
随分前のことですが、山の辺の道を帯解から山村御殿を経て、奈良道を歩いたことがあります。
その時、少し外れて護国神社に立ち寄ったことがあり、椿の咲く頃は好いよ!と聞きました。
お天気にも恵まれ、思い立って他にも立ち寄りたい場所があったので、お昼前に出かけました。
護国神社前でバスを降り、参道の入口で椿と梅の美美しいなコラボです。
古木な椿と梅の競演に見惚れてしまいました。
約1万5千坪の境内には約1,800種、23,000本の椿が植樹されているそうです。
太神楽 ・ 天城山 等の木札がかかっていました。
参道前、 奈良県護国神社 … 油山城址
戦国時代の油山城址と古戦場(1520年に筒井氏軍勢によって落城)
豪族古市氏の本拠の古市城(現古市小学校)の支城で油山氏の居城。
参道の鳥居
鬱蒼とした参道の樹木から零れ日が漏れています … アセビが満開です。
拝殿へ続く長い階段
階段前からの逸れた椿参道 … 小さな八重の白梅と赤い椿のコラボ
椿のトンネルのような参道
椿と梅の競演
樹名板に記された ト判錦(左下) ・ 姫侘助 (右上)
正面の階段を上り切ったところに鳥居 … 鳥居から眺めた拝殿。
拝殿正面 (拝礼して会場に移動)
拝殿左手水舎横の 椿と梅。
梅の花は小さな八重の白。
椿盆栽の会場、護国神社参集所へ … 参集所玄関にセッティングされた椿の花。
多くの種類の椿苗木が販売されているコーナー。

参集所内部へ入ると椿一色 … とても華やいだ雰囲気です。
椿の盆栽をゆっくり拝見させていただきました … 育てられる方のご苦労を思いながら。
休憩所を兼ねた会場は、とても華やいでいます。
美味しそうなお出汁の香がします … 椿がゆの接待がされています。
きもちを納めて椿がゆをいただきました …
ニス塗りの大きなへぎ台にのせられたので、恐縮です。
お出汁の利いたおかゆの中には大根、人参、椎茸が入っています。
醤油味なのでおじや?のようなおかゆ?でした … 熱々でとても美味しゅうございました。
帰りは教わって違った道からくだりました。
陽のあたる参道は椿の花付きが良く、ピンク色の梅との競演です。
多くの椿の花の種類と梅の花がいつまでも歩みを止めてしまいます。
陽の当たる場所と当たらない場所との違いがこれほど左右するとは。
梅と椿 … 美しいです。
椿の品種は分かりませんが、優しいピンク色 小輪の梅の花とのコラボが美々しいです。
バスに乗り遅れては困ります … 後ろを振り返りながら参道を下りました。
あちらこちらに、古木などに歌が書かれて備えてあります。
倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 倭しうるはし
(古事記 倭健命)
「高円の杜」と称される護国神社、1万5千坪の境内を一部散策させていただきました。
広い境内には椿の他にもたくさんの桜が植えられていました …
戦没者のご遺族によって植樹されたと聞いています。
もうすぐ桜の季節です … 桜の咲くころには植樹されたご縁の方々が訪れられることでしょう。
とても静かでお花の隠れたスポットになっていることでしょう。