3年前までは奈良公園の片岡梅林の風景に溶け込んだ建物でした。
梅の見頃には何度も訪ねたことがあります。
防犯や保存活用の充実のため元の所在地に近い春日大社
万葉植物園に移築されました。
文化財保存課 建造物係の担当者の案内で春日大社 神苑 万葉植物園へ
特別に造られた入り口は(撮影禁止)上り廊下を伝って丸窓内部へ。
内部撮影は可・・・公開は禁止されています。
鎌倉後期の建物だと説明がありました。
丸窓への苔生した園内
丸窓から浮舞台 遙拝石
内部見学後建物構造の説明を受けます。
「旧春日大社板倉(円窓)」は鎌倉時代末期に春日大社の境内に建てられた
経典を収める蔵で国の重要文化財に指定。
建物はかやぶき屋根に高床式の造りで
建物はかやぶき屋根に高床式の造りで
明治元年の神仏分離令であずまやとして使われる際、
窓をつくるため側壁が丸くくりぬかれたことから「円窓」としても親しまれています。
いただいた大型パンフレットより
垂木など全て面取りされています。
丸窓の蟇股は、透かし彫りになって構造的な要素は無く、
のびやかな輪郭と繊細な彫刻が施されています。
蟇股や組物は部材の厚みを薄くして外壁に貼り付ける飾りになっています。
赤松の大木と丸窓
蟇股や組物は部材の厚みを薄くして外壁に貼り付ける飾りになっています。
外観を立派に見せるための珍しい技法だそうです。
外側からの見学
次の時間帯の見学者が丸窓内で説明を受けておられます。
床下、鉄骨で耐震補強されています。
屋根の最上階露盤
万葉植物園散策道は紅梅白梅が見頃のようです。
今回は散策はパス。