親の「 老い 」を受け入れる … 老いるということ ・ 親が老いていくということ

10月27日(金) 


     朝、深い霧 … 連れ合いの予約診察日。

    二駅離れて住まいする、息子の連れ合いが、「霧が深いので私の車で送ります…」と来てくれた。

    しぶしぶ承知して便乗して行った。

    私も遅れて病院へ、連れ合いの診察に同席し、同乗して帰宅。

                           
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    貴重な晴れ間。

    庭のツワブキが満開。

    いろんな羽のある小さな虫たちが、庭の花に集まって来ます。

    忙しそうに花から葉っぱまた花へ。


                                ツワブキにイチモンジセセリ


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            せわしなく飛び、ツワブキで吸蜜のキチョウ。

            成虫のまま越冬するそうです。


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             私も整形外科の予約日だったので、早昼を済ませて再度病院へ。

             診察後、そのまま緩和病棟へ。

             第4週は福井しげ子さんのl朗読 … 向田 邦子さんの短編を読んでくださった。

             気温の上昇でアイスコーヒー・アイスティが、繁昌です。




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              心もち早く病院を後に … 法友のお父さまの通夜式に参列のため。

              帰宅すると、29日の町主催  歩こう会100回記念 京都宇治方面の中止連絡。

              台風22号の接近で、早々中止が決まったようです … 少々残念。

              19:00  通夜式へ。


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              住職さまの通夜法話、最後に朗読くださった詩が印象的でした。


                  親の「 老い 」を受け入れる  長尾和宏×丸尾多重子 著

                  はじめに 「老いを忘れた日本人」 長尾 和宏Drの 詩 

                   
 

                      老いるということ


             親が老いていくということ
 
             それは、何度も同じ話をするということ

             何度も同じことを訊いては、

             あなたを苛々させるということ



             親が老いていくということ

             それは、自信がなくなるということ

             自信がなくなるけど、子どもにだけは強がっていたいということ



             親が老いていくということ

             それは、歩くのが遅くなるということ 

             膝や腰が常に痛いということ

             低気圧がくるだけで動くのがしんどい日があるということ



             親が老いていくということ

             それは、食べる量が減るということ 

             噛む力が弱まるということ

             でも食べたい物を食べさせるのが一番の健康法であるということ



             親が老いていくということ

             それは、もう生きているのは嫌早く死にたいと言い出すということ

             だけどあなたに迷惑をかけたくない気持ちと裏腹かもしれないこと



             親が老いていくということ

             それは、トイレが近くなること 

             夜中にトイレで起きるということ

             尿道も肛門もゆるむから、ふとしたときに漏らすということ



             親が老いていくということ

             それは、歩行や食事が遅くなったり、トイレに失敗したときでも

             子どもにだけは怒鳴られたくない、怒られたくないということ



             老いるということ

             親が老いていくということ

             それは、言葉が咄嗟に出なくなってくるということ

             言葉が出なくなっても、心の中に想いはちゃんとあるということ



             親が老いていくということ

             それは、周囲の友人や愛している人や犬や猫が

             徐々にこの世からいなくなって、どんどん不安になるということ



             親が老いていくということ

             それは、不安である分、あなたのことが気がかりだということ
 
             あなたの電話をまっているということ

             声が聴きたいと願うこと



             親が老いていくということ

             それは、萎(しぼ)んでいくこと 

             小さくなっていくということ

             小さくなって軽くなって、それでもあなたの親であるということ



             親が老いていくということ

             それは、お別れの日は少しずつ近づいてきているということ

             親がどんなお別れを望んでいるか察してあげること



             親が老いていくということ

             それは、うとうとする日が多くなってくるということ

             この世とあの世の境目が少しずつ曖昧になってくるということ



             親が老いていくということ

             それは、命の仕舞い方を、あなたに教えてくれているということ

             あなたもいつかこうなるのだと、それは最後のプレゼント   

                                                      






         息子の連れ合いが、「霧が深いので私の車で送ります…」と来てくれたのは、

         霧が深いだけの理由ではないこと私には理解できました … 

         廃車するようにと、何度も聞いていたからです … 

         親が老いていくということを実感しているのです。



         今、両方の両親を見送って、 いずれ我が身 … 

         いずれではなく今すでに「老い」を受け入れ真っただ中 …

         見送られる側になっている現実は一言一句 … 「その通り … その通りよ」 と。

         義母の亡くなった歳を一つ上回りました。    



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