アオベンケイの開花 ・ 病棟ボランティアお筝の先生 と 田原本の能



    蕾の期間が長かった  アオベンケイ  ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属 が開花しました。

    2年前、山里御杖村の山野草園でホトトギスといただいたお花です。



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                  日本固有種で、絶滅寸前種に指定されている県が多いようですね。

                  いただいた苗は、赤玉と腐葉土で植えました。



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                        花弁は5枚 … 雄しべは10本


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              いただいた地域の環境と随分違うので、樹の下で半日陰で育てています。



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                 地味なお花ですが、爽やかな小さなお花がとてもお気に入りです。


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                  種子が落ちるのでしょうか … 毎年新たな小さな株が増えています。


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                   冬期は地上部の葉は枯れます。

                   増殖は株分け・挿し芽・実生でできそうです。




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10月7日(金) 

 月に一度緩和病棟リビングでお筝を弾いてくださる 菊ふじ 明歌さん。

 10年近くになります。

 お筝の音色は、リビングへ出向いてくださることができない方にも、

 病室に癒しの音色が伝わっています。

   
                     今回は尺八の先生もご一緒です。



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           日本の美しい四季を、奏でる音色とでもいいたくなるような心地よい響きです。





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           第32回国民文化祭・なら2017 第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会「田原本の能」

                      


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          8月の下旬、 ポスターも完成してプログラムの中味を詰める作業が始まっています。

          プログラム1 に組み込まれた 能と筝のコラボレーション … 打ち合わせが始まりました。


                 主催者 代表 ・ 副代表が同席されています。


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          今回、能と筝のコラボレーション「鶴亀」を能と筝双方の鶴亀を持ち寄り、組み合わせて

          演じられることになりました。


           能は金春流シテ方能楽師 佐藤 俊之師 (重要無形文化財総合認定)  


           筝は菊ふじ 明歌さん … 月1回緩和病で演奏してくださるお方です。


                       お筝のお稽古場で打ち合わせが始まっています。



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                        実際に舞いながら筝の音、リズム、雰囲気を調整。



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 10月8日(日)

       いよいよ本番前日、リハーサルの様子だそうです … (担当のお方からお借りした映像です) 

           

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 10月9日(月) 

 
          プログラム 1  謡曲と筝のコラボレーション

                「 鶴亀 」        仕舞   佐藤 俊之 (地謡) 中田 能光
                                 
                                    田中 直樹  湯本 哲明
          
                              筝     菊ふじ 明歌



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             会場は写真撮影禁止なので、担当のお方からお借りした映像です。

             気品と雅さを感じさせていただいたコラボレーションでした。


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          プログラム  2  講話 「五番立て能について」
                
                           能楽師   金春 穂高師
                     


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   プログラム  3  謡の体験  「野守」の一節」
                
               指導    金春  穂高師



  会場の1,000人近い方が 金春  穂高師の指導で、

  大きな声を出して謡いました。


  私たちが、お経を読誦することに似ているようでした。

  お腹から、大きな声を出すことは、ストレスの解消にも

  効果があるかも知れません。





   プログラム 4 講話  「田原本の能」    廣瀬  季威 氏 


      大和猿楽(四座)が能に変化し、 四座(金春・金剛・観世・宝生)のリーダーは金春であった。

      足利義満が人気の観世を見出す。
      
       補厳寺(味間)に参禅して、新しい心境に寄与した。
   
       補厳寺は世阿弥・壽椿夫婦の菩提寺となった。




        休憩   ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………  




         プログラム 5 大蔵流 狂言 「棒縛り」

                            (次郎冠者)  善竹 忠亮   (主人 ) 善竹 忠重

                            (太郎冠者)  岡村 和彦   (後見) 大槻 尚平




        プログラム 6   能  金春流 「野守」
      
                  (シテ) 金春 穂高  (ワキ) 原  大   (アイ)  牟田 素之
                   
                                 笛    赤井要佑   小鼓 荒木 建作
                 
                                大鼓    辻 雅之   太鼓 上田 慎也
                
                                (後見)  酒井 賢一  湯本 哲明 
                  
                                (地謡)  中田 能光  佐藤 俊之
                        
                                      山田 友久  金春 康之     
                      
                                      田中 直樹  金春 飛翔 



        能 野守 (のもり)

         山伏、春日野で一人の野守に出会い、「野守の鏡」という池の名と、

        鬼の持つ野守の鏡の伝説を教えられる。

        池にまつわる古歌のいわれを聞いた山伏は真の野守の鏡を見たいと所望し、

        老人は鬼の姿を見たら恐れようと古塚の中に姿を消す。
        
        山伏が塚に向かって一心に祈ると、鬼神が鏡を持って現れ、

        天界から地獄の底まで隈なく映して見せ、大地を踏み破って、

        再び地獄の底にと帰って行きます。
        

 

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            鬼神が鏡を持って現れ天界から地獄の底まで隈なく映して見せ、

            大地を踏み破って、再び地獄の底にと帰って行きます … 迫力ありました。

                                                        ポスターから



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      本番の大役が終わってほっと一息、

      菊ふじさん、休憩時間に1枚 …  

      「ご苦労さま、とても好かったよ!

      これからも病棟での演奏よろしくね。」


                                        

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