法隆寺西院伽藍 ・ 西円堂 ・ 大宝蔵殿法隆寺秘宝展

10月25日(火) 

 世界遺産法隆寺(聖徳宗総本山)をゆっくり訪れましょう。

 そんな思いで何年かぶりのお誘いを受けました … Mさんがすべて段取りをしてくださった。

 友の車に便乗させていただいて駐車場の都合で、西大門からの拝観です。

    リーフレットより

 法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として広く知られています。
 その創建の由来は、「金堂」の東の間に安置されている「薬師如来像」の光背銘や
 『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳』(747)の縁起文によって知ることができます。

 それによりますと、用明天皇が自らのご病気の平癒を祈って寺と仏像を造ることを誓願されましたが、
 その実現をみないままに崩御されたといいます。
 そこで推古天皇と聖徳太子が用明天皇のご遺願を継いで、推古15年(607)に寺と
 その本尊「薬師如来」を造られたのがこの法隆寺(斑鳩寺とも呼ばれています)であると伝えています。



                      西大門からから東大門への参道


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          西大門から築地塀が続く斑鳩道                          西大門


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          右に 国宝 西堂 三経院               ほんのり色づいた西円堂への参道


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    右 国宝 三経院 (法華経、勝鬘経、維摩経)の三経の解説を行ったので三経院と呼ばれる。
    

    左 国宝 西円堂 … 乾漆像の本尊薬師如来座像(峯の薬師)がご安置。

格子から美しいお姿とお顔を暫く目を凝らしては拝顔。


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                西回廊より拝観券提示 西院伽藍が目の前に広がります。

                西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群であるとされています。




                国宝 五重塔(飛鳥時代)は木造塔として日本最古の塔です。


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                             西院伽藍 国宝回廊


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                   造られたのは8世紀初頭頃。


         回廊の柱には僅かな膨らみがあります。

         金堂や中門と同じく、下から3分の1の部分が最も膨らむ徳利柱だとがわかります。


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                       国宝回廊の向うに国宝大講堂



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    左端 国宝経蔵  経典を納める施設として建立、現在は百済の学僧観勒僧正(伝)坐像がご安置。


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                 右経蔵に似ている建物  国宝鐘楼   梵鐘は白鳳時代。


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                    大講堂 --- 国宝<平安時代>
      
        仏教の学問を研鑽したり、法要を行う施設として建立されました。

        日本独特の屋根の上に屋根を設けるという形式の屋根では現存最古ものです。

        落雷で焼失し、990年再建、本尊の薬師三尊像及び四天王像もその時に作られています。



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         高さ基檀上より約31.5mの堂々たる 国宝五重塔         

         塔はストウーバーともいわれ、釈尊の遺骨を奉安するためのもので、仏教寺院において、
        
         最も重要な建物とされています。高さは基檀上より約31.5mです。 リーフレットより




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                   国宝金堂  右 修復解体工事中の国宝中門



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                  国宝 金堂と五重の塔 … 顔に雨粒がかかったような?


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                           国宝 金堂 (飛鳥時代)
                                       リーフレットより

     法隆寺のご本尊を安置する金堂です。 
     聖徳太子のために造られた金銅釈迦三尊像(飛鳥時代)、その左右には太子の父である
     用明天皇のために造られた金銅薬師如来座像(飛鳥時代)、母である穴穂部間人皇后のために 
     造られた金銅阿弥陀如来座像(鎌倉時代)、それを守護するように樟で造られたわが国最古の
     四天王像(白鳳時代)が、邪鬼の背に静かに立っています。
     そのほか木造吉祥天立像・毘沙門天立像(平安時代)の諸像が安置されています。

     また天井には、天人と鳳凰が飛び交う西域色豊かな天蓋が吊され、周囲の壁面には、
     世界的に有名な壁画(昭和24年焼損、現在は再現壁画がはめ込まれています)が描かれ、
     創建当初の美しさが偲ばれます。




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                    西院伽藍南東から拝観した金堂 ・五重塔



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   金堂高欄は、卍くずし、それを支える「人」字形の束、独特の色は銀も混ぜ込んでいると聞きました。

   
    軒の出が深く屋根が垂下してきたため室町時代に支柱が追加されました。

    この龍の巻きついた支柱は江戸時代のもの … 左 上り龍  右 下り龍  … 髭立派です。



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         修学旅行・遠足でしょうか? 小学生・中学生?が拝観の順番を回廊で待機しています。

         その順番を待っているといつ終わるかもわからないので、割って入らせていただきました。



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 最下層の内陣には、奈良時代のはじめに造られた塑像群があり、東面は維摩居士と文殊菩薩の問答、

 北面は釈尊の入滅(涅槃)、西面は釈尊遺骨(舎利)の分割、南面は弥勒菩薩の説法が表現されています。




          西院伽藍から外へ … 鏡池のほとりに正岡子規の歌碑があります。

           「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」            手水舎

                                         龍の吐水口の胴が壺のようになっている。


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                  鏡池の歌碑や手水舎のそばに 樹齢がもしかしてお寺と同じ??

                  クスノキの古木 … いのちの凄さに感動。


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              左の聖霊院の奥が「東室」で、右の建物は「妻室」 を左に見て大宝蔵殿へ。


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         法隆寺秘宝展へ … 宝物から見た「法隆寺の歴史と人物」

                「役行者二鬼像」の迫力には圧倒されました。


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                             大宝蔵殿中倉から南倉への通路から中庭


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              法隆寺秘宝展を拝観終えるとお昼前になっていました。

              昼食をいただくため、一旦境内の外へ出るため、参道から東大門へ。

              雨粒が多く降りかかります … とうとう傘の出番になりました。



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              午前中、2時間30分かけて西院伽藍を拝観できました。

              昼食後、「夢殿」 ・ 「中宮寺」 を拝観させていただきます。

              雨の散策もまた好し … そう思わないと… …