
第25代專如門主 伝灯報告法要 参拝。
8:00 2台のバスで出発 京奈和 郡山IC - 田辺PA - 上鳥羽IC
10:20 東本願寺 参拝
東本願寺 御影堂門
御影堂門は、京都三大門(東福寺、知恩院)の1つです。
2013年1月から御影堂門の修復が開始され、2015年12月に完了しました。
御影堂門に掲げられた 「真宗本廟」 は通称東本願寺と呼んでいますが、
「真宗本廟」が正式名称です。
添乗員さんの詳しい説明に納得。
御影堂門の柱に牡丹と獅子が … 「一頭だけが眼を閉じている眠り獅子がいるのですが?」
「見つけました!」
あえて建物を「完璧」に仕上げるのではなく、「完璧」を目指すという意味を込めて、建物に影響を
与えない程度で、どこかに一カ所だけ「完璧ではないもの」を付け加えているらしいとか…
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東本願寺の寺紋は「牡丹」 … 獅子と牡丹について教わりました。
獅子は獣の敵がいないといわれています。しかしたったひ1つ恐れるものがあるそうです。
それが身体に潜む、「獅子身中の虫」といわれる虫だそうです。
獅子でも、わが身の中に巣食う虫によって、 内側から身を喰らわれてしまうことがあるお話。
これを殺す力のあるのが牡丹の花からしたたる夜露、といわれているそうです。
そこで獅子は夜、牡丹の花の根元で眠りその夜露を以って身中の虫を殺す、というわけです。
それでこの獅子と牡丹がセットなのだそうです。 … 初めて知りました。
御影堂門欅の柱に施された金具には 「獅子と牡丹」がレリーフされています。
手前 手水舎 ・ 左 阿弥陀堂 ・ 右 御影堂
阿弥陀堂 御影堂門
左阿弥陀堂 右 御影堂 西本願寺とは位置が反対です。
参拝接待所の近くに大木のタイサンボクが3本も植えられています。
阿弥陀堂からもタイサンボクの白い花が目に入ります。
誇らしげに咲く タイサンボク モクレン科 モクレン属
両堂を参拝後、御影堂門から東へ徒歩で5分、 昼食をいただくため 渉成園( 枳殻邸)へ。
普段滅多に出入りのできない大宮御所から移築された大玄関から閬風亭へ …
住職さまのご配慮のようです。
昼食は「泉仙」の四季の精進鉄鉢料理、いろどりを朱塗りの鉄鉢に美しく盛りつけられています。
食べ終わると器が大きな器に重なって全て収まるようになっています。
昼食後、 閬風亭を印月池側から眺めます。
渉成園の中でも非常に大きな建物になります … グリーンが多くて眩しいです。
閬風亭、から芝生の広場前には印月池 … 温帯スイレンが池一面を覆っています。
印月池に浮かんでいるように見える漱枕居。
母屋造柿葺屋根で、水上にのりだすように建てられています。
左 五松塢〈中島) 印月池に浮かぶ南大島〈が流動)
右 臥龍堂(南大島) かつては島に鐘楼堂「臥龍堂」が建てられていたことから。
印月池に浮かぶ北大島に建てられた茶室縮遠亭
左 塩釜の井筒…塩を製造する塩釜とそれを屋根で覆う塩屋のありさまに似ていることから。
茶会の水源だったといわれています。
右 塩釜の手水鉢。手水鉢の一形式として全国の庭園にある「塩釜の手水鉢」の手本。
北大島から眺めた昼食場所閬風亭と印月池
回遊式庭園の侵雪橋の工事中なので、散策道を元に戻ります。
回棹廊 … 1884年頃再建、檜皮葺の屋根を持つ橋として現存しています。
今冬雪景色を拝見した時の印月池と違って藻が蔓延って、池の雰囲気が
随分違って感じます。
珍し形の楼門作りの傍花閣。
左右の側面に山廊と呼ばれる階段の入り口があり、階上には四畳半の部屋が設けられています。
手前手摺側 「臨池亭」 右 「滴翠軒」 ここでもお食事をいただいておられましたよ。
お食事と散策を終えると、一瞬メインが終わったかのような錯覚。
いよいよ午後からが本番の法要参拝、バスで西本願寺へ移動します。
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北境内地団体参拝バス乗降場所から本願寺境内へ移動。
グリーンの鮮やかな「逆さ銀杏」とも呼ばれる樹齢約400年の大銀杏。
京都市の天然記念物に指定されています。
13:00 第25代專如門主 伝灯報告法要 参拝 入堂 … 座席は指定席です。
日程説明 法話等。
御影堂廊下 … 向う側に阿弥陀堂
14:00 伝灯報告法要 座席は正面より中程左側。
満堂です … 北海道から九州全国各地からの参拝の紹介がありました。
散華 (念佛) 表白 勤行 正信念佛偈 念佛和讃 回向句
拝読文 一同唱和
15:00~15:30 伝承のつどい 恩徳讃 唱和
法要終了後、国宝 飛雲閣、書院特別公開。
飛雲閣二層は「歌仙の間」、平成八年に修復工事が終了、三十六歌仙図も極彩色で復元されました。
度々拝観しているのですが、再度飛雲閣の拝観。
ライトアップも31日まで公開されているのですが、どうしても時間が取れず残念です。
飛雲閣別公開後、修復 … 3年後まで拝観できません。
工事期間 2017(平成29)年7月~2020(平成32)年3月(2年9ヶ月)
普段と違って一方通行になって鐘楼側が出口になっています。
重文 鐘楼 梵鐘 … 日が西に傾き始めています。
西本願寺 16:45出発 バスで帰路に … 18:40 予定通り出発地に戻りました。
参拝記念の「葩」(はな)。
左 東本願寺の記念品 「葩」 右 西本願寺の記念品 「葩」
仏典では、特に「蓮」の華を仏のさとりの象徴として描かれ、「葩」も「蓮」の華の花びらの形をしています。
御葩(おはな)御華葩(おけは)は,法要の時の散華用に蓮の形の花びらを紙で装飾して作られています。
元々は「蓮のはなびら」だったようです … その「はな」や「はなびら」のことを「葩」と記すそうです。
私はいつの頃からか、御葩(おはな)御華葩(おけは)を集めるようになり、時たま並べては
眺めて懐かしくいただいた当時のことを思い出しています。