花の寺金剛寺牡丹園 ・モモイロタンポポ ・ ベニバナマロニエ ・ キモクレン ・ セイヨウサンザシ

4月30日(日) 

ご近所さんから、「五條金剛寺の牡丹が見頃を迎えていますよ」…と。

早昼を済ませて近鉄で吉野口、JRに乗り換えてJR五条へ … JR和歌山への時刻表は1時間に1本。

JRの時刻に合わせて近鉄を乗り継ぎました。

五條駅からタクシーで 高野山 真言宗 大和五條金剛寺へ。


                             存在感ある庫裏の茅葺屋根


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                               参道から山門


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      樹齢100年の古木 シラフジ  マメ科 フジ属 … 上り藤で上向きに咲き、甘い香りが漂います。


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             関西花の寺二十三番霊場といわれているそうです。

             白藤棚の下では、さらにお花で迎えてくださいます。


      オダマキ  キンポウゲ科   オダマキ属

                           ベニバナヒョウタンボク  スイカズラ科 スイカズラ属
 
                                       咲きほこる ボタン ボタン科 ボタン属



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         花の名前を尋ねました … 「椿だそうです」…と。

         カメリア エリナ カスケード (ヒメサザンカ姫山茶花)  ツバキ科 ツバキ属

           中国系園芸品種で日本のツバキの仲間と比べると、かなり小さい花が

           茎から垂れ下がるように枝垂れ咲きに咲いています。


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                白藤棚から境内正面に観音堂、右側に本堂・庫裏


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                      存在感ある茅葺屋根の庫裏

        元禄4年、今から310年前の建物で、大正時代まで唐招提寺長老の隠居の間であり、

         弟子育成の場でもあったそうです。


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           左 本堂 江戸(元禄)時代に再建され、昭和後期に大修理。

           右  観音堂  明治30年、当時の唐招提寺長老、大森覚明大僧正によって再建。

               鴟尾には「唐招提寺金堂之模造」と印されています。


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                  本堂で住職さまが団体さんに説明されているなかで、
 
                  「モモイロタンポポ・モモイロタンポポ」…と何度も耳に入ってきました。

                  あちらこちらに咲き競うこれがモモイロタンポポのようです。



         観音堂左側に牡丹園入口があり、 約2,000平方メートルのぼたん園へ多種類の花が咲く

         花通路として楽しむことができます。
 

         モモイロタンポポ (別名 クレピス ・ センボンタンポポ)  キク目キク 科クレピス属


                 タンポポのように綿毛を飛ばして繁殖するそうです。


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                     エジプトアヤメ (虹の花)   


         金剛寺の独特の呼び方で、その美しさは「虹の花」言われるほど豪華で艶やか…と。
          
         案内には古代エジプト王国に遡る歴史を持ち、紀元前1500年頃のエジプトのファラオ王の

         墓石には、この絵が彫られているものがあるらしいとか。


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                             花通路の奥の藤棚



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                       ノダフジ マメ科 フジ属  つるが右巻きなので ノダフジ


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                    ベニバナマロニエ (ベニバナトチノキ) トチノキ科 トチノキ属


                     花は房咲きで、やや黄みを帯びた紅色をしている。

                     雄しべが花の外に突き出している。


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                八方に広げた葉の先に赤い花がすっと青空に向かって伸びています。


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              キモクレン (イエロー・キューカンバー・ツリー) モクレン科 モクレン属



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                           青空に大木のキモクレン。



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                      こんなに近くで見たのは初めてです。


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                どのお花も開ききらない半開状態のまま花被片を散らすようです。


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               花通路の先には2000平方メートルの牡丹園に広がっています。

               100種、1000株を育っておられるそうです。


               牡丹は江戸末期、本常大和尚が薬草として境内に植えられたのが始まりです。

         モクレン・ツツジ類 ・ ミヤコワスレ・ シャクナゲ ・ エビネ ・ キレン ・ ハナレンゲ

          ハナミズキ ・ ヒメヤマボウシ ・ クレマチス 等々書ききれません。



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              ボタンは原産地の中国では、この根が漢方生薬として栽培されていたそうです。


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            団体の参拝者がお帰りになり、住職さまが牡丹園へ来られて、色々なお花のお話を

            聞かせていただきました。


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           牡丹園のお花はほぼ満開のように感じましたが、遅咲きの黄色などは蕾でした。


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              広い牡丹園は全てに日除け用の葭簀が張られて大切に育てられています。

              葭簀から漏れる和かい陽はお花をまもってくれるのでしょうね。


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                    金剛山(標高1,125m)がこんなに近くに見えます。

                    休憩所の屋根 ・ 金剛山 ・ 満開のオオデマリの大木。


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                     満開の オオデマリ スイカズラ科 ガマズミ属 の大木。 


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           フウリンガマズミ (ビバーナム・セティゲルム)  スイカズラ科 ガマズミ属


           秋に果実が垂れ下がって実る様子を「風鈴」に見立てて、

           日本ではフウリンガマズミと呼ばれていま。


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                      ボタン園から庫裏を眺める。



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            オオデマリの周りに陽を浴びて咲き乱れる黄色の ポピー ケシ科 ケシ属



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               どこまで散策してもボタン園は違った景色で観賞させていただけます。

               牡丹と同様にセイヨウシャクナゲのお花の種類が見事でした。

               多種類のセイヨウシャクナゲのお花まで手が届きませんでした。 


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              花の散策道も、もうすぐ終りに近くなりました。

              華やかなポピーの近く、気が付き難い地味ですがお気に入りのお花を発見。

              
              ラグラス( ウサギノシッポ ・ ウサギノオ) イネ科  ラグラス属 

             エノコログサに似ています… 白い穂をドライフラワーにしたことがあります。

 

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                 セイヨウサンザシ バラ科 サンザシ属 秋には赤い実を付けます。

      朝鮮半島経由で薬用植物として渡来したとされ、果肉とタネは健胃、整腸剤として用いられます。

 

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            何種類もの牡丹の花も魅力なのですが、私の目的は オオヤマレンゲ。

            金剛寺にはお花が上向きに咲くウケザキオオヤマレンゲと、

            お花が横向きに咲くオオバオオヤマレンゲが散策道に何本も出合います。

            蕾が固く時期的に、少し早かったようです … 連休明けぐらいが見頃でしょうか。



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                ウケザキオオヤマレンゲ モクレン科 モクレン属

                オオヤマレンゲ と ホオノキの自然交雑種と考えられているそうです。



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                 ほんの一部分木の遠くで咲いています。


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                花の庭、花・花・花・左右上下目の届く範囲は全て花で囲まれています。

                本当はゆっくりしたかったんです … なにしろJRが1時間に1本、

                乗り遅れると帰宅時間に … 連れ合いから一言ありそうなので・・・

                時計の針が気にならない散策が好いですね。

 

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