

随分前に妹から「金峯山寺 節分会」に参拝しようと誘いを受けていました。
「もう一度行ってみたかった」といいます。
妹の車に弟の連れ合いと便乗して吉野へ。
「金峯山寺節分会・鬼火の祭典」 参道に案内されているポスター。
400台駐車できる下千本駐車場 … 桜の時期は予約制だそうですが、
「本日は何処にでもどうぞ」 … そんな感じです。
下千本から参道を上って行く途中、桜の樹が枯れているのが気になりました。
向うの山側には植林された桜の樹が見渡せます。
8つ違いの妹たちとこの坂道を同じ歩幅は少々きついです。
ようやく金峯山寺の総門、黒門。
昔は公家大名といえども槍を伏せ、馬をおりて歩いたといわれます。
黒門を潜って土産物屋さんから振り返った眺め。
急な坂道を上って仰ぎ見る格好で世界遺産 国宝仁王門が。
平成の31年着工予定の仁王門平成大修理…の案内で準備がなされています。
仁王門を渡ったところで、10:00からの日数心経法要に参列される修験者(山伏)さん、
僧侶などが堂入りのために移動されていました。
朱色の爪折傘 … 五條管主さま。
国宝 蔵王堂に入堂される法中かたがた。
日数心経法要 修験者が1年分の般若心経を唱え、1年間の除災招福を祈る。
金峯山寺 本堂 蔵王堂 五色幕と屋根の風鐸
鬼火の祭典主人公の金棒、小槌を持った鬼さんたちが待機しています。
いよいよ鬼さんたちの入堂 … 五色幕が風で。
鬼さんはは外陣から本堂へ
本堂蔵王堂外陣正面 に大きな提灯が釣られていいます。
カメラ目線でサービス?
鬼さんたち、本堂に乱入し、参拝者や読経する山伏の頭をなでるいたずらをしたり、
床に寝転んだりとやりたい放題。
読経する山伏を邪魔したり、小さな子供たちに近寄って泣かせたり…
斜め格子奥、金峯山寺にお祀りされる御本尊は、金剛蔵王大権 さまです。
中央釈迦如来(過去世)、 左尊 弥勒菩薩(未来世) 右尊 千手観音(現在世)、像がご安置。
読経する山伏の頭をなでるいたずらをしたり、床に寝転んだりと大暴れ。
どのようないたずらをしてやろうか・・・・
11:00 星供秘法 密教の秘法をもって年の変わる節分にその年の当たり星をおまつりする。
いよいよ関係者に5合枡?に入った煎り豆が手渡されていきます。
鬼の調伏式 … 節分で全国から追いやられた鬼を役行者が招き入れ、
慈悲で救ったという故事にちなんで行われる。
山伏らが 「福は内、鬼も内」 と豆をまきます。
「福は内、鬼も内」と唱えながら豆がなくなるまで鬼にぶつけます。
鬼は一斉にひれ伏し改心します。
金峯山寺の開祖・役行者は鬼神を使役できるほどの法力を持ち、
前鬼・後鬼を左右に従えたとも言われ、葛飾北斎の北斎漫画にも描かれているそうです。
豆まきが終わった蔵王堂本堂内 …

鬼の調伏式が終わって本堂の外に … 甘酒のお接待を受けました。
とてもとても美味しい甘酒に感激 … 生姜が効いて特別に美味しかったです。
厚かましく3人はお代わりをいただきました。
「採灯大護摩供」 本堂前
13:00 福豆まきの準備中 … 豆まきが始まった途端…人混みが怖くなり、
怪我をしては大変と、引き下がりました。
落ちて来た豆袋1個とカッパえびせん2個頂戴しましたよ。
全ての行事が終了して本堂を後にされる管長さんや山伏の皆さま。
妹が拾った福豆の中に6等の当たりが … 日本酒 「行者正宗」 1升瓶
お酒好きの弟へのお土産ができました。
景品交換のための行列。
蔵王堂を後に下千本駐車場へ戻ります。
境内の出口で御下がりまで準備くくださっていました。
小さなお餅3個、みかんが1個入っていました。
豆などの穀物には魔除けの呪力や生命力を持つという穀霊が宿っているとも言われています。
豆は鬼の目を表す「魔目(まめ)」から鬼を滅する「魔滅」を意味するようになったそうです。
節分会は滅多に会えなかったご縁だったので、誘ってもらって嬉しかったです。
「誘ってくれて有難う」妹に感謝。

翌日ひまわりのメンバーに「来年生きていたら行こう…」という約束になりました。
多分、鬼が大笑いしているよね。
