

薬師寺 食堂(じきどう)立柱 ・ 上棟式 の同伴としの案内状を薬師寺にご縁のある お方から
いただきました。
北入山口から受付へ … 目に入ったのは手入れにされた数多くの蓮鉢。
爽やかな風につい「極楽のあまり風」… と感激。
薬師寺の食堂は奈良時代前半に建てられ、平安時代に焼失し再建され再び焼失したのです。
今 回復興される食堂は、発掘調査に基づいて創建時を再現され、東西約41m、南北約16m、
高さ約14m、奈良時代と同じように300〜400人収容できる規模で再現されるそうです。
鉄骨造ですが、柱の周囲に木材を施して木造のような外観と内装に仕上げられると。
左側に大講堂、右側に会場の食堂(じきどう)
少し蓮鉢の周りを散策、、蓮花の種類の多さに感激。
左に金堂中央に大講堂 左側に会場の食堂。
式典が始まる知らせを伝える鐘楼が撞きはじめられました。
会場の食堂に移動します ・・・ 薬師寺の名前の入った法被姿の関係者が案内くださいます。
受付でいただいた、西席9列の4・5番の座席へ。
食堂立柱・上棟式次第の他、座席表にお食事券、この時点では使い方の分からなかった扇子。
キンキンに凍ったペットボトルの水、そしてタオルまで添えてくださっていました。
西席、9列 4番の座席から眺めた会場の様子です … 参列者700名と案内がありました。
10:30式 惣礼 厳かに3回繰り返し。
何故だか巫女が2名 … 鈴清めの儀 紙吹雪が舞う。
囲ってあった幕が上がる。
吊り下げられた注連縄がまかれた太い朱塗りの檜の柱が下りてきます … 立柱の儀
柱の前に祭壇が置かれ、奉供物の儀 ・ 献花・献灯・献香 など。
棟梁 祝詞
尾張万歳 重要無形民俗文化財尾張万歳保存会のみなさま。
唄(ばい) ・ 散華 ・ 表白 (山田法胤管主)
天井からの散華でしたが、いただくことはできませんでした。
上棟の儀 薬師寺大工棟梁
ここで扇子の使い道がわかりました … 棟木設置するためをクレーンでつるし上げる動作に、
全員扇子を上下に振って「六根清浄」「ろっこんしょうじょう」 「ロッコンショウジョウ」 ・・・・・・・
棟木がどんどん吊り上げられ見えなくなるまで扇子が裏表に揺れていました。
上棟の儀が続きます … 棟札の上棟(後世に行われる修理などに役立つのでしょう)
山田法胤管主、参列者各代表の方々が5色の布で棟札を引き上げられて上棟の儀が終了。
祝 辞
監修奈良文化財研究所元所長の鈴木嘉吉氏、88歳とは思えない情熱が伝わってまいります。
内部設計を建築家の伊東豊雄氏、採用に至らなかった新国立競技場B案の設計
施工を「竹中工務店」が担当。
2015年3月21日と22日に起工式が行われ、2017年5月に落慶予定。
鈴木嘉吉氏 伊藤豊雄氏 ユーモアたっぷりなお祝辞
山田法胤管主の挨拶
細川護熙氏作の鎮壇具納入器 (未来への福蔵)が奉納がされたそうです。
寺院の建立に際し、地鎮おため堂塔の地中に埋めるもの。
数百年後の食堂の修理修復などに必要となった時の基金となるように金製品を中心に
埋納品をととのえられているとお話があり、協力の呼びかけがありました。
1口 5万円の金の鎮壇具
12:30 東僧坊で用意いただいた昼食をいただきました。
京都わらびの里調達の珍しい白蒸し 白いおこわです … 塩味が抜群に調和
上棟式では赤飯の小豆が火の粉に通じるとされ、白米で作る白いおこわを振る舞う習慣があそうです。
「食堂」が予定通り2017年5月に落慶すると、1967年から取り組んできた「白鳳伽藍復興事業」が
50年の歳月を経て完了する事になります … そんな挨拶をされていました。
昼食後特別公開してくださっている田淵俊夫画伯が描かれた食堂のご本尊 「阿弥陀浄土図」 ・
東塔水煙など準備くださっている特別公開を拝観させていただきましょう。