2週間ほど前、大和柿(渋柿)を吊るし柿にと友から少しいただきました。
懐かしい柿なので、直ぐに皮を剥いてベランダに吊るしました。
子どもの頃はこの小さな実の大和柿が渋柿の大部分を占めて、この時期には
どちらのお宅の軒にも吊るし柿にしてぶら下っていました。
丁度好い具合に仕上がったようなので、お味見を … 甘さが増して上出来でした。
こんなに美味しくなるのだったら、もう少しいただいても好かったかも!!
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10月18日(木)

午後から仏婦役員で、腕輪念珠の試作のため集合。
本堂が、別の行事で使用されていたので、御殿を会場に提供してくださったのです。
浄照寺の御殿は、江戸後期建築。
京都在住のご門主や要人を迎える建物(対面所)として使用されていました。
明治10年(1877)2月10日、明治天皇行幸、畝傍山陵参拝のみぎり、ご休憩ご昼食。
明治23年(1877)4月24日、昭憲皇太后行啓、ご宿泊所となる。
案内より
南側擦り上げ障子の向こうには枯山水の庭園があります。
御殿は庫裏や本堂から離れているのですが、そりゃ女性(特に婆)がこれだけ
集まるのですから … 賑やかですよ。
今回の腕輪念珠作成は、一番わかりやすくて安易な方法を何度か試作して、
役員さんにお伝えしました。
天然石の主玉の穴径は1.2mm … 0.2mmのテグス、極細針金でボサの細部から
通し始めました。
さすがは主婦です … のみこみが早く、すんなり試作完成。
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紫金石で試作が完成 … 一番人気の石でした。
映像は黒く映っていますが、紫かかった石に星屑がキラキラ光る美しい石です。
腕輪念珠用のパーツです。
左からボサ ・ 2天玉 ・ 親玉1cm ・ 腕輪念珠専門の1.0mmのゴム紐。
普通のゴム紐と中のゴムや周りの布の巻き方 ・ 伸び方までも違います。
8mmの主玉 ・ テグス又は極細針金。
ゴム紐の片方にボサが抜けないように玉を作り、テグスを揃えて2つに折り、もう片方の
ゴム紐を固定します。
ボサの細い方から通し親玉の穴「T」字の下から通しTの片方に抜きます。
主玉4個、2天玉、を通します。
主玉13を通して2天玉、主玉4個を通して親玉の残った片方の「T」から下のボサへと
通します。
全体のゆるみを均等にして、最後はゴム紐を束ねて仕上げです。
ゴム紐の束ね方が少々ややこしいのですが、ここもさすが長~~~い主婦業。
いとも簡単に仕上がりました …
11月18日の門信徒の集いに、会員さんや参拝者の腕輪念珠作りの、頼もしい助っ人に
なってくださることでしょう。
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10月21日(日)

昔々、毎月十六日浄照寺の門前市が開催されていた名残りで、町の地域活性化の
一つとしてフリーマーケットや模擬店、イベントなどの催しが年に一度行なわれます。
快晴に恵まれ、広場ではイベントの賑わいが聞えています。
浄照寺山門 … 本瓦葺き、高麗門。
伏見城の城門を領主が拝領して、これを下付されました。
太鼓楼(了賢会館) … 本瓦葺二層。
元来、長屋門と太鼓楼(番屋)は別棟であったが、明治頃に長屋門に移築。
フリーマーケットに人だかりのようです … 境内の抽選会場も賑わっていました。
国中の小さな田舎町も生き残るため、商店も試行錯誤を重ねて集客を図る努力がされています。
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試作品作りで老眼の進みを感じざるを得なくなりました。
視力には自信があったのですが、寄る年波には逆らえません。
御殿の昼白色の明かりの下、黒に近い紫金石1.2mmの穴に針金を通すのは、
かなり厳しく感じました。
そんなこんなで、何時かは・・・・・と購入を考えていた拡大鏡。
思い切ってネット購入しました。
翌日届きました。
メガネの上から使用するつもりだったのですが、度数が強すぎたようで、
裸眼で試してみると ・・・・ 想像以上に大きくはっきり見えて凄いです!!!
拡大鏡をかけて鏡の前に立ちました … 一瞬 … 唖然 …
これは何方?? 皺の数の多さ … その皺の深さ … 直ぐに外しました。
何時かは … その何時かがやってきました。
1つ、また1つ 老いを認めざるを得なくなりました。
寂しいことです。
