
10時過ぎの近鉄で京都へ。
自身にとっては、本願寺念佛奉仕団での記念すべき2日間なのです。
お寺から、坊守さま、法友たちとの参加です (奉仕とは名ばかりの…)
京都へ小旅行のような気分です。
重文御影堂門から礼拝、前方の重文目隠塀 切妻造、本瓦葺、真壁造の塀です。
江戸後期の建築と言われています。
国宝 阿弥陀堂 重文 手水舎
四周を開放し花崗岩の四半敷で中央に
石製の井戸と水盤を据えています。
国宝 阿弥陀堂
国宝 御影堂
安穏殿にて昼食を済ませて、14:00 開会式が行われる御影堂へ移動。
東は東京、西は九州からの参加、11団体、248名の参加。
14:25 御影堂畳の乾拭きやひとりでは抱えられない欅柱の乾拭き。

いまから360余前の寛永13年(1636)に建立された、世界最大級の木造建築。
内陣が270畳敷き、外陣が441畳敷き …
単純に計算して、 外陣の畳441畳を248名で乾拭きすると、
1人当たりの受け持ち畳枚数、1.8畳。
そりゃ綺麗になりますよ…
外陣の畳が拭き終わると、広縁側へ移動。
広縁も乾拭きします。
拭いていると気づくのです … 縁板に補修された様々な造形。
分厚い一枚板の節が抜け落ちた穴の埋め木補修なんです。
まだまだ色んな形の埋め木が沢山見つかります。
15:25 百華園へ移動 御門主さまとご面接・記念撮影。
15:50 ご法話聴聞のため安穏殿へ移動 … 静かになった阿弥陀堂広縁側。
16:30 宿舎へ移動 聞法会館チェックイン。
17:30 夕食予約時間まで、1Fロビーコンサートのお楽しみ。
なごみサクソフォンカルテットのみなさま。
生演奏は好いですね。

京都六条堀川 「西洋酒樓 六堀」 夕食。
20:00 すでに時遅し!! デザートをいただいき終わって写真無しに気づきましたがあとの祭り!
本願寺での一日の終了 … 目覚まし時計を、4:45にセット。
23:00 朝が早いので、尽きないおしゃべりも切り上げて就寝。
薬を飲んでも眠れません。
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5月23日(水)

昨日の晴天から打って変わり. 今日は空一面に雲が広がり早朝から小雨模様。
5:45 宿舎ロビー集合。
6:00 阿弥陀堂 お晨朝参拝 (讃仏偈)
6:20 御影堂移動 (正信偈) 御堂法話
8:50 安穏殿 日程説明 阿弥陀堂に移動。
重文 阿弥陀堂門 ・ 銅造灯籠との間に京都タワーが小雨に霞んで見えます。
国宝 阿弥陀堂の清掃
内陣中央に阿弥陀如来像が安置されていることから阿弥陀堂と呼ばれます。
外陣の畳数285枚 … 参加者284名 ひとり1畳の受け持ち??ということに。
たすきの色分けによって、 いろんな地方の方々と、ことばを交わしていると、乾拭きの手が止まります。
一列に並んで、阿弥陀堂清掃の最後の仕上げになります。
どの場所を拭いても、雑巾は汚れません …
それだけ頻繁に北から南から、お掃除に来山くださっていることを知らされます。
阿弥陀堂と御影堂は二本の廊下で接続されています。
今回、初めて 国宝 喚鐘廊下( 国宝阿弥陀堂 に 附)に出入りが許されました。
国宝 ;本願寺阿弥陀堂 ;附・渡廊下 ;附・喚鐘(かんしょう)廊下 … 初めて渡ります。
内陣部と外陣部の境を繋ぐ「喚鐘廊下」は僧侶のための廊下であり、
梁間は1間で2.8m、桁行は11間で26.4mとなっています。
廊下の中央には喚鐘が吊り下げられています。

職員さんから建物の説明を受けて、濡れ雑巾がけです。
「渡り廊下」 「喚鐘廊下」 、二本の廊下も阿弥陀堂の附けたりとして国宝です。
屋根は本瓦葺きの唐破風造で、軒は二軒繁垂木。
重要文化財 御影堂門 ・ 大銀杏
広縁から鮮やかなグリーンの樹齢約400年とされる大銀杏。
京都市の天然記念物にも指定されています。
根を張るかのように横へ伸びた枝振りから、逆さ銀杏とも呼ばれています。
広縁側から雨に煙るドームをいただいたレンガ作りの建造物。
建築家の伊東忠太によって設計された伝道院です…現在は研究所として利用されています。
清掃も最後、500枚の濡れ雑巾が職員さんによって回収されました。
10:30 清掃後、本願寺からのお礼として国宝書院鸛の間でお抹茶接待をうけます。
説明を受けながら書院拝観自由に。
2日前こ現存する能舞台としては、日本最大のものとして、重要に指定されている
南の能舞台で降誕会祝賀能が開催されました。
その日にのみ使われる竹囲いは、本日取り除かれるそうです。
小雨で緑が色濃く映える 国指定名勝 虎渓の庭。
御影堂の屋根を名山・盧山に見立てた借景とし、虎渓の景観を模して作庭されたと。
毎年説明を受けますので …
書院は毎年拝観させていただきますので、小雨の唐門へ。
国宝「唐門」の修復が6月から始まります。
つい先日作業前最後の開門が行われたことをニュースで知りました。
2022年3月まで、檜皮ぶきの屋根をふき替えるほか、金箔、彩色部分などを補修するとのことです。
工事用の被いがされるまでにもう一度拝観させていただきました。
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今回 自身にとっては記念すべき 本願寺念佛奉仕団と考えたのは、
30年前、初めてこの行事に参加させていただいて、今年で30回記念を迎えられてのです。
30年…経過は振り返れば … 何と短かったことか!の印象です。
その間ご一緒した多くの法友がご往生されました … 別れは寂しいことですが。
新しいお仲間の参加でご縁は繋がって嬉しいことです。

その記念のご褒美を本願寺からいただきました。
漆塗りのおもてなし盆2枚です。
早速自身のご褒美に、権兵衛最中を添えて、お抹茶を立てて連れ合いといただきました。
ご馳走さま。 合掌。