

晴れを期待していたのですが、どうやら見放された空模様になりました。
年末に落札できた青春18きっぷ4枚券、初めて和歌山線経由で4婆が出かけました。
今回の乗車駅はまほろば線「畝傍駅」と決めました。
現在は無人駅となっています。
かっては皇族方の橿原神宮や神武天皇陵へ参拝される最寄り駅だったのです。
そのため駅舎内に「貴賓室」が設けられています。
現在は近鉄を利用されるので、畝傍駅で乗降されることは有りません。
貴賓室は普段は非公開ですが、年に何度か一般公開されています。
JR畝傍駅 右側に貴賓室 手前まほろば線桜井方面奥が高田・王寺方面のホーム。
7:31発王寺行高田で和歌山行に乗り換え。
ハプニングの旅の始まりです …
奈良市内からのIさん … 近鉄線 「乗り遅れた!」 連絡が入る。
和歌山線は本数が少なく … 「困った!」頭に地図を描きながら…
「まずは近鉄で橿原神宮へ吉野行に乗り換え、吉野口で降りてください!」
「吉野口はJR吉野口と駅がホームで繋がっています」
3婆はJR吉野口で降り、近鉄で来るIさんを待つことに。
Iさんが近鉄線を降りて来るのが見えほっと…合流できて良かった。
1列車遅れて最初の下車駅 和歌山線 「粉河」 … 結果45分のロスになりました。
門前町として栄えた参道沿いをタクシーで 「粉河寺」 へ。
大門(重文) 三間楼門は高野山根来寺に次ぐ … 堂々たる風格です。
参道で一瞬何??と立ち止まってしまった大木の ウバメガシ〈バベガシ) ブナ科 コナラ属
散髪?が丁寧に行き届いていますこと。
参道から 中門 手水舎
三間二戸の桜門(重文) … 良質の欅材で繊細な建物、天保三年(1832)の建立で四天王を祀る。
「風猛山」の扁額は、紀州徳川十代藩主、治宝候の直筆。
庭園 ・ 本堂
雨が止みました … 国指定名園 粉河寺庭園(桃山時代)
本堂の前庭とその下の広場との高低差を処理する土留めとして、
又、その広場から雄大な本堂を仰ぎ見る前景として築かれた石組みで、
日本庭園の中でも先例のない様式である。 (案内板)
江戸時代中期の欅材による代表的建築。
一重屋根の礼堂と二重屋根の複合仏堂の形式に4婆声を揃えて「凄い!!来て好かった」
私の再訪は数十年ぶりになります。
湯浅櫻 と 六角堂
傍らに「踞木地」の石碑が立っています。
粉河寺の開祖・大伴孔子古が踞り下を通る鹿を狙った故事によります。
樹齢は何と1300年?くらい 樹高約31m、幹周りは約8mほどもある大木だそうです。
このクスノキに魅せられ4婆暫し見惚れる。

大木クスノキ、幹の中ほに苔生した節、先ほど来の雨で苔の緑が一層鮮やかに。
歳月の経過が身に染みて伝わってきました。
本堂正面 外廊 … ご本尊千手観音菩薩さま。
堂内拝観料 400円 残念ながらご本尊千手観音菩薩さまは閉扉のため拝観できませんでした。
趣有る門前町の佇まいを感じながら駅まで徒歩で急ぎました。
11:09 和歌山行、次の目的地根来寺最寄り駅、岩出へ。
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11:23 岩出下車、タクシーで15分、新義真言宗総本山 根来寺へ。
1昨年妹と訪れています。
小糠雨がしとしと … 前方大伝法堂。
根來寺の本堂で文政10年(1827年)に再建され、本尊は大日如来。
脇仏は金剛薩埵尊勝仏頂。
真言宗の最も大切な修法を伝える道場で「傳法大会」「傳法潅頂」など、
僧侶が厳しい修行をする場所だそうです。
大伝法堂三尊像 岩出市よりお借りした映像です。
中央に大日如来、左脇に金剛薩埵、右脇に尊勝仏頂尊をご安置されていました。
国宝 大毘廬遮那法界体性塔 通称・大塔(多宝塔)
木造の大塔で日本で唯一、国宝指定の大塔内に入ってお参りができます。
多宝塔から太子堂 … 雨の根来寺、緑濃き雑草も違和感なしのようです。
大塔は、真言密教の教義を形の上で示したものです … 高さ40m 横幅15m
日本最大の木造多宝塔、天文16年(1547年)に完成。
豊臣秀吉の紀州征伐の焼打ちから残ったもので、戦乱の弾痕がはっきりとみられました。
本坊寺務所から名勝庭園拝観
聖天堂から名勝聖天池に浮かぶ枯れ葉のスイレン。
紀州徳川家から拝領した、名草御殿に面した江戸時代の庭園です。
国から名勝として指定され、自然の滝と池を配した庭園です。
名草御殿 の調度品 庭をはさんで光明真言殿
最初の遅れは少々影響ありで、昼食に予定していた「和歌山市役所14F農園」で、和歌山城を
眺めながらのバイキングは、14:00終了なので列車の都合で諦めざるをえなくなりました。
時間待ちを利用して、岩出駅前「みくまろ」さんでの日替わりランチをいただきました … 何と490円。
本日のメニューはカレー、野菜サラダ・浅漬け・ 食後にインスタントコーヒーまで用意くださったんです。
お心遣いに感謝 … オーナーさん素敵な方でしたよ。
岩出発 13:44 和歌山 14:06 最終見学地和歌山城へタクシーで。
この時点では帰宅する和歌山発の列車のハプニングは予想していませんでした。
つづく