源信 地獄・極楽への扉 (1000年忌特別展) * 紙芝居練習

8月24日(木) 


奈良国立博物館 1000年忌特別展 源信  地獄・極楽への扉 観覧。

まだまだ日にちに余裕がある…そんな想いでいると、いよいよ残り少ない日数に急かされて出かけました。

奈良駅下車後、この暑さでは登り大路の坂は、流石にきついと循環バスで博物館、氷室神社前で下車。



       奈良時代、春日奥山に造られた氷室に氷の神を祀ったのが氷室神社の始まりとされ、

       のちに現在地に移築されました。

       参道正面から、拝殿に向かって進んで行くと足が止まりました。

       あの有名な枝垂桜の枝が葉を落とし枯れた痛ましい姿に驚きまました。


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       氷室神社のしだれ桜は「奈良一番桜」と呼ばれ、奈良で最も早く開花する桜と言われ、

       古都の春の始まりを告げる大変縁起の良い桜だと聞いています。


            7年前の4月                          今年の4月


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               下の方に小さな張り紙を見つけました。

        「根本が腐り、樹脂で覆い処置していたものの、幹の剥がれた場所から菌類が寄生し、

        樹勢を奪い、最悪の場合枯れてしまう。」
状況に陥っていました…。



                        残念ですがいのちあるもののすがたですね。



                 
                      拝殿前の池のスイレンが所狭しと賑わっています。


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     路を隔てて国立博物館側に移動 … 海外からの観光客が鹿さんと自撮りに奮闘されています。 
      
     鹿さん、思うような位置に顔を向けてくれないようです。



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           奈良国立博物館 源信1000年忌特別展 源信  地獄・極楽への扉

                西新館の壁面に案内されている源信 ・ 地獄・極楽への扉の画。



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                  国宝 六道絵のうち阿鼻地獄(部分)  (滋賀・聖衆来迎寺)



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                    1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉



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             国宝 阿弥陀聖衆来迎図  平安時代 和歌山 有志八幡講


幅4メートルを超える壮大な阿弥陀聖衆来迎図。

もとは源信とも関わりのある比叡山横川の安楽谷に伝来していた。

本図は比叡山で室町時代には源信筆とされ、勅封扱いの特別な来迎図であった。

正面を向く阿弥陀が楽器を奏でる聖衆とともに現れる様は迫力に富む。



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                  国宝 六道絵のうち阿鼻地獄(部分)  (滋賀・聖衆来迎寺)



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     恵心僧都源信(942~1017)は奈良で生まれ、比叡山で修行を積んだ平安時代の僧侶です。

     源信は死後阿弥陀如来の来迎を受けて、極楽浄土へ生まれることを願う、浄土信仰を広めた

     僧として知られます。

      『往生要集』などにより源信が示した具体的な死後の世界のイメージは、後世へも多大な

     影響を及ぼしました。


                       1F 入口 撮影が許可されている場所。



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 源信和尚は、「大智度論」などの経文を引用しながら、地下に垂直の層をなして存在する

 八大地獄、地表に近いところから(等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・阿鼻)地獄を

 階段を下降するように丁寧に解説しています。

 現世での罪が重ければ、より深いところに堕ちる。

 地獄の構造が説き明かされることで、堕地獄への恐怖が一層の現実味を帯びて迫ってきます。
 
 浄土を希求し、いずれ自身もそこに生まれ変わりたいと強く 願って日々修行を重ねる。

  同書の教えは、その後の日本人の、生き方、死に方にさえ、大きな影響を及ぼしました。




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   地獄絵観覧後、南出口から館外でホット一息。


      心字池の、向うにと 「八窓庵」

    もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、含翠亭ともいい、江戸時代中期に建てられまし た。

   江戸時代の名茶人、古田織部好みと伝えられる多窓式茶室として有名です。


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                    博物館南側コーナーから 国東塔とお茶室(八窓庵)と百日紅。



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                    地下回廊入り口から博物館西新館・東新館。


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                  地下回廊で繋がっている 重要文化財 なら仏像館

                  今回は前回の特別展 「快慶」 開催の展示とほとんど変わりないとのこと、

                  立ち寄らずに登り大路を下って駅に向かいました。
                

                  
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    日頃 お勤めする「正信偈」の七高僧の中に日本の高僧、源信和尚の教えが述べられています。

       
             
          源信広開一代教   偏帰安養勧一切   専雑執心判浅深    報化二土正弁立
 
          極重悪人唯称仏  我亦在彼摂取中    煩悩障眼雖不見    大悲無倦常照我




         源信、広く一代の教を開きて、ひとえに安養に帰して、一切を勧む。
         専雑の執心、浅深を判じて、報化二土、正しく弁立せり。
         極重の悪人は、ただ仏を称すべし。
         我また、かの摂取の中にあれども、煩悩、眼を障えて見たてまつらずといえども、
         大悲倦きことなく、常に我を照らしたまう、といえり。




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8月28日(月) 


       「佛説 観無量寿経」 紙芝居8月講座。

       完成した紙芝居公演にそなえて、抽選で決まった配役での、練習が始まりました。

       本番での位置確認や、スムーズな交代の仕方等々、福井しげ子さんの指導を受けています。           


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               マイクが5本用意くださっています … 住職さまからマイクの使い方の指導。

               2度目の上下巻通し練習。      

               
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                私は1度目の通し練習で紙芝居を抜くお役を引き受けました。


                紙芝居の枠は特注で今、制作中とのことと住職さまから聞きました。

             


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       紙芝居は、一枚の紙、ページを抜いていく中で次のシーンに広がります。

       聞き手はそのまま連続して次へ集中します。


       今回は枠は無いので、抜き差しはできませんでしたが、… 画面移動(抜き差し)…の

       「間」 は実に難しいく感じました。

       紙芝居の抜き差しは、全体を熟知しないと上手く出来ないないことに気づいたのでした。



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