔過会(お松明)」が幕を閉じると、

       15日は「韃靼帽戴(だったんぼういた)かせ」。
 
       韃靼の時練行衆がかぶっておられた韃靼帽を子供たちの頭にかぶせる行事です。


                子どもさん連れのご家族などで順番待ちの行列が。  

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  12・13・14日は達陀の妙法やお水取りが行じられ、籠大松明が上って悔過行法のクライマックス。

  「韃靼帽をかぶった僧達が、燃え落ちた木片で火の海と化したなかを、跳び跳ねて

  韃靼松明をひきずりながら廻る姿は、さながら天人の踊りのようだ」 と記されています。
 

                    「こっち向いて!」  記念撮影のご家族。

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           近頃は泣いておられる子どもさんを見かけません … 自身で記念撮影のお方も。

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      本堂回廊から登廊・参籠宿所の甍 … 竹で組まれた柵は、講社・招待者の区域のようです。

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                      回廊の擬宝珠(ぎぼし)の向うに大仏殿の甍


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             籠松明は左の登廊から右の回廊へと、行を執り行う11人の「練行衆」の

             道明かりとして燃えさかる松明を舞台の欄干に掲げます。


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             降り落ちる火の粉が無病息災をもたらすと言われていることから、

             杉葉の燃え差しが参拝休憩所に持ち帰れるよう置かれていました。

             「観音様に恥ずかしくない行動でお持ち帰り下さい」 と添え書きされています。

             

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            韃靼帽戴かせの子供たちの不思議そうな表情を見せていただいて、つい笑みが。

            二月堂から大仏殿への道 … 満開のアセビが重たそうに垂れ下がっています。


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                    鏡池に映る大仏殿 … 雨がポツリポツリと落ちてきました

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                秋に生まれた 鹿かなあ!親鹿と一緒だったのに。

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                    急ぎ足で奈良公園丸窓梅林(片岡梅林)へ。


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                                丸窓亭と片岡梅林

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             円窓亭(重要文化財)

            鎌倉時代の建築、宝形造りの茅葺、四方の板に丸い窓がくりぬかれています。

            神仏分離政策以前は春日大社の経蔵であったようです。

            明治27年に現在の場所に移築され、国の重要文化財にも指定されています。

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                              鷺池に浮かぶ浮見堂

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              円窓亭は神仏分離政策後、経蔵から納涼台になったそうです。

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              片岡梅林側のバス停からJR奈良駅まで移動。

              「がん哲学外来 大仏さんカフェ」会場の三条通り珈琲館へ。 

     医療関係者、県のがん対策関係者、患者さん、家族など立場を越えて集う交流の場で、

     様々な方との対話により、「病気であっても、病人ではない」生き方ができるように、

     まさに医療の隙間を埋める活動をしてくださっています。

     珈琲館のココア、期待以上に美味しかったです。


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