桂離宮参観

2月25日(金)

1月初旬にネットで3か月先の桂離宮の桜・仙洞御所の藤の見頃に合わせて

参観の申し込みを試みたのですが、コロナの影響で参観者人数の制限で、

すでに満席でした。

仕方なしに空いている2月25日 11:00に桂離宮参観の予約を入れました。

「1月9日、抽選の結果、ご希望の日時にて参観が「許可」されましたのでご連絡いたします。

当日は全員についてご本人であることを確認できるものを持参。

とのメールをいただき、申し込みした3名でお出かけしました。

最後の参観から四半世紀が経過しています。

以前は参観費用は無料でしたが4年前から有料になり1,000円をお支払い。






桂離宮入り口の「住吉の松」 

視界を遮るかのように松があることより「衝立の松」とも呼ばれる。

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桂離宮の由来
桂離宮は修学院離宮を造営した後水尾上皇の叔父にあたる八条宮 智仁親王によって造営。
後陽成天皇の弟でもある。
江戸初期(1615年頃)に造営開始して、1622年に現在の姿となり、
建築当時の建物が今も現存する貴重な庭園である。
明治16年に宮内庁所管となり桂離宮と称される。


案内は宮内庁職員さん2人、説明をされる方、最後列にお1人。


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御幸門への道・・・ 小石を埋め込んだ風情ある道。


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御幸道と呼ばれ「霰こぼし」という手法の敷石。

平らな面を路面になるように敷き詰められています。

両脇は隙間なく苔むした庭。


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御幸門

後水尾上皇をお迎えするために造られた門。

18世紀に再建されています。

茅葺切妻屋根で、柱と桁にはアベマキの皮付き丸太が使われています。


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表門に続く道は先に行くほど細く遠近法で造られているそうです。


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霰こぼしの散策道


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次に参観する「松琴亭」で茶会が催される際の待合になる外腰掛。


散策道の趣が自然石と切石がミックスしたものに変わりました。


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待合から眺めた風流な薦被りの蘇鉄。


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自然石と切り石の組み合わせの道が続きます。

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外腰掛前の大きな踏み石


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屋根は茅葺の寄棟造りです。

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外腰掛から州浜への散策道。


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州浜  黒く扁平な石が敷き詰められ池に突き出している。


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左、岬灯籠付近。

水際を美しく魅せる技法の洲浜の先には、可愛らしい岬灯籠を据えている。

その奥には、切石の反り橋「蛍橋」、中島、「月見橋」と並び、「天橋立」に見立てている。


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松琴亭


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松琴亭への長い石橋


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松琴亭・・・足元を照らす灯篭


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最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室 松琴亭

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松琴亭の「竈土構」



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 濃紺と白の大きな市松模様の襖。

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松琴亭から中之島


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松琴亭から工事中の古書院


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松琴亭参観


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池泉舟遊式庭園、舟着き場灯り 灯篭

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神仙島と呼ばれる中島、不老不死の仙人が住む島とされる。

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松琴亭から笑意軒を眺める


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松花亭が工事中のため園林堂へ


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園林堂から笑意軒を臨む。


  右下、茶室「笑意軒」舟着き場の照明「三光灯籠」。

三光灯籠は太陽と月と星という三つの光りを意匠化しているそうです。


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この丸太橋・・・風情なんですが少々おっかない。


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今の時期花に出合えたのがこれが最初で最後 ・・・ 寂しいですね。


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工事中の新御殿前の梅

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茶室「笑意軒」入り口近くの三角灯篭


 笠も火袋も中台も脚もすべて三角形の 他に例の無いものだそうです。


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茶室「笑意軒」の石畳

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茶室「笑意軒」の窓枠からの眺めは、田園風景になっています。

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茶室「笑意軒」から眺めた園林堂  丸太橋


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園林堂への丸太橋


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宮内庁職員さんの案内 ・・・ 古書院 中書院 新御殿は工事中。

2年後の完成。


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古書院 

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古書院 右台は月見台


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御輿寄 御輿寄の前に置かれた沓脱石は、

6人分の沓を並べることができるため「六つの沓脱」と呼ばれています。

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古書院 ・・・ 二の間正面の突き出た竹簀子縁台 月見台



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最終参観場所古書院の北側、少し高い位置に建つ  月波楼

屋根裏は、船の底をイメージして竹の垂木が組まれています。


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名前の通り、月を見るために適した場所に建てられた茶室。

月波楼から眺めた松琴亭


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参観時間は約60分。

コロナ禍、少ない参観者制限で、ゆったりと参観させていただきました。

四半世紀前の感覚と随分変わりました。

自然石の散策道・・・足元に注意をしていると、美しい眺めが疎かになり・・・

細くて長い石橋や、丸太橋・・・一歩一歩を確かめながら・・・

随分老いたなあ…を実感。

多分今回が最後の参観のようです。


お昼を伊勢丹で済ませて・・・15:00過ぎに帰宅。

連れ合いの帰りを待つことができました。




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