奈良公園  浮見堂 サルスベリ(百日紅)





浮雲園地と春日野園地の間を流れている吉城川は、

東大寺の参道、南大門からすぐの橋の下を流れています。

源は春日山原始林に発し、奈良公園に入ると庭園のような趣きになり、

穏やかに流れは、佐保川へと流れこみます。

この辺りの秋は、見事な紅葉に彩られるのです。


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その吉城川の流れが、猛暑続きで水量が少なく

暑さに耐えがたくなった鹿たちには、古木紅葉の日陰が、

心地好い涼み場所になっているようです。


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南大門から参道沿い 珊瑚樹に真っ赤な実がたわわについています。


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サンゴジュ(珊瑚樹)別名 ヤブサンゴ キサンゴ アワブキ  スイカズラ科 ガマズミ属


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赤く熟す実を海のサンゴに見立てて珊瑚樹と名付けられたそうです。


南大門から南へ徒歩6~7分。

今まではサルスベリと言えば浮見堂だったのです・・が。

    浮見堂は、その姿を水面に反射させ、

まるで水面に浮かび上がっているような錯覚を思い起こさせることから・・・


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6年前に訪れた時よりも、樹の数も花の数が少なく感じますが・・・


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鷺池に浮かぶ檜皮葺き、八角堂形式(六角形)のお堂です。



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鷺池の向う側の通路に繋がる擬宝珠の欄干  蓬莱橋


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こちらも人影まばら ・・・ 静かすぎる景色です。


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多分これからも2度とこのような静かな浮見堂は出合うことはないでしょう。


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  鷺池に写る姿が美しく、水辺の憩いの場となっています。


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現在の浮見堂は、平成3年から平成6年にかけての3年間の修復工事によって、

その美しさをよみがえらせました。


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こちらでも水辺が涼しいのでしょうか・・・

親子の鹿でしょうか。


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鷺池の鏡のような水面は流れる雲を映しています。


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鷺池の道路を挟んで向うの建物は奈良ホテルです。


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昔々、貸しボートの小母様に親しくいていただいていた頃をふっと思い出しました。

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蓬莱橋を渡り来た道を引き返して片岡梅林を抜けて春日大社前のバス停へ。


           

     
重文 「丸窓」 が消えた!



円窓=(国重要文化財、鎌倉時代)が取り壊されて影も形もなくなっています。

調べてみると、春日野町の春日大社万葉植物園内に移築されているとのこと。


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3年前片岡梅林から見下ろした早春の浮見堂

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バス停から見渡す浅茅ヶ原、春日原始林 ・・・まったく人の姿は見かけません。


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子どもの頃から見慣れてきた奈良公園の風景。

いまだかってこれほど人の疎らな公園は、縁がありません。

新型コロナの影響がここまでとは思いませんでした。


お土産屋さんのお店も閉じたまま、観光客の姿はほとんど見かけません。

東大寺の石畳参道には、鹿の糞だけがやたら気になり、不思議な感覚でした。




大粒の雨です・・・ 夕立です ・・・

恵みのお湿りです・・・ 8月に入って初めての雨です。

樹々の葉が濡れています ・・・ もう少し!!地面にも恵みを。

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