NHKの朝の番組中継で、京都・嵯峨野の 造園業「植藤」 の当主
桜守第16代佐野藤右衛門邸の植藤造園、雨に煙る一重白彼岸枝垂桜(祇園枝垂れ桜)に溜息。
一度は訪ねたいと思いながら、今を外すと機会がないかも!
そんな想いは、雨であろうと、今は少々不自由な身体も忘れて出かけました。
京都駅からバスは仁和寺・妙心寺を過ぎ、「山越」バス停で降り、広沢の池に向かって進むと、
大木の一重白彼岸枝垂桜 (祇園枝垂桜)が、目に留まり佐野藤右衛門さんの造園だと。
15代藤右衛門さんがが育てた京都円山公園の枝垂桜と同じ種類で、一重白彼岸枝垂桜 (祇園枝垂桜)
円山公園の初代の枝垂桜の実生から育てられたものだそうです。
風情のある佐野藤右衛門さんの茅葺屋根のご自宅。
茅葺のご自宅を横から、中継の映像どおりの 紅枝垂桜満開です。
造園工事に必要な石塔や庭石など置かれている空間に紅枝垂桜満開です。
紅枝垂桜満開
紅枝垂桜満開の桜が入口から奥まで続きます。
若木が育てられている場所 桜の種類は150種類とか。
ところどころ掘り起こされている場所も … どこかのお庭へ移されたのでしょう。
若木の一重白彼岸枝垂桜 上品な美しい花姿です。
園内に沢山の造園用の備品があちらこちらに置かれています。
雨の中人は絶えることなく出入りして桜鑑賞に訪れておられます。
園奥から入口を眺めた風景
紅枝垂桜
何種類の樹木が育っているのでしょう見渡す限り広大な敷地に。
見上げても先まで確認できないような大木から、馴染みのある小さな添え木まで。
お手入れの行き届いた北山台杉のコーナー 濃いグリーンの形の違った台杉のオンパレード。
少し高台になっている桜のコーナーからの眺め。
どこまでも続く 植藤造園さんの樹木類。
桜の木の下に縁台が。
園内あちらこちらに桜観賞用の縁台が準備くださっています。
雨に濡れる縁台、晴れの日はここに座って眺めたかったです。
夜は篝火が焚かれ、夜桜観賞がきるそうです。
日中の華やかさとは違う幻想的な桜の表情が楽しめることでしょう。
篝火に用いる割木がうず高く用意されています。
最後にもう一度一重白彼岸枝垂桜を眺めて。
広沢の池へ立ち寄る前に入口から振り返って。
ぬかるんだ道も夢中で鑑賞させていただいたのでしょう、スラックスの裾、靴が泥まみれ。
珍しい桜の案内がありましたので、日録に残しておきましょう。
駒 繋
紅 普 賢 台 湾 緋 桜
南 殿
御 室 有 明 咲 耶 姫
胡 蝶
佐 野
佐野藤右衛門氏によって、京都市大沢池周辺のヤマザクラの実生の一万本から選抜された品種です。
牧野富太郎氏によって命名されました。花弁枚数の変化のほか、様々な形の花弁が見られます。
大 提 灯 白 妙
鬼 無 稚 児
永 源 寺
鷲 の 尾 太 白
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植藤造園さんから庭続きのように感じる距離、一条通左手に広沢の池が見えます。
池の周りの染井吉野が満開を少し過ぎたような。
池の向う側にも桜の開花しているのがほんのり確認できます。
高尾方面が垂れ下がった雨雲で霞んで見えます。
第16代桜守 佐野藤右衛門氏のお話 … テレビでひょうひょうとした口調でお答えになっています。
桜守さんのこと … 「桜とつき合うとるだけ!」 庭には150種の桜を育てておられるそうです。
「それぞれの桜にいのちの個性があります、それぞれに木の性格が違う」…そうですと。
「大島桜 ・山桜・彼岸桜 が原点 … 種から育ったので、個々に違って個性がある。」
「染井吉野は接ぎ木で育ったので、どれ見ても同じ!」
「桜を見るのに1番ええのが … 笑いかけ!」 不思議な表現です。
「朝日の射す前の花の素顔がおもろいで!!」
「桜は人間と同じやで!、男女の駆け引き(雌蕊と雄蕊)」
引き付けられるお話に、自然に笑みが零れている自分に気づきました。
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2015年4月6日(月)