
友から藥師寺 修二会 花会式 の案内(招待)状をいただきました。
ご案内の抜粋をさせていただきます。
今年もご本尊に十種の造花を供え、三月二十五日から三月三十一日まで、
「修二会花会式薬師悔過法要」を厳修致します。
天下泰平 、国家繁栄、万民豊楽を祈る・・・・・・・・ 「奈良に春を告げる行事」として
親しまれている花会式へご参拝いただきますよう、ご案内申し上げます。 合掌
奈良時代から続いている行事だそうです。
招待券が5部綴られています。
少し早目の昼食を済ませて、近鉄西の京下車 … 玄奘三藏院伽藍入口から。
お写経道場前の薄墨桜が枯れ、その後植えられた若い薄墨桜です。
ウスズミザクラ(薄墨桜) サトザクラの園芸品種。
花は白色の一重咲きです。
散り際には淡い墨を引いたような色になるのが特徴です。
咲き始めの若いウスズミザクラは薄墨とは少しかけ離れた色ですが、
咲き終わりには薄墨に変わることでしょう。
正面にお写経道場
いただいた玄奘三藏院伽藍招待券で。
拝観は何年ぶりかなあ …
玄奘三蔵をお祀りする玄奘塔。
堂内には玄奘三蔵の木像及び遺骨がお祀りされており、
玄奘三蔵に関わる最も立派な佇まいを見せる空間となっています。
玄奘塔を囲む美しい回廊では椿盆栽展が催しされています。
その北側には大唐西域壁画殿。
故平山郁夫氏(日本画家)により描かれた玄奘三蔵がシルクロードを辿り
天竺まで旅した姿を辿る「大唐西域壁画」が展示されています。
何回拝見しても砂漠の月、玄奘三蔵の描かれていることすら分からないくらいのお姿。
忘れられません。
側面から拝見した 玄奘塔。
玄奘三藏院伽藍礼門前から白鴎伽藍へ移動。
白鳳伽藍での行事が終わって引き上げた来られた関係者のお方。
北受付から 2枚目の招待券で、白鳳伽藍へ移動 … 大講堂 … 回廊 。
鐘楼
左 工事中の国宝東塔 金堂。
国宝東塔解体修理。

西回廊、野点席への案内。
金堂での日中法要が厳修されます。
金堂の中央に注連縄が飾られています。
金堂内では法要が厳修されています。
色とりどりの10種類の和紙の造花は、梅・桃・桜・藤・椿・百合・杜若・山吹・牡丹・菊。
天然染料を使って染めた和紙を使い土台や蘂にはタラの木や竹、鹿の毛を使っていると。
鹿毛というのが驚きです。
和紙の牡丹、椿、藤の花 …
花会式の由来
1107年、時の堀河天皇が皇后の御病気平癒を薬師如来に祈願され本復されました。
皇后は感謝の心を十種の造花(梅、桃、桜、山吹、椿、牡丹、藤、百合、杜若、菊)にこめて、
年ごとの薬師寺修二会に供えられました。
それ以来、絶えることのない雅やかな奈良を代表する伝統行事になっています。
案内状より
中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩がご安置。
13:15 頃 香道御家流 宗家 三条西 堯水 宗匠 により
献香が行われる案内があります。
献香が始まりました … 練行衆から案内されたお香は、
本日のお香は、後水尾天皇が好まれた「春の香」 と命名されたお香だそうです。
香道御家流 宗家 三条西 堯水 宗匠 により 献香の儀。
薬師如来に献香
金堂から大講堂へ 美しい甍
仏教の教義について学ぶ為のお堂。
堂内は須弥壇よりも、僧侶や拝観者の為のスペースが広く作られています。
天井が高く、たくさんの人が仏法を学ぶ為の空間が広がっています。
弥勒三尊像(重要文化財)奈良時代 がご安置。
後方には、国宝仏足石 が安置され、釈迦十大弟子が仏足石を囲むように。
東回廊から 国宝 東院堂へ。
国宝 聖観世音菩薩像 (白鳳時代) ・ 重文 四天王立像(鎌倉時代)をご安置。
中門近くにウスズミザクラ(薄墨桜)が満開をむかえています。
回廊を回って中門より再度白鳳伽藍へ。
招待券3枚目、西塔初層内陣 釈迦四相像 特別公開。
塔はお釈迦様の仏舎利を祀るための建物。
東西二基の塔の初層にお釈迦様の生涯を八場面に分けて安置していました。
現在はその残欠が伝わるのみです。
中村晋也氏によって奉納されたお釈迦様の生涯の後半を表す、
成道・転法輪・涅槃・分舎利が祀られています。
西塔初層内陣を拝観を終えて、西回廊野点席へ。
4枚目の招待券でお抹茶接待を受けます。
1人1テーブル … お菓子は吉野葛 「白鳳の飛天」
私、好みの熱めのお茶 … 大変、結構でございます。
美味しゅうございました。

席を立った頃、法要が終わった練行衆が、お茶席へ。
14:00前、急いで百華能が奉納される食堂へ急ぎます。
特別公開 … 食堂(じきどう) … 5枚目の招待券を使わせていただきます。
観世流 能楽師 観世 喜之師
仕舞 「玉之段」は、「面向不背の珠」を取り返す段として有名な舞どころ。
藤原氏の氏寺である興福寺の御物としてつてられたいます。
狂言 大蔵流 口真似
半能 観世流 海士 失われた 「面向不背の珠」を取り返した謂れを語り、
房前の母の魂であると告げ、消え失せる。
母の魂が成仏できないことを知った房前は盛大な法要を、龍女変成の姿
となった母が現れ、孝行を感謝し、経巻を授け舞を舞って成仏してゆく。
5枚の招待状全てを使わせていただきました。
本日は献香でしたが、翌日は裏千家家元による献茶…池坊家元による献華。
舞楽、稚児行列等々、 31日最終日20:30の鬼追い式まで厳修されます。
違ったかたちで、嬉しく有り難く仏縁に遇わせていただきました。 合掌