
10年ほど前、仲間のI さんと緩和病棟テラスガーデンのプランターに、
ナンバンギセルを育てるためのタカノハススキ イネ科 ススキ属 を植えました。
いただいたナンバンギセルの種を春、タカノハススキの根元に撒き、
その年に初めて何本かの花が開花しました。
咲いた花の種を採り、次の春にその種を撒きました。
その繰り返しで今年も開花が始まりました。
昨年も種をそのまま放置してみました。
零れ種で育った ナンバンギセル (オモイグサ) ハマウツボ科 ナンバンギセル属
万葉集では 「思草(おもいぐさ)」 と呼ばれて、古くから親しまれています。
うつむきかげんに咲く花の姿から呼ばれるようになったのかも。
開花時期にいきなり生えてきたように錯覚しますが、茎は地際~地中にあり
鱗片状の葉を付け寄生主の養分を取って生長しています。
このタカノハススキに寄生するナンバンギセル おおよそ50本以上…
宿主のタカノハススキが少々弱っているように見えます …

筒状で先端が浅く5つに切れ込んだ、その姿をかつて南蛮人と言われていた船員がくわえていた
マドロスパイプに見立てて「ナンバンギセル」の名前が付いたそうです。
道の辺の 尾花がしたの 思ひ草
今さらさらに なにか思はん 万葉集 10-2270
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緩和病棟の夏まつりがテラスガーデンで開催されますので、リビングでの行事はありません。
お花を活け替え、開催時刻までに準備を整えています。
蚊取り線香を5カ所に置きました … ボランティアのみが気付く心遣いです。
本館の先生方、看護師さん、事務局の方も応援 … 準備完了。
かき氷に注文多数 … 今年は品揃え豊富です。
ボランティアもいただきました … 宇治金時 ・ 練乳イチゴが繁昌しています。
遅ればせながらの夏祭りが終了すると、毎年感じることですが、
残りの年の3分の1が猛スピードで年末に向かって経過してしまいます。
さみしくもあり、気忙しくもあり。
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8月26日(土)



明方から雷雨、一気に気温が下がり心地よいお湿りでした。
庭に珍しく10頭ほどのヤマトシジミチョウが乱舞 … 対になったり離れたり。
クサハナビ に シジミチョウ
クサハナビの最盛期が終わり、随分花数が少なくなりました。
夕暮れには花数が少なくても鮮やかな色の花姿は嬉しいものです。