

年に一度の病院ボランティア「ひまわり」親睦ハイキング。
予定していた三重県赤目四十八滝へは雨であれは100%行先を変更せざるを得ません。
前々日まで、降水確率が高かったので、行先を京都方面に変更することも話し合ってきました。
多分、日頃の行いから雨神さまも察してくださったのかも知れません。

赤目四十八滝へゴーサイン … 8名の会員で出発。
大和八木 9:12 赤目口 9:44 三重交通バス 9:55 10:08 赤目滝
バスを降りると一気にひんやり、気温の変化を感じます。
赤目渓谷入口、日本サンショウウオセンターで入山料400円を支払う。
日本サンショウウオセンターでは、赤目生まれのオオサンショウウオを含む国内産を中心に、
9種約50余匹が展示されています。
実に形がグロテスクで動きがユーモラスな生きものですね。
サンショウウオは、生きた化石」と呼ばれ、約3千万年以上の太古からほとんど
変わらない姿で生きてきた貴重な生態を観察することができます。
入山すると宇陀川沿いに細いですが散策道が整備されています。
紅葉を期待して訪ねたのですが、紅葉はすでに見ごろを過ぎ落葉。
残った樹々の黄葉、わずかな残りの紅葉。
宇陀川の落ち葉と散策道
上りが随分きつく感じます … 前回訪れてから15・6年は経過しています。
そりゃ当然!!老いは正直!
散策道は途切れることがなく、散策の方々が続きます。
行者の滝
不動滝 高さ15mの名瀑
不動明にちなんで名名付けられ、明治の中頃まではここから先には行けなかったらしい。
乙女滝 落差5mもない名前のような可愛い滝。
ゆったり散策道と紅葉 … モミジはすでに落葉。
八畳岩
実際は20畳もある巨石だそうですが、この景色の中では小さく感じます。
千手滝
高さ15m、滝 、岩、樹木、滝壺が調和した美しい滝。
岩を伝って千手のように落水するところから名付けられたそうです。
千手観音にちなんで名付けられたとも。

選手滝を見上げると …
「天狗柱岩」
高さ30mか40mほどもある柱岩 … 「天狗柱岩」となずけられています。
散策道の端っこに立つと足が竦みます。
布曳の滝
高さ30mから一条の布をかけたように落ちる滝は、赤目五瀑のひとつにふさわしい美しさです。
滝壺の深さは約30mもあり、印象に残った滝景色です。
布曳の滝 の上段からの眺め。
竜ヶ壺
滝が落ちる姿を見ることはできませんが、岩盤を石臼のように掘り抜いて、
底無しと言われるほど深い壺となっています。
滝壺に、竜が棲んでいるという言い伝えから名付けられと…
竜ヶ壺 巨大な 甌穴でしょうかね ・・・・
竜ヶ壺 から斧ヶ淵に行く途中に木製のベンチが備え付けられた休憩所が。
ベンチに腰掛けて一旦休憩 … 誰かさんが 「ここで待っているから行って来て!」
「なら … ここでリタイヤ … 行き先を「大野寺磨崖仏に変更!」
決断はとても速やかに。
今上って来た道を引き返します …
途中景色の好いところで早目のお弁当をいただきました。
赤目ビジターセンターへ連絡してバスの時刻を確認 … 残念ながら12時台のバスは無し。
タクシーの手配をお願いして、ゆっくり滝を下りて行きます。
行者滝の上段からの眺め。
赤目ビジターセンターからタクシーで、近鉄赤目口へ。
急きょ変更した大野寺へ … 近鉄室生口大野で下車。
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室生口大野駅から徒歩10分。
大野寺の白壁の塀、銀杏の落葉で散策道は絨毯が敷き詰められったようにフカフカ。
宇陀川の向こう側に、紅葉につつまれた国指定史跡「弥勒磨崖仏」。
宇陀川 大野寺
そそり立つ高さ約30mの溶結凝灰岩の岩壁面に有名な大野寺弥勒大磨崖仏。
鎌倉時代初期、興福寺雅縁僧正により、宋人石工らの手で刻まれたと伝えられ、
元弘の乱で焼失し今は痕跡をとどめるだけの笠置寺本尊の姿を写したものとされる。
後鳥羽上皇の臨幸を仰いで承元3年(1209年)に竣工したと伝えられる。
総高約13.6mの壺型の光背型を深く彫り沈め、内側を平滑に仕上げて像高約11.5m
優美な弥勒如来の立像。
磨崖仏の左側下方に刻まれた尊勝曼荼羅(鎌倉時代前期) … 右側

大野寺は、元元、室生寺の西門としての役割があったそうです。
右側、境内の弥勒磨崖仏用のお堂(遙拝所)。
お堂内から真正面に弥勒如来を礼拝することができるのでしょう。

今は多分禁じられているのでしょうね …
子どもが小さい頃は、この河原で水遊びで賑わったのですよ。
銀杏の絨毯を踏んで来た道を戻ります。
照りもせず、降ることも無く、散策には心地よいい初冬の1日でした。
大野寺は、樹齢300年とされるしだれ桜2本(小糸しだれ桜という珍しい種)と、
紅しだれ桜30本が咲き誇る、桜の寺としても有名です。
しだれ桜越しに見る弥勒磨崖仏は日本一美しいともいわれています。
春に再度訪れましょう。