

4日、台風21号は午後2時頃には「非常に強い」勢力を保ったまま、神戸市付近に再上陸しました。
一夜開けた5日も 関西の交通機関では、運転を取りやめるなどで影響は終日続いていました。
ひまわりのメンバー8名で、青春18きっぷの旅を明日に控えて、日程の調整をしたのですが、
日程が合わず、変更なしで決行することになりました。
前日の午後まで環状線、大和路線、琵琶湖線が混乱状態で2~3時間の遅れがざらでした。
6日2:00頃琵琶湖線が運転再開されたので、一応安堵いたしました。
王寺 6:06 奈良 京都 7:33 琵琶湖線 米原 8:30
米原 8:33 大垣 9:05 9:11名古屋 9:43 延着のため乗り継ぎ出来ず。
名古屋 10:02 中央線 多治見 10:27 タクシー 虎渓山 永保寺黒門。
若婆 3名 中婆 3名 婆 2名 … 黒門から参道へ。
臨済宗南禅寺派の虎渓山永保寺は、1313年に夢窓国師により開創され、佛徳禅師が開山。
虎渓三笑の話で有名な中国廬山の虎渓にあやかって虎渓山と名付けられましたそうです。
樹齢700年といわれるイチョウの木 … 黄葉は見事でしょうね。
高さ25mの大樹で、開山に関わった仏徳禅師のお手植えと伝っています。

虎渓山 専門道場 無門関提唱
真新しい本堂 … 2003年の火事で本堂と庫裏が全焼、アライグマが電気配線をかじったのが原因。
2011年に再建されたそうです。

志野織部釉が施されているそうです。

寺紋と菊の御紋が交互に4つ…光明天皇の勅願所だったそうです。
今では貴重な瓦と漆喰を重ね合わせた耐火造りになっています。
漆喰が瓦と瓦の間に塗られた美しい土塀。
境内に沿うように土岐川が流れています … 愛知県に入ると庄内川となります。
台風の大雨の影響でしょうか川はかなり濁っています。
龍浮淵があり、昔、「何日にお膳を幾つ貸して下さい」などと紙に書いてここに流すと、
龍神様が願いの日に河岸へ用意してくれる伝説が残るそうです。
土岐川龍浮淵と呼ばれる景勝地を眺めながら、多治見駅前で買ったお弁当をいただきます。
若いドングリが台風の影響を受けで沢山落ちています。
羽根を炒めた ヤマキマダラヒカゲ
お弁当を済ませ、散策に … 紅葉の名所なのでしょう … モミジの樹が多いこと。
ほんのり紅葉している樹もあります。
夢窓国師の作庭と伝えられ、国の名勝に指定されている庭園散策へ。
心字池からそそり立つ梵音巌の上部に 六角堂(霊擁殿)。
岩の間に流れ落ちる一筋の滝は、虎渓山近くに広がる しでこぶし群落付近の湧水が源流。
六角堂の内部には、千体地蔵が安置されているそうです。
六角堂案内板
国の名勝庭園は、周辺の風景に恵まれ、舟遊、回遊、鶴亀の蓬莱に見立てて、
自然の地形を見事に生かされています。
滝の音に仏の声を聞くとして梵音巌と名付けられた大岩盤から、心字池と呼ばれる池に、
滝が流れ落ちています。
国指定名勝庭園では日本一の規模を誇るそうです。
心字池に架かる無際橋
無際橋 … 渡るとその先に浄土が待つといわれています。
国宝 観音堂 … 国宝3のうちの1つ。
岐阜県に国宝建造物が3か所ありますが、その2ヶ所がここ、虎渓山永保寺にあります。
一昨日の台風の影響を受け、柵などが倒れたままになっています。
観音堂は、一重裳階付き、入母屋造檜皮葺きの禅宗様仏殿。
南北朝時代建立の仏殿で「水月場」と称し、
虎渓山本尊の、聖観世音菩薩坐像(県重要文化財)が、内部にある趣味壇上の
岩窟式厨子に安置されています。
心字池の周りに植えられているサツキに絡みつく センニンソウ キンポウゲ科 センニンソウ属
観音堂の東にある小島に小さなお堂。
本堂近くから眺めた心字池に架かる無際橋の眺め
ほんのり紅葉したモミジ … 国宝開山堂
心字池を周って梵音巌の六角堂近くへ上ってみました。
美しい反りの国宝観音堂の屋根 … 心字池、中央に禅堂場。
六角堂入堂禁止の立て札。
梵音巌から眺める無際橋。
梵音巌近く高台に塔頭保寿院 … 朱塗の山門と美しい鶴亀庭園。
岐阜県の国宝 建造物3か所の2ヶ所目 … 永保寺 開山堂へ。
国宝 開山堂 足利尊氏により1352年頃に建立されたといわれ
室町時代初期の貴重な建物。
裏側に祠堂があり、開祖・夢窓国師の坐像が安置されている。
こちらも台風の影響を受け、樹木の枯れ枝や折れた小枝が散乱しています。
勅使門跡
最後の国宝 開山堂近くから眺めた心字池、無際橋 国宝 観音堂。
台風の余波というのでしょうか …厚い雲がかかり雨が降りそうな空模様。
岐阜県の国宝建造物3か所の2ヶ所をこの虎渓山 永保寺で拝見できました。
ここに訪れるのは3度目 … 本堂が新しくなって初めてです。
旅する仲間が違うと、また新しい感覚で拝見できました。
内部公開のご縁があれば、国の需要文化財の観音様を拝顔したいものです。
タクシー2台に分乗して次の見学場所、多治見修道院へ。