
青春18きっぷ夏の旅、今回は猛暑が続いたことで中止にしようと決まったのです。
…が、9月に入ってたまたま落札できた3人(回)分の切符で出かけました。
JR王寺 8:20 奈良 8:36 JR奈良から仲間が1名参加で3婆に。。
奈良 8:46 宇治 9:24 JR宇治下車。
JR宇治駅から東へ直進、突き当りのお店、安政元年創業の中村藤吉本店 宇治茶の老舗。
雰囲気たっぷりの店構え、平等院へ観光のお方もつい足を止めて一呼吸。
JRを利用して宇を訪れるのは何十年も前になり、案内に駅から5分 … 多分車で5分のようです。
だらだらの坂道を下って漸く宇治橋が見え、世界遺産平等院表門の案内。
世界遺産平等院 表門への参道

拝観券 600円 鳳凰堂内部拝観には時間予約と別途志納金300円を納めました。
9:50 予約が取れたので、待ち時間無しに係りの方の案内で鳳凰堂へ。
30人位のまとまりで、内部へ。
外部や内部の壁画修復工事のため少々拝観し辛い面もありました。
撮影禁止なので、拝観リーフレットより
現存唯一の仏師定朝作 阿弥陀如来坐像と二重天蓋 雲中供養簿雑像(国宝)。
鳳凰堂内部での説明など約10分、 移動に10分 ゆったりした気分での拝観とは随分異なります。
鳳凰堂内部拝観を終え阿字池の周りを散策して鳳凰堂と阿字池に映る鳳凰堂を拝観。
黄金色に輝く左右翼廊上の宝珠
真中の部分だけ金の色が深いように感じるのは、加工が違っているとテレビで見たことがあります。
現在は、漆をぬってから金を張っていますが、創建当初は水銀加工を施して金箔がされており、
宝珠の中央はその技術で施されたそうです。
鳳凰は60年前に交換されたもので、今回の修復で金箔を張りなおされたそうです。
初代の鳳凰像はミュージアムに展示していました。
宝珠の真ん中の部分水銀加工の金色に深みがあるのが分かります。
平安時代後期に藤原頼通によって建てられた極楽浄土の宮殿をモデルにした鳳凰堂は、
中堂・左右の翼廊・尾廊からなる他に例を見ない建物。
鳳凰堂内部も外部も壁画の修復のため足場が組まれて中央の観相窓からの
阿弥陀さまの拝顔は叶いませんでした。
内部拝観の折、案内の方から柱に触れないように何度も呼びかけておられました。
創建当初の平安時代の趣を取り戻すため、柱などに塗り直した赤茶色の顔料「丹土(につち)」。
「丹土(につち)」の色って丹土、たんど、はに とも言います。
一般に「赤土」のことで、「丹」と「朱」は同義語で赤色を示すそうです。
左右対称の鳳凰堂、想像上の鳥、瑞鳥が翼を広げた形に似た姿は美しくしいです。
10円玉にデザインされている建物が平等院の鳳凰堂というのは、有名ですよね!
10円玉を出して眺めておられるお方もおられましたよ。
阿字池に咲くスイレン
神護寺、三井寺と共に日本三銘鐘の一つに数えられ、形の美しさで有名だそうですが、
複製品で本来の梵鐘は「鳳翔館」に示され国宝に指定されています。
こちらの鐘楼も塗り直した赤茶色の顔料「丹土(につち)」。
鳳凰館へ … 梵鐘、鳳凰1対、雲中供養菩薩像26体をはじめとし、
平等院に伝わる様々な宝物類を保存展示する博物館。
鳳凰館拝観後、鳳凰堂の背後を散策。
鳳凰館の階段を下りる途中、サルスベリの花の向うに鳳凰堂
鳳凰堂背後の散策道から中堂・手前に左翼廊。
鳳凰堂背後の平等院塔頭浄土院
浄土宗の栄久上人が、15世紀後半に平等院修復のために開創した寺と伝えられています。
背後高台から中堂、右翼廊。
羅漢堂の白塀に映えるサルスベリ。
散策路が終わり、入口に近づきました。
背後斜めから左翼廊・中堂
散策路をゆっくり周って小1時間 … 入口には鳳凰堂内部拝観が時間予約で行列が。
待たずに内部拝観ができたので、予定していた時刻より、1列車早く乗るために下ってきた
だらだら道を、今度は汗を拭きながらの上ってJR宇治駅に急ぎました。